Home >

ナクソス ハイレゾリューション・アルバム

ナクソスハイレゾリューションアルバム

時代は高音質へ。ナクソスが誇るハイレゾ・コンテンツ。

ハイレゾ(High Resolution/Hi-Res)とは、CDクオリティ以上の情報量を持つ高音質音源のこと。
前代未聞の32bit/384kHzマスター収録を行い、ハイレゾ界の話題を席巻した「天上のオルガン」。
ヴァリエーション豊かな音源をリーズナブルに愉しめる「ハイレゾクラシック the First Selection」。
ナクソスは、新たな時代の音楽シーンを牽引する高音質コンテンツを、皆様にご提供して参ります。

 

contents  contents  contents

contents  contents  contents  contents 


●各サイトでの販売タイトル一覧はこちら●

   



●NEWS●
2015.8.26 近作の新譜を更新いたしました。
2015.3.17 「ハイレゾクラシック Relax」が、e-onkyo music、mora、VICTOR STUDIO HD-Music.で
アルバムランキング1位を獲得しました!
2015.3.6 「ハイレゾクラシック」シリーズの累計ダウンロード数が10,000を突破いたしました!
また、それを祝して、シリーズ第3弾「ハイレゾクラシック Relax」をリリースいたしました。
2015.2.18 「ドヴォルザーク: レクイエム」の配信がe-onkyo musicmoraにてスタートしました!
2015.1.28 VICTOR STUDIO HD-Music.での配信がスタートしました!
2015.1.21 moraにて「天上のオルガン」「天使のハープ」のDSD配信がスタートしました!





コンピレーション
 「ハイレゾクラシック」シリーズ

累計10,000DL突破!3サイトでアルバムランキング1位の大ヒットコンピレーション!



詳細

♪「四季」から「ボレロ」まで…クラシック名曲ハイレゾを堪能

ハイレゾクラシック the First Selection

カタログ番号 : NJ-CP14016
アーティスト : Various Artists
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

はじめての「ハイレゾ体験」に。はじめての「クラシック体験」に。「四季」「展覧会の絵」「ボレロ」「ラプソディ・イン・ブルー」…選びぬかれたクラシックの超有名曲を、ハイレゾ(高音質)で堪能しませんか。いま話題のハイレゾに初トライしたいというクラシック・ファンの方、よりゴージャスな響きを求めてクラシックに手を出したいハイレゾ・ファンの方、いずれの方にもオススメのファースト・セレクション。演奏、録音ともに”ハイレゾ的カタルシス感”満点!



詳細

♪大ヒット「ハイレゾクラシック」シリーズ第2弾。

ハイレゾクラシック the Next Selection[ハイレゾファンに贈る”次に聴く”クラシック名曲選] 

カタログ番号 : NJ-CP14020
アーティスト : Various Artists
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

ハイレゾならではの、クラシックを聴く愉しみ。曲、演奏、録音ともに一流のクラシック楽曲10トラックを収録した「ハイレゾクラシック the First Selection」の第2弾がついに登場。第1弾は誰もが知る有名曲づくしのセレクションをお届けしましたが、こちらの第2弾は、曲の知名度にかかわらず「ハイレゾで聴くのが特におススメ」なクラシックを厳選したセレクション。「ウィリアム・テル」「新世界より(第2楽章)」などのおなじみのメロディに加え、 甘い弦のメロディと打楽器の攻撃とが押し寄せる「交響曲第1番(ラフマニノフ)」、ピアノとオーケストラの掛け合いを立体的に味わえる「アイ・ガット・リズム変奏曲」など、ハイレゾファンだからこそのユニークさを堪能できる10トラックをお届けします。



詳細

♪リラックス・モードで愉しめるライフスタイル型「ハイレゾクラシック」。

ハイレゾクラシック Relax

カタログ番号 : NJ-CP15002
アーティスト : Various Artists
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

シリーズ累計1万ダウンロード達成! ハイレゾ界の大ヒットシリーズ「ハイレゾクラシック」の第3弾が登場。 今作のテーマは「リラックス(Relax)」。肩肘を張ることなく、お茶を飲みながら、あるいはソファに寝そべりながら、 あるいは来客のおもてなし用に、上質で心落ち着くクラシック10タイトルをセレクト。仕事の合間にほっと一息つける美しいメロディ「亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)」、のどかな田舎の風景描写が都会人の疲れを癒す「自然の音楽的描写(クネヒト)」、アーティストの息づかいが聴く人を異国に誘う「ヴェネツィアの風景(マンチネッリ)」、重厚なオーディオルームがお洒落なカフェに変身する「12の印象 – ワルツ(ゴドフスキー)」。これまでは「鑑賞」オンリーだったハイレゾ・クラシック・リスニングに、「ライフスタイル」いう新たな愉しみを加えてみませんか。癒しの10曲を24bit/96kHzでお届けします。



詳細

♪「ハイレゾクラシック」シリーズ最強の迫力!

ハイレゾクラシック スペクタクル new

カタログ番号 : NJ-CP15007
アーティスト : Various Artists
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

轟くティンパニ!炸裂するシンバル!吠えるトロンボーン!駆け抜けるピッコロ! 全ハイレゾファン待望の「スペクタクル」系クラシック、ついに降臨!~プロコフィエフの「邪神チュジボーグと魔界の悪鬼の踊り」(タイトルからしてまるで怪獣映画!)を筆頭に、ティンパニが砲弾さながらに鳴りまくるショスタコーヴィチ「レニングラード」、宇宙の夜明けのように壮大なサン=サーンス「オルガン付き」ほか、SF映画やアニメのサウンドトラック顔負けのスペクタクル感にあふれた音楽の数々を、96kHz/24bitでお届けします。「こんなサウンドを自分のハイレゾ環境で鳴らしてみたかった…」とご満足いただけること間違いなしです。 もちろん、オリジナル音源に意図的にエフェクトをかけるような過剰演出は行っておりません。このアルバムで味わえる臨場感やワクワク感は、クラシック音楽がそもそも持つ醍醐味。「ハイレゾクラシック」シリーズ史上最高のエンターテイメント・ハイレゾ・アルバム!




