●トラック解析データ
Tr.1「ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲 ホ長調「四季」より 「春」 Op.8 No.1 RV269 – 第1楽章」の解析データ
縦が周波数、横が時間、色温度が音量を表す3次元方式のデータ。
最終的なピークのみならず、メロディーに沿った動きまで確認出来ます。また、CDクオリティでは記録出来ない22kHz以上の超高域も同様の動きが記録されていることが分かります。
当アルバムの収録トラックは、すべて、同様のデータを出力し、高域の周波数が記録されていることを確認済みです。
●収録楽曲解説
Tr.1 ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲 ホ長調「四季」より 「春」 Op.8 No.1 RV269 – 第1楽章
──”学校で聴かされたクラシック”の記憶を、キレの良いハイレゾで強制アップデート!
「ハイレゾクラシック the First Selection」の1曲目は、”学校で聴かされたクラシック”の代表ともいえる「四季」より「春」を。音楽室の埃をかぶってボンヤリしたスピーカー音の記憶は、このスパンと切れの良いハイレゾ・サウンドにより強制アップデートされること間違いありません。チョーリャン・リンのヴァイオリンによる過激スレスレの演奏と、「エキサイティング!」と複数のレビューで絶賛されている録音が、「四季」の、ひいては「クラシック音楽」のイメージをくつがえしてくれることでしょう。
演奏: チョー・リャン・リン(ヴァイオリン)/セジョン
録音: The Church of Holy Trinity, New York City, from 6th to 9th September, 2005
Producer: Steven Epstein
Engineer: Richard King
「四季」全曲はコチラ
ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」
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Tr.2 ロッシーニ: 歌劇「泥棒かささぎ」 – 序曲
──あるようでなかなかない、ハイレゾで聴ける「明るく陽気なオーケストラ曲」。
クラシックをハイレゾで聴く、というと、どうしたってあちこちで派手な爆撃が起きるスペクタクル系か、虫眼鏡で音の粒子を覗くようなマニアック系な録音に関心が向きがちで、「普通の楽しげな曲」をあえて選ぶことは少ないと思いますが、ここではあえて、中庸という言葉がピッタリの、愛嬌あるオーケストラ曲をチョイス。適度に肩の力が抜けた朗らかなメロディは、腰を据えてじっくり聴くというより、美食家としても有名なロッシーニの流儀にのっとって、食事でもしながらまったり楽しみたいところ!
演奏: プラハ・シンフォニア管弦楽団/クリスティアン・ベンダ(指揮)
録音: Kulturní Dům Barikádníků, Prague, Czech Republic, on 5th and 6th September,
2011
Produced and engineered by Michael Rast
(tracks 9-15以外)
Produkční dům Vzlet, Prague, on May 30th and 31st, 2012
Producer: Kateřina Chobotová
Engineer: Michael Rast
(tracks 9, 15)
ロッシーニのその他の序曲はコチラ
ロッシーニ: 序曲集 ※Blu-ray Audioと配信は編成が異なります
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Tr.3 ベルリオーズ: 幻想交響曲 Op.14 – 第2楽章 舞踏会(コルネットのオブリガート付きヴァージョン)
──優雅な舞踏会を蹴散らすように(?)コルネットがブイブイ鳴りまくる! 名曲の別ヴァージョンをハイレゾで。
「幻想交響曲」といえばクラシック・ファンの間では耳タコに近い曲ですが、この「コルネットのオブリガート付き」なるヴァージョンを知っている人はそこまで多くないでしょう。コルネットとは、トランペットに似た金管楽器の一種。作曲者ベルリオーズ自身が、とある金管楽器の名手のために書いたといわれているヴァージョンですが、このコルネット、なかなか自己主張が激しいヤツで、最後はもう少しで舞踏会を台無しにしそうな勢いでブイブイと鳴りまくり!ハイレゾで聴くと、その目立ちがり屋っぷりが余計に際立つかも?
