全身を使ってしなやかに、時には爆発的な指揮を行う姿で知られる昭和の名指揮者山田一雄。
しかし戦前の時代の彼は近代フランス風の歌曲を書き、マーラー顔負けの管弦楽作品を書く「前衛作曲家」としての名前を欲しいままにしていたことは、ようやく最近になって認知されてきたように思えます。彼自身、戦後になって指揮者としての活動が活発になると同時に、作曲家としての側面を封印していたきらいもあり、これらの作品の再復興が山田の本意であるのかは不明ですが、今の時代に容認されるのであれば、あのいたずらっぽい笑顔で「しょ うがないな」と言ってくれるに違いありません。この4つの作品に漲る多彩な表現法は、確かに彼が「大作曲家」であったことを物語るものでしょう。
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山田一雄 管弦楽作品集
発売日:2013年3月27日
カタログ番号:8.570552J
販売価格:オープンプライス
1. 大管弦楽のための小交響楽詩「若者のうたへる歌」(1937)
2. 交響的木曽 Op.12(1939)
3. 交響組曲「印度」(1940) – モデラート
4. – アンダンテ
5. – ラルゲット・コン・モート
6. – ルバート・テンポ・マルカート
7. おほむたから(大みたから) 作品20(1944)
ドミトリー・ヤブロンスキー 指揮
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
■録音データ
2007年5月18-22日 モスクワ, ロシア国営TV&ラジオ・カンパニー 第5スタジオ