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アーサー・オショーネシーの詩による2作の「音楽の作り手」を収録したアルバム。コダーイの作品はこちらが世界初録音であり、演奏に寄せて彼の2番目の妻サルロタが行ったスピーチも収録されるなど、興味深い構成になっています。エルガーの「音楽の作り手」は大作でありながらも演奏の機会があまり多くない作品ですが、エニグマ変奏曲と同じ旋律が使われていたりと、エルガーの自伝的作品ととらえる人もいます。オックスフォード・カメラータ管弦楽団と合唱団は、この2曲を手中に完璧に収めており、一分の隙もない見事な演奏を聴かせています。(2019/01/18 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD230 |
若くしてウィーンの楽壇で成功を収めるも、アメリカに亡命。ウィーンで培った作曲技法をハリウッドの映画音楽に持ち込むとともに、気に入った作品を自身のヴァイオリン協奏曲に転用するなど、新な境地を開拓したコルンゴルトですが、彼の精神の根底は純音楽にありました。ここに収録された室内楽作品は交響曲のような華麗な響きをまとってはおりませんが、簡潔に凝縮された音の中には彼の飾らぬ姿が現れています。1920年に書かれた「から騒ぎ」はシェイクスピア劇のための音楽。「4つの小品」はコルンゴルト自身のヴァイオリンとピアノ版のアレンジが良く知られていますが、2012年に弦楽四重奏版の自筆原稿が発見されました。しかし、何らかの理由により「庭園の場(間奏曲)」だけはアレンジされていませんでした。そこでこのアルバムには世界初録音となるトム・ポスターの新アレンジを加えた4曲が紹介されています。ピアノ五重奏曲はその翌年の作品。同時期の歌劇《死の都》からの影響も感じられる美しい音楽です。1933年の弦楽四重奏曲は、コルンゴルトのウィーンへの想いが強く表出された作品。沸き立つような冒頭の旋律や、終楽章のワルツは良き時代への回想ともいえるものです。演奏しているユーセビアス四重奏団は2016年に結成されたアンサンブル。シューマンが創出した架空の人物「オイゼビウス」から採られています。(2021/11/26 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0642 |
1868年、当時の最も著名な作家や芸術家のグループたちによって設立されたロンドンの由緒ある“サヴィル・クラブ”。Sodalitas Convivium”(良き連帯と共生)をモットーに、ロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスターに属する地区メイフェアの中心部にある素晴らしい18世紀の屋敷に集う紳士たちは、現代でも美味しい食事と会話を楽しみながらブリッジやポーカーの腕を競っています。クラブのメンバーにはサー・アーサー・ブリスやウィリアム・ロイド=ウェッバー、バーナード・ハーマンなどの作曲家や、詩人ラドヤード・キップリングにWBイェイツ、物理学者のアーネスト・ラザフォードにジョン・コックロフトなど17人のノーベル賞受賞者が名を連ねています。このアルバムは創立当時のメンバーを含む11人の作曲家のピアノ曲を収録した1枚で、後期ロマン派からモダニズムへと向かう英国音楽の発展と歴史を目の当たりにすることができます。演奏しているカルペイエフもサヴィル・クラブのメンバーです。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0601 |
“イギリスのシューマン”といわれたサマヴェル(1863-1937)による英国音楽の中でも重要な二つの連作歌曲を収録したアルバム。サマヴェルはケンブリッジ大学で歴史を学ぶ間もスタンフォードに、その後パリ―に作曲で師事。サマヴェルの音楽はリリシズムとハーモニーの絶妙な融合が特徴的で、ブラームスやシューマンのロマン派の影響もありつつ、師匠のパリーやスタンフォードの曲への取り組みで花開いた、英語のイントネーションを活かして曲をつける英国歌曲の新しい流れに呼応し、ここに収録されたテニスンやハウスマンの詩で連作歌曲を作りました。「モード」ではテニスンのほの暗いモノドラマより13の詩が採用され、声とテクストとピアノの見事な掛け合いで雄弁に歌われます。「シュロプシャーの若者」は20歳の若者の揺れ動く心情を描いた内容ですが、ヴオーン・ウィリアムズ、ガーニー、バターワースなどサマヴェル以外にも多くの作曲家が曲をつけた人気の題材です。古きよきイングランドの息吹を伝えるかのように切々と歌うのは、王立歌劇場やENOにも出演しているバリトンのウィリアムズ。ブックレットには、歌い手の視点から見たサマヴェルについての文章(英語)を寄せています。(2020/06/19 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0615 |