天上のオルガン
 「天上のオルガン」シリーズ

e-onkyo music & moraでアルバムランキング1位! 驚異の32bit/384kHz & DXDレコーディング。



詳細

♪32bit/384kHzレコーディングによる4台のオルガン聴き較べ

天上のオルガン ~ バロック音楽を中心にパイプオルガンとポジティフオルガンで聴く大ホールと礼拝堂の響き

カタログ番号 : NYDN-00002
アーティスト : 塚谷水無子/菅哲也
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC), 1bit/5.6MHz(DSD)ほか

ひとつのアルバムで4台のオルガンを聴き較べる、ハイレゾならでは愉しみ。元NHKチーフエンジニアで世界中の同業者・学生から憧憬の眼差しを集める深田晃氏の手によって、国内有数の響きを誇る二つの会場、「ミューザ川崎シンフォニーホール」と東久留米市「聖グレゴリオの家」のパイプオルガン、ポジティフオルガンそれぞれの魅力が最大限に引き出されています。 大ホールならではの空間を揺るがす荘厳なサウンド、北ドイツのバロック様式そのままのアーレント・オルガンの清澄な響きを心ゆくまで楽しめるアルバム。
※バナー下段はDSD




詳細

♪DXDレコーディングによる5台のハープ聴き較べ

天使のハープ ~ 5台のヒストリカル・ハープがいざなう、中世のダンス・パーティ、ダ・ヴィンチのアトリエ、マリー・アントワネットのサロン 

カタログ番号 : NYDN-00013
アーティスト : 西山まりえ
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC), 1bit/5.6MHz(DSD)ほか

DXDマスターによるハイレゾ録音 × 5台のヒストリカル・ハープ で、西洋史の舞台へタイムスリップ。~中世のダンス・パーティ。ダ・ヴィンチのアトリエ。マリー・アントワネットのサロン。絢爛たる西洋史の舞台には、つねに、時代の象徴としての美しいハープが在りました。ヒストリカル・ハープ奏者の西山まりえによる、年代の異なる5台のハープを自在にあやつる演奏と、空間の広がりや音の香りをリアルに表現するハイスペック録音(マスター DXD: 32bit/ 352.8 kHz)が、聴く人をいにしえのヨーロッパへいざないます。1枚のアルバムで、5台のハープの音色を聴き比べ、いくつもの時代を追体験することができる、イマジネーティヴなハイレゾリューション・アルバムです。
※バナー下段はDSD





ピックアップ
 注目のアルバム

いまイチオシのアーティストによる名演奏をハイレゾで



詳細

♪澄み渡る声で歌い上げる日本の原風景!

「ノスタルジア - 日本の歌 -」new

カタログ番号 : NYCC-10003h
アーティスト : 田村麻子
仕様: 24bit/192kHz(WAV, FLAC), 1bit/2.8MHz(DSD)

前作「ジュエルズ・オブ・アヴェ・マリア」では、荘厳なパイプオルガンをバックに古今のアヴェ・マリアを歌い上げた田村麻子が、長い間心の中で温め続けてきた企画を遂に実現させました。文字どおりのコスモポリタンとして欧米での活躍を続けてきた田村は、言葉の美しさこそが日本の歌の原点だと言います。彼女がいま最も歌い継いでいきたい日本の歌17曲、編曲には次代を担う俊英・直江香世子を起用し、田村麻子が新鮮なアプローチで日本人の心の風景を謳いあげた意欲作の登場です。



詳細

♪凛として透き通る歌声が捧げる聖母への祈り!

「ジュエルズ・オブ・アヴェ・マリア」new

カタログ番号 : NYCC-10003h
アーティスト : 田村麻子
仕様: 24bit/192kHz(WAV, FLAC), 1bit/5.6MHz(DSD)

時代、地域を分け隔てなく、全ての人類に愛を注ぐ聖母マリアを巡っては、数多くの作曲家が思い思いの美しい歌を捧げています。田村は、その感情を丁寧に読み取り、全身全霊を込め、ひたすら美しい声で「祈りを捧げるように」歌っていきます。また、今回は彼女自身の希望により、全てをオルガン伴奏で歌っていますが、その共演者として、2012年武蔵野市国際オルガンコンクールの日本人初の優勝者、福本茉莉が共感溢れる見事な演奏で、田村の歌に天国的な響きとドラマティックさを添えています。



詳細

♪12歳のときにレコーディング! 音楽の化身ウミ・ギャレットの日本デビュー盤

「ミュージック・イン・ライフ Music in Life」new

カタログ番号 : NYCC-10004h
アーティスト : ウミ・ギャレット
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

4歳でピアノを始め、8歳のときにオーケストラとの協演を果たした天才ピアニスト、ウミ・ギャレット。現在、母国アメリカからヨーロッパ、アジアを中心に活躍する彼女が12歳のときにレコーディングした本作は、モーツァルト、ショパン、ドビュッシー、ガーシュインといった多彩な作曲家の作品を集めた意欲的なプログラムで、彼女の確かなテクニック、瑞々しい感性と溢れる音楽性を満喫できるアルバムです。



詳細

♪「透明でキラキラした」ヴァイオリンの音色を堪能。

「Lovely -恋音-」new

カタログ番号 : NYCC-10003h
アーティスト : 寺沢希美
仕様: 24bit/192kHz(WAV, FLAC)

子どものころ、美しいドレスやお菓子にあこがれるように、たとえば映画で流れた美しいクラシック音楽にあこがれ、愛しはじめた人はたくさんいると思う。寺沢さんのヴァイオリンを聴くと、そのころの気持ちを思い出す。……ザルツブルク音楽祭デビューという経歴をもつヴァイオリニスト、寺沢希美による「恋」をテーマにしたアルバム。



詳細

♪日本屈指の音響を誇るホールで、照明設備の主幹を切って録音。

ドメニコ・スカルラッティ: ソナタ集 鍵盤の魔術師 

カタログ番号 : KCD2020h
アーティスト : 西山まりえ
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

日本屈指の音響と稼働率の高さを誇る、新潟市小出郷文化会館の全面的な協力を得て実現。S/N(比)を稼ぐために照明設備の主幹を切り、響きの調整のために客席の椅子に平台をかぶせ、変則的な形で(舞台上にチェンバロをセットして挑んだ、こだわりのレコーディングによるチェンバロ曲集です。演奏は、クラシック音楽界で注目を集める、チェンバロ奏者&ハープ奏者の西山まりえ。スカルラッティの名曲を、スペイン音楽の伝統的なリズムと解釈からアプローチします。スパニッシュオルガンの水平トランペット管を思わせるファンファーレ、ギターのラスゲアードのようなアルペジオの連続が、緻密なハイレゾ録音により鮮やかに蘇ります。「レコード芸術」誌特選盤。



詳細

♪貴重な古楽器を常設したハウススタジオで収録。

C.P.E.バッハ: 6つのプロイセン・ソナタ 

カタログ番号 : KCD2045h
アーティスト : 西山まりえ
仕様: 24bit/88.2kHz(WAV, FLAC)

C.P.E.バッハ生誕300年を記念し、西山まりえバッハ・エディション・シリーズの特別盤として録音されたアルバムを、ハイレゾ配信でお届けします。収録場所は、西山まりえのハウススタジオでもある「OMF M-Salon」。3台のチェンバロと5台以上のハープを常設し、古楽器にとって最適な環境であるこの場所で、1997年にBruce Kennedyが制作したタスカン-フレンチ(1769)モデルのチェンバロによる初録音が行われました。この楽器は、響板にスイスの古木を用いており、かのJ.S.バッハの次男であるC.P.E.バッハ(1714-1788)の生きた時代を彷彿とさせる名器です。 「6つのプロイセン・ソナタ」は、東欧的な雰囲気、瑞々しい音楽愛、即興カデンツァの挿入などの当時の新しいスタイルが垣間見える、C.P.E.バッハの出世作。プロイセン王国の栄華と、チェンバロ史終焉の輝きを感じさせるこのきらびやかな作品を、クラシック音楽界で注目を集める、チェンバロ奏者&ハープ奏者の西山まりえが、自身のホームで一際の思い入れを込めて演奏しています。



♪ハイスペック録音で聴くスペシャル編成のスター・ウォーズ!

