~『N-crafts』による400年の音楽の時空の旅~
N響メンバーによる金管五重奏団N-crafts(エヌ – クラフツ)、待望のファーストアルバム! 梢を吹き抜ける風のようなN(ナチュラル)サウンドでお届けする珠玉のレパートリー。
マクドナルド:シースケッチ、酒井格:たなばたほか
「温故知新」古きを訪ねて新らしきを知る。シャルパンティエから始まり、バッハ、ヘンデル、カルヴェール、チータム、マクドナルド、ラングフォード、クレスポ…
NHK交響楽団メンバーによる金管五重奏団、『N-crafts』が結成12年を経て、2019年12月にトランペット栃本氏のふるさと、岐阜県飛騨高山、飛騨芸術堂でのセッションレコーディングを挙行。日本を代表するオーケストラプレイヤーである彼らの演奏技巧 = crafts により、1600年代のシャルパンティエ「テ・デウム」から、私たちと同じ時代を生きたラングフォードの金管五重奏曲、そして吹奏楽の歴史の中でキラリと輝く名曲、酒井格の「たなばた」まで、この400年の音楽の時空を旅します。
「ふとした時に、またあの音を聴きたくなる。金管楽器ならではの澄んだ響きはもちろんのこと、 N-craftsのサウンドに秘められた華やかで精密な美しさと、そのベースにある人間的な温かさは一度聴いたら忘れられないでしょう。」
(横田揺子 CD帯より)
「1988年に完成させた《The Seventh Night of July》、私が初めて最後まで書き上げた吹奏楽のための作品です。もう30年以上前の作品ですが、ありがたいことに今でも私の作品の中でもっとも演奏されています。(中略) N-craftsの皆さんに初めてお会いしたのは2005年でした。そのときに私の《序奏とアレグロ》という金管五重奏のための作品を、それはそれは華やかに演奏してもらえたのが素晴らしい思い出なのですが、今回、この《たなばた》も取りあげていただき、たいへん嬉しく思っています。オリジナルが吹奏楽作品ということもあり、5人が常に吹き続けなくてはならない編曲になってしまったのですが、最初から最後まで 安定した音色なのはもちろん、本当に5つの楽器だけで演奏しているのかと思ってしまうほど、表情豊かで多彩な音色にあふれています。」
(酒井 格<作曲家、編曲家> ブックレットより)
【演奏】
N-crafts(エヌ-クラフツ)
Trumpet; 栃本浩規 Hiroki Tochimoto / 井川明彦 Akihiko Ikawa
Horn; 今井仁志 Hitoshi Imai
Trombone; 吉川武典 Takenori Yoshikawa
Tuba; 池田幸広 Yukihiro Ikeda
【レコーディング】
2019年12月26日、28日 岐阜県高山市 飛騨芸術堂にてセッションレコーディング
バランスエンジニア:長江和哉 アシスタントエンジニア:伊藤芙佑