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南ロンドン、ブロックリーで生まれたフリッツ・ハート。アイルランドからやってきた物売りの父と、コーンウォール出身でピアノ教師の母のもと、5人兄弟の長男として生まれた彼は、家庭の事情で音楽を専門に学ぶことはできませんでしたが、母からピアノの手ほどきを受け、その後はウェストミンスター寺院の聖歌隊に属し、ここで対位法や作曲、ピアノを学ぶチャンスを得ることができました。そして当時音楽界を席巻していたワーグナーの音楽に触れ、本格的な音楽家を目指すこととなります。やがて、オペラ・カンパニーの興行に随行した先のメルボルンで職を得たことがきっかけで、オーストラリアでの活動を足掛かりを作っただけではなく、1936年にはハワイ大学の初の音楽の教授になり、ホノルル交響楽団の常任指揮者になるなど、起伏に富んだ人生を送りました。またホルストとも親交を結び、彼の娘イモージェンの名付け親になったことでも知られています。このヴァイオリン・ソナタには明確な印象派の影響が見てとれますが、彼のルーツであるケルト風の旋律も聞こえてくるなど興味深い作品に仕上がっています。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0470 |
「マンチェスター楽派」に属するイギリスの現代作曲家バートウィッスル(1934-)の声楽作品集です。もともと劇音楽の分野で知られる彼だけに、声の扱いには長けており、ここでも個性的で神秘的な作品を数多く聴くことができます。1970年に作曲されたイギリスの名ソプラノ歌手ジェーン・マニング(とりわけ現代作品を得意とする)から委嘱された「オルフェウスの死」を聴いただけで、その特徴的な作風は理解できるでしょう。オルフェウスの悲劇的な死を暗示するように、まるでつぶやくように、また語りかけるように歌う声に纏わり付く器楽アンサンブル。ここに広がる異なる時間、異なる世界はベリオの「ゼクエンツァ」を想起させます。知名度が高いのに、録音の少ない作曲家のため、このアルバムはファンにとっても喜ばしいものです。トラック17では、マイアーによるインタビューで彼自身が興味深いことを語っています(英語のみ)(2015/08/26 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0281 |
ヴァイオリニスト&作曲家アルトゥール・ハートマンの名前は、現在ではハイフェッツを始めとする往年の巨匠たちのアンコール・ピースを編曲した人として知られています。彼はフィラデルフィア生まれだったにもかかわらず、自らを「出身はハンガリーだ」と主張し、情熱的で魅惑的な小品を発表。クライスラーに比肩する人気を誇ったのです。彼はドビュッシーの親しい友人でもあったため、幾つかの曲をヴァイオリン用に編曲(このアルバムのために録音された2曲は世界初録音となります)。原曲を超える魅力を放っています。ポルタメントたっぷりの甘い甘い響きは、聴き手の心に甘酸っぱい思いを抱かせてくれます。(2009/10/28 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0089 |
1902年にブダペストでユダヤ系の家庭に生まれたパール・ヘルマン。1915年から1919年にかけてフランツ・リスト音楽院でバルトークとコダーイから作曲を学び、室内楽の教師であったレオ・ヴァイネルの元で最初の作品を書いています。チェロは名教師アドルフ・シッファーに指導を受け、学生時代から頻繁に演奏を行い、16歳の時にはチェロ奏者として世界的な活動を始めました。作曲家としても数多くの作品を発表しましたが、1944年にナチスに捕われ早世、その作品も破棄されてしまい、出版されたのは2作だけでした。現在、遺された作品の収集が進められており、このアルバムには様々なピアノ曲や、オルガン曲、リコーダー・アンサンブルや彼が興味を示していたリュートやチェンバロ作品などの器楽作品の他、いくつかの歌曲が収録されています。チェロの名手であったヘルマン自身が編曲したシューベルト、ショパン作品も聴きどころです。(2024/03/29 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0623 |