Bonjour Nouveau! 

カタログ番号 : NYCC-27281h
アーティスト : 洗足学園音楽大学 アンサンブル・ヌーボー/松尾祐孝(指揮)/佐藤昌弘(指揮)/岸本祐有乃(指揮)/平田耕治(バンドネオン)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

名門、洗足学園音楽大学の学生たちによって2004年に結成された「アンサンブル・ヌーボー」は、管楽器を中心とした優秀な学生たちの人材活用と、電子オルガン・コースの活性化を狙って発足したアンサンブルです。当初は「吹奏楽」の授業の一環でしたが、年々、試行錯誤を繰り返すなかで、アンサンブルの形態も徐々に変化し、ついには楽曲の編曲から音響技術、さらにはミュージカルとのコラボなど、独自の特色をもったメタ・オーケストラへと進化しました。彼らの演奏は、クラシック、ポップス、ジャズといった従来の枠組みに捉われることなく、斬新でチャレンジ精神あふれる熱いエネルギーに満ちています。オリジナル音源は352.8KHz/32bit(5.0ch サラウンド)というハイスペックで録音されました。目前に迫る強烈な音圧!そのゴージャスな響きを是非お楽しみください。



♪新鋭ヴァイオリニストの奏でる、チェコの遥かなる森の空気

ヤナーチェク: ヴァイオリン・ソナタ 

カタログ番号 : NYCC-10002h
アーティスト : 間脇佑華(ヴァイオリン)/佐藤佑美(ピアノ)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

新鋭ヴァイオリニスト、間脇佑華の奏でるチェコの作曲家たちの音楽集です。メインとなるのは、難曲で知られるヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタ。彼女はこの曲に込められた熱い情念を、自身のフィルターを通して昇華することで完全に手中に収め、不思議な清々しさを加え、彼女でなくては表現できない独自の世界を描き出しています。そして特筆すべきはドヴォルザークやスークなどの小品でしょう。確かな技巧に支えられた変幻自在な音の乱舞は、確かにチェコの遥かなる森の空気を感じさせる清澄さと荘厳さも備えたものです。この新しい才能を紹介できることに、心からの喜びを隠しきれません!



詳細

♪2014.12.03リリース。震災と大雪を乗り越えた感動の演奏!

R. シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」Op.40 

カタログ番号 : NYCC-27280h
アーティスト : 藤原浜雄(ソロ・コンサートマスター)/リヒャルト・シュトラウス生誕150周年記念 英雄の生涯オーケストラ/謙=デイヴィッド・マズア(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

2011年3月、ソロ・コンサートマスターとして「英雄の生涯」のソロを弾くことになっていた藤原浜雄氏。しかし、演奏会の3日前に東日本大震災が起こり、予定されていた公演はキャンセルになってしまいました。その時から3年、”彼に「英雄の生涯」のソロを弾かせたい”という元N響ソロ・コンサートマスター徳永二男氏の呼びかけに、日本を代表する錚々たる演奏家たちが集まりました。2014年2月9日、折しも東京が40年に一度の大雪に見舞われた日、ただ一度だけ開催された演奏会の貴重なライブ録音です。



詳細

♪2014.10.22リリース。藤原真理30年ぶりの「無伴奏」

J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲(全6曲) 【藤原真理】 

カタログ番号 : NYCC-27275-6h
アーティスト : 藤原真理
仕様: 24bit/48kHz(WAV, FLAC)

長年にわたり日本の音楽界を牽引してきたチェリストの藤原真理が、1982年録音の第1弾から足掛け30年を経て再び挑む チェロ楽曲の最高峰に挑んだ新録音です。チェロという楽器にとどまらず日本音楽界を牽引し続けている藤原真理は、毎年自身の誕生日にバッハの無伴奏チェロ組曲を演奏してきました。これは彼女にとって、文字どおりライフワークとも呼べるコンサート・シリーズとなっていますが、ファンの間からは、長らくこの楽曲の新録音を望む声が上がっていました。藤原自身の強いこだわりから、1982年当時の録音スタッフが再結集して収録に臨みましたが、気心の知れたスタッフとの交流の中に生まれるほどよい緊張感が、素晴らしい演奏を生み出す原動力となりました。



詳細

♪2013年に15歳を迎えたばかりの新星のデビュー・アルバム

ラフマニノフ 楽興の時 作品16 ● 三善 晃 ピアノ・ソナタ、他
【藤田真央】

カタログ番号 : NYCC-10001h
アーティスト : 藤田真央
仕様: 24bit/44.1kHz(WAV, FLAC)

今年15歳を迎える若きピアニスト藤田真央の演奏がついにCD化。録音は2011年(愛知県碧南市芸術文化ホール)と2013年(ベルリン・イエスキリスト教会)で、録音エンジニアは共にエバーハルト・ヒンツが担当。2009年の第19回日本音楽コンクール全国大会グランプリ受賞を皮切りに、「世界クラシック2010」ジュニアの部第1位、2010年第64回全日本学生音楽コンクール小学校の部東京大会第1位、全国大会第1位、などを独占した若き才能の鮮烈なデビュー・アルバム。古典派から近代ロシア音楽、さらには邦人作品まで、藤田真央の多彩なアプローチを愉しめます。



詳細

♪2014.10.22リリース。現代日本きっての作曲家による期待の新作。

細川俊夫 : 管弦楽作品集第2集

カタログ番号 : 8.573276h
アーティスト : ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/フランス国立リヨン管弦楽団/準・メルクル (指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

現代日本の作曲家の中でも、ワールドワイドで最も高い評価を受けている人といえば、やはり細川俊夫(1955-)であることは間違いありません。彼の作品には、日本的な要素(音色も思考も)が極めて多く用いられているのですが、その語法の巧みさと真摯さによって、それらが言葉の壁を越えて世界中の人々へと伝播しているのですから。
ここに収録された3つの作品は、それぞれ異なる源泉から生まれています。「夢を織る」は彼自身が母の胎内にいた時の仄かな記憶とも夢とも取れるもの。永遠の揺りかごである子宮の中に聞こえてくる音は“変ロ音”。柔らかく全てを絡めとっていくようなこの音に包まれながら、彼は大いなる旅に出発するというのです。そして「開花」は彼の得意とする花がテーマとなった曲。花が開くときに必要とする莫大なエネルギーを生きる力に変換するという繊細で遠大なる作業…これについての考察です。そして「循環する海」。こちらは水の姿の変容を音に映したものであり、「海を出発してまた海へと還る」というひたすら永遠に繰り返される現象が言葉を介さず、音だけで描かれていきます。聴き手はこのアルバムで、たくさんのことを考えることができるでしょう。