演奏: フランス国立リヨン管弦楽団/レナード・スラットキン(指揮)
録音: The Auditorium de Lyon, France, on 31st August and 1st September, 2011
Produced and engineered by Tim Handley
「幻想交響曲」全曲はコチラ
ベルリオーズ: 幻想交響曲 (第2楽章のコルネット付きヴァージョン入り)
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Tr.4 メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 – 第1楽章
──ヴァイオリンの繊細さ、鮮やかさ、切なさ、すべての顔がこのハイレゾ・トラックに詰まっている。
冒頭のメロディを知らない人はいないであろう、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ですが、意外と「その後の展開」を知らない人も多いのでは。ナクソス・レーベルが全力で推すヴァイオリニスト、楊天堝(ティアンワ・ヤン)の瑞々しい演奏でもって、あらためてこの名曲の第1楽章をハイレゾで堪能してみてください。神の楽器と称されるヴァイオリンの持つ様々な表情を、音楽史が誇るお金持ちボーイことメンデルスゾーンが、エレガントな手つきで見せてくれます。ハイソ気分を味わうにも最適。
演奏: 楊天堝(ヴァイオリン)/シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ/パトリック・ガロワ(指揮)
録音: Hankasalmi Church, Jyväskylä, Finland, from 1st to 3rd September, 2010 (tracks 1-3), and on 30th and 31st August, 2010 (tracks 4-6), and at Clara-Wieck-Auditorium, Sandhausen, Germany, on 15th December, 2011 (tracks 7-9)
Producers: Sean Lewis (tracks 1-6); Günter Appenheimer (tracks 7-9)
Engineers: Andrew Mellor and Sean Lewis(tracks 1-6); Günter Appenheimer (tracks 7-9)
「ヴァイオリン協奏曲」全曲はコチラ
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調/ニ短調/他
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Tr.5 ドヴォルザーク: 交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界より」 – 第4楽章
──音が、爆走機関車のごとく、蒸気を噴き、眼前に迫り来る!当ハイレゾアルバムのNo.1オススメ。
近年、続々とハイレゾ・コンテンツをリリースしているナクソス・レーベルですが、目下のNo.1として挙げたいのはこの録音。特にこの「新世界より」の第4楽章、CDでも充分な聴き応えはあるわけですが、機関車が「しゅごっ…しゅごっ…」と蒸気を噴き、車輪がうなりをあげて回りだすような、ド迫力の冒頭部は、ハイレゾで聴くとまさに鳥肌モノ(なぜこんな比喩を使うかというと、実は作曲者のドヴォルザークは大変な鉄道オタクだったそうで…)。ナクソスが誇る女性指揮者、マリン・オールソップが力技を発揮しています。
演奏: ボルティモア交響楽団/マリン・オールソップ(指揮)
録音: Joseph Meyerhoff Symphony Hall, Baltimore, USA, on 27th, 28th and 30th March, 2008
(tracks 1-4), and from 8th to 10th June, 2007 (tracks 5-8)
Producers: Steve Epstein (tracks 1-4); Andrew Walton (K&A Productions Ltd.) (tracks 5-8)
Engineers: Richard King (tracks 1-4); Leszek Wójcik (tracks 5-8)
「新世界より」全曲はコチラ
ドヴォルザーク: 交響曲 第6番/第9番 「新世界より」
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Tr.6 ヤナーチェク: シンフォニエッタ JW VI/18 – 第1楽章
──「タクシーのカーラジオから聴こえてくる」あの曲の冒頭のファンファーレをピュアなハイレゾで。
村上春樹氏のベストセラー小説の冒頭に登場し話題を呼んだ、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」。軍隊の音楽として当初構想された名残か、印象的な金管楽器のファンファーレで幕を開けます。おごそかに柔らかく響くテナー・テューバ、空気をびりびり震わせて高らかに鳴るトランペット、快活に叩かれるティンパニ、これらの絶妙なコンビネーションは、やっぱり雑音混じりのカーラジオよりも、ピュアなハイレゾ録音でこそ真に楽しめるというモノ? 各レビューにて、演奏・録音両面で最高評価を得ている太鼓判のトラックです。
演奏: ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
録音: Warsaw Philharmonic Hall, Warsaw, Poland, on 26th and 27th April, 2010 (tracks 1-
8), and on 29th and 30th September, 2009 (tracks 9-13)
Produced, engineered and edited by Andrzej Sasin and Aleksandra Nagórko (CD Accord)
「シンフォニエッタ」全曲はコチラ
ヤナーチェク: グラゴル・ミサ
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Tr.7 マーラー: 交響曲第8番 変ホ長調 「千人の交響曲」 – 第1部 – 来たれ、創造の主なる聖霊よ: I. 現れたまえ、創造の主、聖霊よ
──オーディオルームがプラネタリウムと化す!ハイレゾで感じる宇宙規模のサウンド。
大規模な交響曲の数々で知られるマーラーですが、わけてもスケール感たっぷりなのがこの「千人の交響曲」。「千人」というのはあくまでも比喩ですが、作曲者本人がこの曲を「大宇宙が響き始める様子」と称しているだけあり、冒頭の合唱などは、天から流れ星が一斉に降り注いでくるかのよう。自慢のオーディオ・ルームが、たちまちプラネタリウムに姿を変えてしまいます。演奏・録音両面において「10/10」の最高評価を得たレコーディングです。
演奏: ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団/ポーランド放送合唱団/ステファン・ヴィシンスキ大学
合唱団/ワルシャワ少年合唱団/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
録音: Warsaw Philharmonic Concert Hall from 1st to 6th June, 2005.