英国の忘れられた作曲家の一人、ウィリアム・ハールストーン(1876-1906)。彼はピアニストとしても高名でしたが、30歳の若さでこの世を去ってしまい、その名前があまねく世界に知れ渡ることはありませんでした。このアルバムは、彼が残した全てのピアノのための作品を収録したものですが、オリジナル曲も編曲も含め、どれほどに才能に溢れ、また意欲的であったかを知ることができるのではないでしょうか?もし、彼が長生きしていれば、英国音楽の歴史は幾分変わっていたかもしれません。ここでピアノを演奏しているのは、1975年生まれの日本人ピアニスト、藤村健史氏。オーストラリアで活躍し、作曲家としても知られている名手です。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0289 |
アメリカ合衆国の女性作曲家メアリー・ハウの歌曲集。幼い頃からピアノを学び、ピーボディ音楽院に入学。ここで出会ったピアニスト、アン・ハルとデュオを結成し1920年から1935年までリサイタル・ツアーを行いピアニストとして活躍しました。しかし、女性としては当時稀であった作曲の学位を取得していた彼女の関心は、作曲へと移っていきます。初期には専らピアノ曲を書いていましたが、次第に管弦楽作品も手掛けるようになり、ドビュッシー、マーラー、リヒャルト・シュトラウスを思わせる後期ロマン派のスタイルによる作品を発表。自然をモティーフにした『砂』や『星』はレオポルド・ストコフスキーの指揮によって演奏され、高い評価を得ています。彼女は音楽のパトロンとして知られるエリザベス・スプレイグ・クーリッジと室内楽協会を設立するとともに、ワシントンではエイミー・ビーチと協力し、全米女性作曲家協会を組織しました。1933年にはフランスに行き、短期間とは言えナディア・ブーランジェに作曲を師事、最先端の音楽を吸収して腕を磨いています。このアルバムには円熟期の歌曲と二重唱曲を収録。英語、フランス語、ドイツ語を自在に駆使し、時には詩の内容に合わせ、積極的に不協和音を使用するなど心のままに書かれた歌曲は、どれも魅力的です。(2022/02/18 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0634 |
ルトスワフスキとパヌフニクの「次世代の作曲家」の一人、1936年生まれのイェルジ・バウエルのチェロ作品集。彼の息子アンジェイが素晴らしいチェリストであるためか、バウエルは積極的にチェロのための作品を発表しています。その作品はモダンでありながら、チェロにはたっぷりと旋律が用意されており、チェロが「歌う楽器」であることを再認識させてくれます。この録音ではもちろんアンジェイがソロを務めており、作品の魅力を極限まで伝えることに成功しています。(2017/08/25 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0385 |
第1集(TOCC-333)に次ぐ、TOCCATA CLASSICSレーベルの創業者、マーティン・アンダーソンが妻ヨディット・テクレに捧げる特別な1枚。テクレが病を宣告されたのは2014年後半のこと。翌年4月に幼い息子を残しこの世を去ってしまった彼女のためにマーティンは友人の作曲家たちに曲を依頼、最終的に100曲以上も寄せられた様々な作品を彼は少しずつ録音し、音源の販売利益を慈善団体に寄付しています。この第2集には12人の作曲家たちの作品を収録、深い哀しみの共感から生まれた稀有なアルバムです。(2019/03/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0370 |
20世紀前半におけるメキシコのクラシック音楽界を牽引した作曲家の一人、ホセ・F.バスケス。優れたピアニスト、指揮者、教育者として活躍し、多くの作品を遺しましたが、その楽譜の多くは死後行方不明になってしまったため、演奏の機会がほとんどありませんでした。しかし、彼の息子で作家のホセ・ヘスス・バスケス・トーレスの40年にわたる研究の結果、失われた楽譜の多くを復元することができ、ようやくバスケスの音楽が再評価されるようになりました。この「ピアノのための印象」は1922年頃から1927年頃に作曲された全15曲、5巻からで構成された、フランスの印象派、とりわけドビュッシーからの影響が強く感じられる内省的な雰囲気を湛えた曲集。シンプルなテクスチャーと美しい響きが特徴です。演奏はメキシコシティ生まれのピアニスト、ウラディーミル・クリエル。ケレタロを本拠地とする「Fortepiano Instituto de Perfeccionamiento Artistico y Musical」の創設者兼ディレクターを務め、不当に忘れられたメキシコの作曲家の作品の発見、普及に尽力しています。(2023/06/16 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0693 |