近衞秀麿
 近衞秀麿シリーズ

日本を代表する音楽家、近衛秀麿の名演をハイレゾで



詳細

♪晩年に遺した巨大な芸術の軌跡をハイビット・リマスタリングで

ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」/シューベルト: 交響曲第7番「未完成」new

カタログ番号 : NYCC-27292h
アーティスト : 読売日本交響楽団/近衛秀麿(指揮)
仕様: 24bit/192kHz(WAV, FLAC), 1bit/2.8MHz(DSD)

2015年8月8日20時~放送のNHK BS-1スペシャル「戦火のマエストロ 近衛秀麿~ユダヤ人の命を救った音楽家~」および同番組の原作本「戦火のマエストロ・近衛秀麿」菅野冬樹著(NHK出版)の8月12日発刊に合わせて緊急リリース。番組全体のテーマとして流れる「未完成」に「運命」をカップリングしたアルバムです。




N響アーカイブ
 「N響アーカイブ」シリーズ

日本を代表するオーケストラ・NHK交響楽団の貴重な過去録音をハイレゾで提供するシリーズです。(※録音が古いためお聴き苦しい箇所がございます。何卒ご了承下さい。)

◆「N響アーカイブシリーズ」 誕生の舞台裏に迫る! エンジニアインタビュー記事
◆N響海外演奏旅行秘話が満載! 指揮者・外山雄三さんインタビュー記事



♪「N響アーカイブ」シリーズ人気No.1の”朝比奈第九”

ベートーヴェン: 交響曲第9番「合唱付き」(NHK交響楽団/朝比奈隆)(1986)

カタログ番号 : NYNN-0023
アーティスト : 片岡啓子(ソプラノ)/伊原直子(アルト)/小林一男(テノール)/勝部太(バリトン)/東京芸術大学(合唱)NHK交響楽団/朝比奈隆(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

92歳で生涯を終える直前まで舞台に立ち続け、表面的な効果に走らないその誠実な音楽によって多くの聴衆の支持を集め続けた巨匠、朝比奈隆(1908~2001)が、1986年4月の第990回定期公演で指揮した「第九」です。この公演ではドイツの巨匠ギュンター・ヴァントが登場する予定だったものがキャンセルとなり、氏の登場となったものですが、氏の残した数々の演奏の中でもトップクラスに位置付けられるほどの、超の字が付く名演奏となりました。その彫りの深さとスケールの大きさは全く彼の演奏以外からは聴けない比類のないもので、どの部分をとっても真のベートーヴェンの音楽になっているといっても過言ではないでしょう。

  •     


モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第3番/ブラームス: ヴァイオリン協奏曲(スターン/NHK交響楽団/ヴェス)(1953)

カタログ番号 : NYNN-0003
アーティスト : アイザック・スターン(ヴァイオリン)/NHK交響楽団/クルト・ヴェス(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

ヴァイオリン界の大巨匠アイザック・スターン(1920~2001)の若き日の初来日の時の記録です。この時わずか33歳でしたが、海外からの「来日演奏家」の少なかった当時、大 きな話題を呼んだようです。このブラームスの終楽章では、演奏途中に弦が切れて、コンサートマスターの楽器を借りて演奏を継続したと記録されています。



チャイコフスキー: 交響曲第6番「悲愴」(NHK交響楽団/カラヤン)(1954)

カタログ番号 : NYNN-0004
アーティスト : NHK交響楽団/ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

カラヤンがN響を指揮するために単身で初来日した際の録音で、カラヤンが日本のプロ・オーケストラを指揮した唯一の機会の記録です。この時のカラヤンは46歳。この演奏の 数ヶ月後にフルトヴェングラーが死去し、彼は音楽界の「帝王」に上り詰めます。人生の上昇気流に乗っていたカラヤンの勢いと情熱が反映された大変な力演で、N響もそれに最大 限に応えています。



黛敏郎: 涅槃交響曲(東京コラリアーズ/NHK交響楽団/岩城宏之)(1958)

カタログ番号 : NYNN-0005
アーティスト : NHK交響楽団/東京コラリアーズ/岩城宏之(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

「題名のない音楽会」の司会者としても知られた作曲家・黛敏郎(1929~1997)の代表作であるとともに、日本が世界に誇る記念碑的傑作「涅槃交響曲」の、初演メンバーによ る翌日のスタジオ録音とされるものです。この作品が当時の聴衆に与えた衝撃は大きく、会場で初演を聴いた黛と同年代の作曲家・松村禎三は、「(衝撃のあまり)どうやって家 に帰ったか覚えていない」という言葉を遺しています。



ストラヴィンスキー: 交響詩「ナイチンゲールの歌」/組曲「火の鳥」(1945年版)(ストラヴィンスキー来日公演)(NHK交響楽団/ストラヴィ ンスキー)(1959)

カタログ番号 : NYNN-0007
アーティスト : NHK交響楽団/イーゴリ・ストラヴィンスキー(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

大作曲家ストラヴィンスキーが76歳の時に来日し、N響で自作を指揮した際の記録です。遅いテンポで丁寧に運ぶ演奏が特徴的で、ストラヴィンスキーが演奏者として自作をど う解釈したかを確認できる貴重な録音となっています。打楽器セクションは若き日の岩城宏之が担当しています。



N響海外演奏旅行 – ソ連(1) (堤剛/松浦豊明/NHK交響楽団/岩城宏之/外山雄三)(1960)

カタログ番号 : NYNN-0008 (1)
アーティスト : 松浦豊明(ピアノ)/堤剛(チェロ)/NHK交響楽団/外山雄三(指揮)/岩城宏之(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

N響が日本のオーケストラとしてはじめての海外演奏旅行を行った際に、モスクワのチャイコフスキー記念ホールで開かれた演奏会の録音です。ソ連(当時)での演奏会にチャ イコフスキーを乗せたことに当時の関係者の自信が伺えますが、その自信を裏付ける感動的な名演奏を聴くことができます。若き日の堤、松浦両氏の名演奏が聴けるのも大変に貴 重です。



N響海外演奏旅行 – ソ連(2) (堤剛/松浦豊明/NHK交響楽団/岩城宏之/外山雄三)(1960)

カタログ番号 : NYNN-0008 (2)
アーティスト : 松浦豊明(ピアノ)/堤剛(チェロ)/NHK交響楽団/外山雄三(指揮)/岩城宏之(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

N響が日本のオーケストラとしてはじめての海外演奏旅行を行った際に、モスクワのチャイコフスキー記念ホールで開かれた演奏会の録音です。ソ連(当時)での演奏会にチャ イコフスキーを乗せたことに当時の関係者の自信が伺えますが、その自信を裏付ける感動的な名演奏を聴くことができます。若き日の堤、松浦両氏の名演奏が聴けるのも大変に貴 重です。



ブラームス: 交響曲第1番(NHK交響楽団/シュヒター)(1962)