Producers: Andrzej Sasin and Aleksandra Nagórko
「千人の交響曲」全曲はコチラ
マーラー: 交響曲第8番「千人の交響曲」
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Tr.8 ラヴェル: ボレロ
──「ボレロ」はハイレゾのためにある曲だ!? 音量レヴェル”ゼロ”から”てっぺん”までを15分で体感せよ!
断言します。「ボレロ」はハイレゾの醍醐味を究極的に体現している音楽である、と。同じリズムとメロディを繰り返しつつ、徐々にさまざまな楽器が加わってサウンドが厚みを増していき、クライマックスで爆音に至る…という、CMや映画でもおなじみの名曲「ボレロ」。冒頭の、スネアドラムのリズムに乗って飄々と吹かれるフルート。その後、クラリネットが軽やかに踊り出て、ファゴットが背後から立ち上がって…と、徐々に舞台上に役者が増えていく臨場感は、まさに、ハイレゾが得意とする表現力そのもの!
演奏: フランス国立リヨン管弦楽団/レナード・スラットキン(指揮)
録音: The Auditorium de Lyon, France, on 2nd and 3rd September, 2011
Produced and engineered by Tim Handley
ラヴェルのその他の作品はコチラ
ラヴェル: 管弦楽作品集 第1集
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Tr.9 ムソルグスキー: 展覧会の絵(ブレイナーによる管弦楽編) – IX. 鶏の足の上に建つ小屋(バーバ・ヤーガ)~キエフの大門
──ハイレゾ・リスナーだけが味わえる極上のえげつなさ…音楽史上最もエクストリームな「展覧会の絵」。
もともとはピアノ曲である「展覧会の絵」ですが、ラヴェル、ストコフスキーほか、さまざまなオーケストラの魔術師たちにより壮大なアレンジが試みられてきました。ここではナクソス・レーベルが誇る名アレンジャー、ブレイナーによる新ヴァージョンをどうぞ。特殊な楽器やプログラミングは使用せず、木管楽器と打楽器を駆使して、大作エンタメ映画のごとき壮大すぎるスケール感を醸し出します。「ハイレゾ・リスナーの皆さん、これで満足かな?」という、ブレイナーのドヤ顔が目に浮かぶようなトラックです。
演奏: ニュージーランド交響楽団/ピーター・ブレイナー(指揮)
録音: Michael Fowler Centre, Wellington, New Zealand, from 7th to 9th February, 2012
Producer: Wayne Laird
Engineer: Paul McGlashan
「展覧会の絵」全曲はコチラ
ムソルグスキー: 展覧会の絵/死の歌と踊り/子供部屋 (ブレイナーによる管弦楽編)
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Tr.10 ガーシュウィン: ラプソディ・イン・ブルー
──ゼロ年代の大ヒット曲を、いまハイレゾで聴ける幸せ。女性指揮者による「ラプソディ・イン・ブルー」。
ドラマ「のだめカンタービレ」のエンディングテーマとして使用されたことにより、空前の大ブームを巻き起こした「ラプソディ・イン・ブルー」。ドラマ放映当時はお手軽なケータイ音楽全盛期…ということで、音楽市場にカゲもカタチも無かった高音質コンテンツですが、2014年のいま、あらためてこのゼロ年代のヒット曲をハイレゾで楽しんでしまおうではありませんか。のだめを彷彿とさせる(?)ボブカットの女性指揮者ジョアン・ファレッタが、このアメリカ発の陽気なピアノとオーケストラの饗宴を、自由奔放に奏で上げます。
演奏: オリオン・ウェイス(ピアノ)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団/ジョアン・ファレッタ(指揮)
録音: Kleinhans Music Hall, Buffalo, New York, USA, on 8th October, 2012 (tracks 1, 4-8),
and on 20th November, 2010 (tracks 2, 3)
Produced and engineered by Tim Handley
ガーシュウィン: ラプソディ・イン・ブルー/ キャットフィッシュ・ロウ/他
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