喜歌劇《ミカド》や《ペンザンスの海賊》など、19世紀後期のヴィクトリア朝イングランドで発展したコミック・オペラ=サヴォイ・オペラで、劇作家のギルバートと組み、「ギルバート&サリヴァン」名前で作品を発表した作曲家、アーサー・サリヴァンの知られざる作品集。喜歌劇の作曲に手を染める以前は、管弦楽やチェロ曲を書き、英国最高の作曲家として知られていたサリヴァン、このアルバムにはその当時、1858年から1868年にかけて作曲した一連の作品が収録されています。情熱的な曲の数々からは若き作曲家の情熱のほとばしりが感じられます。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD233 |
サン=サーンスの2台ピアノのための作品集 。管弦楽曲の編曲を含む全7曲を収録しています。ギリシャ・ローマ神話にインスパイアされた「オンファールの糸車」やフランスとプロイセンの間の戦いを予感させる「英雄的行進曲」など、優れたピアニストでもあったサン=サーンスらしく、どの曲も演奏効果の高い華麗な作品です。演奏は1968年、リスボン生まれのアルトゥール・ピサロと1991年シエナ生まれのルドヴィコ・トロンカネッティのデュオ。2人は10年を超える友情を育み、2023年12月にピアノデュオとしてデビュー。2台ピアノと4手連弾のレパートリーの演奏に情熱を注いでいます。(2024/11/22 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0693 |
ブダペストで生まれ、コダーイと一緒に学んだというマティアーシュ・シェイベルの合唱作品集。フランクフルトでは高等音楽院のジャズ部門で教えるも、1933年にナチス政権を逃れ、イギリスに亡命。この地に定住し作曲を指導、数多くの弟子を育てました。また合唱団「ドリアン・シンガーズ」を組織して数多くのコンサートを開催し、冒頭の「不実な恋人」など、どこかで聴いたような親しみやすい旋律に英語の歌詞をつけることで、聴衆たちにユーゴスラビアやハンガリーの民族音楽を広めることに尽力した功績でも知られています。このアルバムはシェイベルの没後50年を記念して製作されたもの。彼の多彩で魅力的な作風に触れることができます。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0105 |
ソル、ジェラールとロドリーゴ、このスペイン生まれの3人の作曲家による歌曲集。ジェラールはカタロニア出身。ウィーンとベルリンでシェーンベルクに師事、一旦はスペインに戻るも、その後イギリスに移住、亡くなるまでこの地を離れることはありませんでした。民族音楽を取り入れた彼の「カンタレス」は現代的な雰囲気を持ちながらも、熱い心情を反映させています。ソルとロドリーゴの歌曲はギターの持ち味を存分に生かしたもの。郷愁溢れる雰囲気が心に迫る美しい歌曲です。ジョン・タヴァナーやマクミランなどの現代声楽曲を得意とするソプラノ、パトリシア・ロザリオが強烈な存在感を持つ歌唱を聴かせています。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD078 |
17世紀イングランドで活躍した作曲家、ジョン・ジェンキンスのコンソート・ミュージック集。若い頃からリュート奏者、リラ・ヴァイオルの奏者でもあった彼は、長年に渡り数多くの作品を書き、とりわけヴァイオル(ヴィオール)のためのファンタジアの発展に寄与しました。この時代のヴァイオル作品と言えば、聖句を定旋律とする《イン・ノミネ》がほとんどでしたが、彼は積極的に新しい形式、「アルマンド」「クーラント」「パヴァーヌ」などを手掛け、古い形式に新風を吹き込んだとされています。名鍵盤奏者カミングスを中心とする“アポロ・コンソート”の活気あふれる演奏でお楽しみください。(2019/01/18 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD217 |