カタログ番号 : NYNN-0009
アーティスト : NHK交響楽団/ウィルヘルム・シュヒター(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

1959年にN響の音楽監督に就任し、厳しい訓練でN響を一流のオーケストラに育てたとされる、「育ての親」ヴィルヘルム・シュヒター(1911~1974)の演奏です。指揮者、オ ーケストラ両方にとっての得意のレパートリーだけあって、安定感のある演奏を聴くことができます。



チャイコフスキー: 交響曲第4番(NHK交響楽団/尾高忠明)(1971)

カタログ番号 : NYNN-0011
アーティスト : NHK交響楽団/尾高忠明(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

日本を代表する世界的指揮者、尾高忠明(1947~)が1971年にN響デビューを飾った際のチャイコフスキーです。この時マエストロはわずか23歳! 冒頭から速めのテンポを取りパ ワー全開、その熱さとテンションで終楽章まで進みます。指揮者の気迫と、それに懸命に応えたN響の演奏が強く心に残ります。そして聴衆の拍手の熱狂的なこと!若き日のマエス トロの姿を堪能できる、まさに歴史的、記念碑的な記録といえるでしょう。



ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番/レスピーギ: 交響詩「ローマの噴水」(田中希代子/NHK交響楽団/岩城宏之)(1966)

カタログ番号 : NYNN-0012
アーティスト : 田中希代子(ピアノ)/NHK交響楽団/岩城宏之(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

田中希代子(1932~1996)は、フランス留学を経て、数々の国際コンクールで日本人初入賞を果たした後、世界的な活躍をしたピアニストです。難病の膠原病によって全盛期での 引退を余儀なくされた(その後は教育に専念)ため、彼女の活動期間は残念ながら長くはありませんでしたが、この録音はその間に残された貴重なもので、発病の前年、日本に一時 帰国した際の演奏会のライブです。この時代にこれほどの水準で、これほど感動的な演奏を成し遂げていた日本人がいたことは、もっともっと知られてもよいのではないでしょう か。レスピーギの「ローマの噴水」は、同時期に大阪で演奏されたものです。



ベルク: 室内協奏曲(海野義雄/本荘玲子/NHK交響楽団/シュヒター)(1960)

カタログ番号 : NYNN-0013
アーティスト : 海野義雄(ヴァイオリン)/本荘玲子(ピアノ)/NHK交響楽団/ウィルヘルム・シュヒター(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

「新ウィーン楽派」の一人、アルバン・ベルクの代表作「室内協奏曲~ピアノ、ヴァイオリンと13管楽器のための~」を、1960年当時のN響メンバーが演奏した記録です。指揮 は、当時のN響の常任指揮者で、楽員に人一倍厳しい訓練を行うことで知られたヴィルヘルム・シュヒター(1911~1974)ですが、その指導の跡が偲ばれるような、ベルク独特のロ マンティシズムが見事に表現された演奏です。当時、日本の作曲界では新ウィーン楽派を範とする12音技法による作曲が隆盛を極めており、その方面からもこの演奏機会は注目さ れたのではないかと思われます。



三善晃: 交響的変容/芥川也寸志: エローラ交響曲(NHK交響楽団/岩城宏之)(1958)

カタログ番号 : NYNN-0014
アーティスト : NHK交響楽団/岩城宏之(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

三善晃(1933~ )の「交響的変容」がついに陽の目を見ました!作曲者25歳の1958年に発表された作品ですが、その2年後に発表された人気作「交響三章」の陰に隠れてしまった ためか、全くといってよいほど演奏される機会のなかった作品で、公式のリリースは今回が初めてと思われます。後の三善作品に聴かれる明快さ、鋭さはまだそれほどないものの 、後の作品に出現する様々な音楽要素の萌芽を聴き取ることができます。芥川也寸志の「エローラ交響曲」は、インドの石窟寺院に触発されて書かれた作曲者の代表作で、ストラ ヴィンスキーの「春の祭典」を思わせる荒々しい作風が特徴です。



入野義朗: シンフォニエッタ/武満徹: 弦楽のためのレクイエム(NHK交響楽団/森正)(1953)

カタログ番号 : NYNN-0015
アーティスト : NHK交響楽団/森正(指揮)/入野義朗(声)/諸井誠(声)/柴田南雄(声)/武満徹(声)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

武満徹(1930~1996)の名声は、大作曲家ストラヴィンスキーが彼の「弦楽のためのレクイエム」を聴いて激賞したことがきっかけで高まったと伝えられていますが、ここに収め られている「レクイエム」は、そのストラヴィンスキーが実際に耳にした録音である可能性が高いと言われています。加えて、当時まだ20代の作曲者が自作を解説する肉声が収録 されているのも非常に貴重といえるでしょう。入野義朗(1921~1980)の「シンフォニエッタ」は、日本人が最初に作曲した十二音技法によるオーケストラ曲という記念碑的作品で すが、いわゆる現代音楽的な晦渋さはなく、流麗で軽快な音楽を楽しむことができます。作曲者の肉声による解説付きです。



黛敏郎: トーンプレロマス55/音楽の誕生/舞楽(NHK交響楽団/ロイブナー/岩城宏之)(1957, 1964, 1989)

カタログ番号 : NYNN-0016
アーティスト : NHK交響楽団/ウィルヘルム・ロイブナー(指揮)/岩城宏之(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

異なる機会に演奏された黛敏郎(1929~1997)作品の演奏3点です。初期の代表作「トーンプレロマス’55」は作曲後間もない1957年の演奏ですが、なんと指揮が、当時N響の常任 を務めていたオーストリアの巨匠・ヴィルヘルム・ロイブナー(1909~1971)であるのが大注目です。「音楽の誕生」は岩城宏之の指揮による1964年の録音で、ラヴェルの「ボレロ 」のように徐々に音楽が盛り上がっていく面白さを体験できます。最後の「BUGAKU」はずっと年代が下った1989年、東京・渋谷のBUNKAMURA オーチャードホールのオープニング記 念演奏会のライブです。このような一般の注目を集める演奏機会に現代作品を演奏するところに岩城の真骨頂があったといえるでしょう。



矢代秋雄: 交響曲/別宮貞雄: 2つの祈り(NHK交響楽団/岩城宏之)(1958)

カタログ番号 : NYNN-0017
アーティスト : NHK交響楽団/岩城宏之(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

いずれの作品も、矢代秋雄(1929~1976)、別宮貞雄(1922~2012)の初期の代表作であり、かつ日本の代表的なオーケストラ作品です。それだけに、いずれの曲も演奏機会に恵ま れ、これまでに複数の録音がリリースされていましたが、この録音はいずれも今回が初出と思われるスタジオ録音で、作曲直後に収録された、当時の空気感を伝える貴重な記録で す。作品の素晴らしさもさることながら、岩城/N響のコンビの共感に溢れた演奏が印象深く、今日でも全く色褪せない輝きを放っています。



