2011年5月2日にミュンヘンを代表する世界的な3つのオーケストラ(バイエルン国立管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団)によって合同主催されたチャリティコンサートをライブ収録!SACDハイブリッド形式でお届けします。3つの楽団から編成された初の合同オーケストラは、ミュンヘンと縁のあるズービン・メータ指揮の下、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」を熱演。普段はライバルとして鎬を削る3つのオーケストラが手をとりあって実現した歴史的演奏。マエストロ・メータの希望により、被災者に向けて送られた「G線上のアリア」も収録。このアルバムの収益金は、日本赤十字社を通じ、復興支援活動等資金として、東日本大震災被災地へ寄付されます。
収録楽曲 :
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ : Johann Sebastian Bach
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン : Ludwig van Beethoven
交響曲第9番二短調作品125「合唱」 : Symphony No.9 in d-minor op.125
録音日 : 2011年5月2日
録音場所 : ミュンヘン・ガスタイクフィルハーモニー(ライブ録音)
演奏者 :
震災によって苦しい生活を送る多くの人々のため、そして残念ながら命を失った多くの人々への追悼の意をこめて、今私たちに出来ることを行ないたい。そう考えます。地震が発生したとき、私は日本にいました。ニュースが繰り返し報道され、目を背けたくなるような映像が次々と流れてくる中にあって、冷静に規律正しく生きる日本人の強さに敬服しました。苦しみを耐えて強く生きている日本のみなさんに、今なお平穏な日々が戻っていないことは、本当に残念でなりません。しかし、日本という国が時と共に復興し、我々の訪日演奏会を喜んで迎えてくれる日が必ず来ると、私は確信しています。我々はこれまでにも頻繁に訪日し演奏会を行なってきましたが、そのたびに日本の聴衆は喜びを持って我々を歓迎してくれました。日本のためにできること、それが本日の演奏会です。今日ここにいる皆さんと共にこの想いを共有できることに感謝いたします。
2011年5月2日、ミュンヘンのガスタイク・フィルハーモニーにて開催。ミュンヘンを拠点とする世界的なオーケストラ3団体が共催する形で実現した。この3団体が合同オーケストラを組織して演奏会を開催するのは史上初の試みであった。チケットは発売開始からわずか4日間で完売。演奏会はバイエルン放送協会によって全世界にライブでストリーミング配信された。コンサートの興行収益は、日本赤十字社を通じて被災地へと贈られている。
ミュンヘンを代表する世界的な3つのオーケストラであるバイエルン国立管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団は、同じ都市に本拠を構えるいわばライバル。しかしこの日だけは被災地のために手をとりあって音楽を奏でる。それぞれの楽団から選抜されて登壇した3人のパーカッショニストたち。いつもとは少し勝手の違うリハーサルの合間の一幕。(写真中) 通常のガスタイク定期公演よりも高い値段設定ながら、チケットは販売開始からわずか4日間で完売。会場のガスタイクフィルハーモニーは、このミュンヘンでの歴史的な一夜を見ようと聴衆で満員になった。(写真右) ソロイストたちを交えたゲネラルプローベでの一枚。ドイツのみならず世界中を跳び回って活躍している4人。バイエルン国立歌劇場総裁ニコラウス・バッハラー氏の尽力によって、人気実力共にドイツ・トップクラスの彼らをキャスティングすることが可能となった。(写真左)