ウェーバー/ドビュッシー/R.シュトラウス/ケイ/カーン: 管弦楽作品集(アンドレ・コステラネッツ特別演奏会)(1955)

カタログ番号 : NYNN-0019
アーティスト : NHK交響楽団/アンドレ・コステラネッツ(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

LP時代からのクラシック・ファンには懐かしい名前の指揮者、アンドレ・コステラネッツ(1901~1980)の録音の登場です。いわゆる「ライト・ミュージック」の先駆者とされる 彼は、親しみやすいクラシックの小品や、映画音楽、ミュージカルなどの編曲と指揮を精力的に行い、その分野での録音をCBSレーベルなどに大量に残しました。二度来日しました が、これはその最初の来日時の1955年の10月5日「特別演奏会」でのライブ録音です(二度目の来日は1965年で、日本フィルを指揮しました)。ここでもやはり得意なレパートリーが 並べられており、そのつぼを押さえた明快な「聴かせる」演奏は、当時の聴衆も大いに楽しんだことでしょう。



R.シュトラウス: アルプス交響曲(NHK交響楽団/外山雄三)(1966)

カタログ番号 : NYNN-0020
アーティスト : NHK交響楽団/外山雄三(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

2012年現在、80歳を超えてなお精力的に活躍中のマエストロ、外山雄三(1931~)とN響との関係は大変に長く、1954年に打楽器研究員として入団して以降、正指揮者の地位にあ る現在に至るまで、実に半世紀以上におよびます。この「アルプス交響曲」は氏が34歳の1966年3月、第467回N響定期公演での演奏です。氏の現在入手できる録音は近年演奏された ものが多数であったため、このような若い頃の録音がリリースされることは、とても意義のあることといえるでしょう。氏の特徴である、オケの隅々にまで抜かりなく弾かせる重 厚感のあるのある誠実な音楽づくりは、既にこの時に存在していたことが確認できます。それに完璧に応えるN響の高い技量も瞠目すべきものです。



チャイコフスキー: 交響曲第6番「悲愴」(NHK交響楽団/若杉弘)(1969)

カタログ番号 : NYNN-0021
アーティスト : NHK交響楽団/若杉弘(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

日本を代表する大指揮者であり、ドイツを中心に海外のメジャーオーケストラの首席指揮者や歌劇場の音楽監督を歴任するなど、国際的に活躍した若杉弘(1935~2009)とN響と のつながりは長く、芸大卒業後にN響の指揮研究員として入団したのを皮切りに、1995年からはその生涯を終えるまで、正指揮者を務めました。この「悲愴」は1969年、氏が33歳の 頃の演奏で、公式に入手できる氏のクラシック音楽の録音の中で最も古い時期のものです。しかしこれはカッコ付きで語られる「若き日の記録」などでは全くなく、時代を超えて 聴かれるべき、瑞々しい情感に溢れた傑出した演奏です。この若さでこれだけの演奏を成し遂げていれば、その後の国際的な活躍も当然過ぎると実感させられるでしょう。



J.S.バッハ: ブランデンブルク協奏曲第3番/メンデルスゾーン: 交響曲第3番「スコットランド」(NHK交響楽団/森正)(1972)

カタログ番号 : NYNN-0022
アーティスト : NHK交響楽団/森正(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

フルート奏者から指揮者に転向し、日本の数多くのオーケストラの常任指揮者を務めた森正(1921~1987)の、1972年3月の第574回、および第575回の定期公演での演奏です。N 響とは正指揮者の関係にあり、クラシックや現代音楽の公演の他、「名曲アルバム」や大河ドラマのテーマ音楽などの放送分野でも多数の仕事を共にしました。日本の音楽界の成 長期を支えた功労者であるにもかかわらず、現在公式に入手できる録音は多いとはいえず、今回このようなクラシックの大曲がリリースされ、氏の芸風を本格的に味わえるように なったことで、私達の日本の音楽史の空白がまた一つ埋まったといえるでしょう。どのような曲でもその姿を明確に伝えられる職人的ともいえる手腕が、このバッハとメンデルス ゾーンでも存分に発揮され、安心して身を委ねることのできる演奏です。



ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ギーゼキング/NHK交響楽団/ヴェス)(1953)

カタログ番号 : NYNN-0026
アーティスト : ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)/NHK交響楽団/クルト・ヴェス(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

20世紀前半に活躍し、今でもその録音が聴き継がれている大ピアニスト、ヴァルター・ギーゼキング(1895~1956)が1953年(昭和28年)に来日した際に演奏した「皇帝」と、 アンコールに演奏されたスカルラッティのソナタです。世界的ピアニストの来日ということで、当時の日本の音楽界は大いに沸いたようです。折り目正しさと、即興的な自在さを 併せ持つギーゼキングの芸風が、この日本公演の演奏でも十分に発揮されています。当時常任指揮者であったクルト・ヴェス(1914~1987)の、ギーゼキングのソロに絶妙に寄り 添った、息の合った指揮も特筆すべきものです。ギーゼキングは日本全国の十数箇所で公演を開催しましたが、日本の聴衆の熱狂に非常に感激し、再度の来日を望んだようです。 しかしその後間もなく世を去ったために実現せず、この時の来日が唯一の機会となってしまいました。



オルフ: カルミナ・ブラーナ(日本初演)(NHK交響楽団/エッシュバッハー)(1966)

カタログ番号 : NYNN-0027
アーティスト : 伊藤京子(ソプラノ)/渡辺高之助(テノール)/石津憲一(バリトン)/国立音楽大学合唱団/NHK交響楽団/ニクラ ウス・エッシュバッハー(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

ドイツの作曲家カール・オルフ(1895~1982)の不朽の名作「カルミナ・ブラーナ」。その冒頭の「フォルトゥーナ」(運命の女神)は、テレビ番組のBGM等にも頻繁に使用さ れ、耳にしたことがない人は恐らくいないでしょう。その名曲の、1955(昭和30)年に行われた日本初演のライブという歴史的な録音のリリースです。世界初演は1937年に行われ ていますので、日本で取り上げられたのは初演より18年後ということになります。当時の常任指揮者、スイス人のエッシュバッハーの統率の取れた指揮に加え、何よりも演奏者達 がこの名作に魅せられ、懸命に演奏していることに胸を打たれます。歴代の名録音と比較しても遜色の無い、迫真の名演奏といえるでしょう。



間宮芳生: ピアノ協奏曲第1番/伊福部昭: 土俗的三連画(NHK交響楽団/エッシュバッハー)(1956)

カタログ番号 : NYNN-0028
アーティスト : 田村宏(ピアノ)/NHK交響楽団/ニクラウス・エッシュバッハー(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz (WAV, FLAC)

間宮芳生(1929~)が26歳で作曲した、「ピアノ協奏曲第1番」が大注目のリリースです。間宮のピアノ協奏曲はこれまでに4曲が作曲されており、代表作「第2番」や、その 後の「第3番」については録音が出ているものの、「第1番」のリリースは今回初と思われます。「ゴジラ」の音楽で有名な伊福部昭(1914~2006)の「土俗的三連画」は、1937 年に完成された、作曲者が当時暮らしていた北海道の厚岸地方に取材した作品です。多数の録音に恵まれている伊福部作品ですが、1950年代という早い時期のものは珍しいといえ るでしょう。いわゆる「爆演」とは異なりますが、楽譜から誠実に音楽の魅力を抽出しようとした名演奏です。林光(1931~2012)の「管弦楽のための変奏曲」は、「尾高賞」を 受賞した作曲者初期の代表作です。



ストラヴィンスキー: バレエ音楽「春の祭典」(抜粋)/ファリャ: バレエ音楽「三角帽子」 – 組曲第2番(NHK交響楽団/ローゼンストック) (1956)

カタログ番号 : NYNN-0029
アーティスト : NHK交響楽団/ヨーゼフ・ローゼンストック(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

「春の祭典」が日本初演されたのは1950年、山田一雄指揮の日本交響楽団(N響の前の名称)によってでした。当時としては新奇な楽想にオーケストラの団員は戸惑い、中には 怒り出す人もいたと伝えられていますが、これはその日本初演から6年後に、ローゼンストックによって演奏されたものです。遅めのテンポで踏みしめるそうに演奏されるその独 自の解釈は好みの分かれるところかも知れません(なお、第2部は録音が所々欠落しています)。安定感のある「タンホイザー」序曲の後に収録されている「三角帽子」は、ロー ゼンストックが十八番とした曲です。(「終幕の踊り」の冒頭30秒付近に、マスターテープに起因する欠落部分があります。)



N響海外公演ライブ(ポーランド) – オギンスキ/黛敏郎/矢代秋雄/外山雄三(岩城宏之)

カタログ番号 : NYNN-0031
アーティスト : 堤剛(チェロ)/NHK交響楽団/岩城宏之(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

このポーランド公演は、ポーランド現代音楽界の重鎮、ボレスワフ・シャベルスキ(1896~1979)の一曲を除いて全て日本人の作品のみで構成されるというもの。それに足るだ けの優れた作品が日本にもあることを示したいという関係者の意欲と自信の表れでしょう。事実、ここで演奏されている作品は、現在もなお演奏され続けている、今や「古典」と なった作品ばかりです。 外山雄三の「ラプソディ」がこの海外演奏旅行のために書かれたことは有名ですが、その海外公演で実際に演奏されたライブ録音が公式にリリースされる のは貴重です。吉田雅夫の絶妙なソロに続く、「八木節」でのエキサイトぶりはもの凄い。アンコールの黛敏郎の「越後獅子」は、「ラプソディ」と同じく、この海外演奏旅行の アンコール用に作曲された、演奏者のエキサイトぶりが聴きものの作品です。



エネスコ: ルーマニア狂詩曲第1番/ヒンデミット: フィルハーモニー協奏曲(NHK交響楽団/岩城宏之/外山雄三)(1961, 1966)

カタログ番号 : NYNN-0032
アーティスト : NHK交響楽団/岩城宏之(指揮)/外山雄三(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

ルーマニアを代表する作曲家、ジョルジュ・エネスコ(1881~1955)の「ルーマニア狂詩曲第1番」は、エネスコが20歳の時に作曲した青春時代の記念碑的作品ですが、岩城の 疾走し爆発する演奏は、この作品に溢れる若さを十分に表現しており、彼が稀代の名指揮者であったことを改めて確認できます。もう一曲は、ドイツ近代を代表する作曲家、パウ ル・ヒンデミット(1895~1963)による、演奏される機会の非常に稀な「フィルハーモニー協奏曲」です。オーケストラの各パートやセクションごとに次々に見せ場が繰り広げら れる聴き手を飽きさせない作品で、ヒンデミットの堅固な作風と、外山の真摯な音楽作りが見事に融合した名演奏です。



別宮貞雄: ヴァイオリン協奏曲/高橋悠治: 非楽之楽(コントラディクション)/入野義朗: 轉(NHK交響楽団/若杉弘/尾高忠明)(1969, 1974)

カタログ番号 : NYNN-0033
アーティスト : 黒沼ユリ子(ヴァイオリン)/青木静夫(尺八)/横山勝也(尺八)/NHK交響楽団/若杉弘(指揮)/田中信昭(指揮)/ 尾高忠明(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)

別宮貞雄(1922~2012)は、無調音楽や実験的な音楽が主流であった作曲界の風潮に異議を唱え、調性を使った作品を書き続けた作曲家でした。しかし、「それでも<前衛>の 影響を全く受けなかったわけではない」、と作曲者本人が述べており、その影響を最も受けた作品としてこの「ヴァイオリン協奏曲」を挙げています。高橋悠治(1938~)の「非 楽之楽」は、指揮者が演奏者を支配し統率するという、従来のオーケストラの形態に問題意識を持った作曲者が、新しいオーケストラの「形」の実現を試みた作品です。入野義朗 (1921~1980)の「ヴァンドルンゲン」は、作曲者の代表作の一つで、尺八2本とオーケストラという珍しい編成による作品です。その自由で、音色の多彩な音楽は、入野を堅苦 しい十二音音楽の作曲者と捉えている人の固定観念を覆すに十分なものです。




NHKアーカイブ
 「NHK来日オーケストラアーカイブ」シリーズ

1960年代から70年代に来日し、NHKラジオやテレビにて放送された、多くの著名な海外演奏家の伝説的な公演の数々から厳選したアナログマスターを、現在最高と考えられるクオリティでデジタル化しお届けするシリーズです。ラファエル・クーベリック&バイエルン放送交響楽団、ボストン交響楽団&シャルル・ミュンシュのタイトルを配信中です。(※録音が古いためお聴き苦しい箇所がございます。何卒ご了承下さい。)

●当シリーズの詳細はこちら



♪「NHK来日オーケストラアーカイブ」シリーズ人気No.1の”クーベリック×バイエルン放送響”

ドヴォルザーク: 交響曲第9番「新世界より」(バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮))(1965) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00004
アーティスト : バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)



ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」/フォルトナー: 歌劇「血の婚礼」(バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮))(1965)(1975) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00003
アーティスト : バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)



モーツァルト: 交響曲第35番「ハフナー」/交響曲第38番「プラハ」(バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮))(1965)(1975) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00005
アーティスト : バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)



ベートーヴェン: 交響曲第7番 イ長調(バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮))(1975) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00006
アーティスト : バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)



ドヴォルザーク: 交響曲第8番(バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮))(1975) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00007
アーティスト : バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)



マーラー: 交響曲第9番(バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮))(1975) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00008
アーティスト : バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)



ベルリオーズ: 幻想交響曲(ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ(指揮))(1960) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00009
アーティスト : ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)



ベートーヴェン: 交響曲第5番 「運命」(ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ(指揮))(1960) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00010
アーティスト : ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)



デロ=ジョイオ: 変奏曲、シャコンヌと終曲/E.ブラックウッド: 交響曲第1番(ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ(指揮))(1960) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00011
アーティスト : ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)



ラヴェル: 「ダフニスとクロエ」第2組曲/ルーセル: 「バッカスとアリアーヌ」第2組曲(ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ(指揮))(1960) [NHKアーカイブ]

カタログ番号 : NYDN-00012
アーティスト : ボストン交響楽団/シャルル・ミュンシュ(指揮)
仕様: 24bit/192kHz, 96kHz(WAV, FLAC)




ジャズ
 ジャズの名演奏の数々

日本人若手No.1トランペッター”島裕介”による「名曲を吹く」シリーズほかアルバムです。
●詳細はこちら



♪”日本人”だからこそ共感できる最高のジャズアルバム

名曲を吹く -Ink Blue-

カタログ番号 : ATHO-4006
アーティスト : 島 裕介(Tp, Flugel Horn)
仕様: 24bit/48kHz(WAV, FLAC)

”日本人”だからこそ共感できる最高のジャズアルバム。あらゆるシーンで注目される、日本人若手No.1トランペッター”島裕介”本人名義でのアルバムが、ついにハイレゾで登場。ライブ会場でバカ売れの第1弾「-Ink Blue-」!



名曲を吹く 2

カタログ番号 : ATHO-4008
アーティスト : 島 裕介(Tp, Flugel Horn)
仕様: 24bit/48kHz(WAV, FLAC)

日本人”だからこそ共感できる最高のジャズアルバム。あらゆるシーンで注目される、日本人若手No.1トランペッター”島裕介”本人名義でのアルバムが、ついにハイレゾで登場。大人の男なら絶対に共感できるトランペットの温もり、哀しさ、懐かしさ、そして孤独を抱きしめて聴くべし!



Shima & Shikou DUO Live 20120615 [NHK-FM “ハンサムJAZZ LIVE” and more]

カタログ番号 : NYDN-00001
アーティスト : Shima & Shikou DUO
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

2012年放送時の好評に応える形で、2013春、夏とシリーズ展開し、現在の日本のジャズシーンを鮮やかに切り取ったNHK-FM「ハンサムJAZZ LIVE」。 番組最初期に採り上げられた「Shima & Shikou DUO」のライブ音源がハイレゾで登場!未放送楽曲を多数含むライブ・アルバムとして配信開始です。




スタンダード
 ナクソス・スタンダード・シリーズ

世界有数のレパートリーを誇るクラシック音楽レーベル、ナクソス(NAXOS)のスタンダード・シリーズをハイレゾ・スペックでお届けします。



♪演奏も録音も超ハイクオリティな「新世界より」

ドヴォルザーク: 交響曲第6番/第9番「新世界より」

カタログ番号 : NBD0014
アーティスト : ボルティモア交響楽団/マリン・オールソップ(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

この交響曲第6番は、1880年、ドヴォルザークが39歳の年に作曲されたものですが、彼の交響曲の中では最初に出版されたため当初は「第1番」とされていました。7番~9番に比べると知名度は低いものの、ボヘミアの豊富な民謡をふんだんに使った爽やかな音楽は、しばしばブラームスの交響曲第2番と比較されるほどに充実した書法を持っています。
続く第9番「新世界」では、ホールに漲る熱気をさらりとかわすオールソップの粛々とした指揮ぶりをご堪能ください。むやみに感傷に流され過ぎることのない第2楽章はとりわけ新鮮に感じられることでしょう。「パフォーマンスだけでなく、ホールの空間、存在感がすばらしい」と絶賛された録音です。



コリリアーノ: 交響曲第3番「サーカス・マキシマス」/ガゼボ舞曲集

カタログ番号 : NBD0008
アーティスト : テキサス大学ウィンド・アンサンブル/ジェリー・ジャンキン(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

米グラミー賞”Best Classical Contemporary Composition”など数々の輝かしい受賞暦を持つアメリカ現代音楽の旗手、ジョン・コリリアーノによる一大スペクタクル「サーカス・マキシマス」。世界最大のアリーナであった古代ローマの円形競技場では、毎日さまざまな競技、闘いが催され、30万人以上の観客が熱狂したのでした。その催しは日を追うごとにエスカレートし、ある時は鍛え抜かれた戦士たちの戦いであったり、餓えたライオンと人間の戦いであったりと、血で血を洗う残虐なものへと進化(?)していったのです。そんな野蛮なショーを、マーチング・バンド及びサラウンド・バンド(!)を含む大規模な吹奏楽で再現したのがこの作品です。ステージだけでなく、会場の至るところに配置された楽器群が一斉に音を吹き鳴らす様は圧巻の極みです。



マーラー: 交響曲第8番「千人の交響曲」

カタログ番号 : NBD0009
アーティスト : ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団/ポーランド放送合唱団/ ステファン・ヴィシンスキ大学合唱団/ワルシャワ少年合唱団/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

マーラーの作品の中でもひときわ壮大な「千人の交響曲」。いかにもヴィトらしい引き締まった演奏を軸に奥行きのある音場でコーラスが広がり、壮大なオラトリオのようなドラマを展開しています。この大編成を見事な手腕で心地よい録音にまとめあげた、指揮者、演奏者、そして制作陣に拍手!「classicstoday.com」レビューでは演奏・録音両面において「10/10」の最高評価を得ています。



ドヴォルザーク: 交響曲第7番/第8番

カタログ番号 : NBD0010
アーティスト : ボルティモア交響楽団/マリン・オールソップ(指揮)
仕 様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

マリン・オールソップによるドヴォルザーク交響曲シリーズの第2弾です。今回は第7番と第8番の2曲です。1985年に作曲された第7番は、ブラームスの第3番の交響曲が随所に認められるも、極めてスラヴ的で甘酸っぱい感情を有した名作です。第2楽章の天上的な美しさに聴きほれる人も多いはずです。かたや第8番は同じくブラームスの第4番との関係性が指摘されることもありますが、旋律のひなびた美しさはドヴォルザークならではのもの。かつては「イギリス」と呼ばれることもありましたが、現在ではその名はほとんど使われません。牧歌的な第1楽章、溌剌とした第2楽章、つい一緒になって歌ってしまいたくなる第3楽章のテーマ、そして自由な間奏曲の形式で書かれた終楽章と聴きどころ満載です(フルート好きにはたまらない場所があるのもブラームスの4番と共通していますね)。オールソップの演奏は、一音たりともおろそかにしない、恐ろしく緊密なもの。全ての音がクリアに聞こえてくる様子には驚く他ありません。(「audiophile audition」の “Best of the Year Discs for 2011” に選出)



ショパン: ピアノ協奏曲第1番/ポーランド民謡による幻想曲/演奏会用ロンド「クラコヴィアク」

カタログ番号 : NBD0011
アーティスト : ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/カール・ デイヴィス(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

NAXOSには過去にセーケイとビレットの録音があるショパンの協奏曲第1番ですが、これは2010年のショパン・イヤーに合わせてリリースされたもの。このネボルシンとヴィトの録音、もちろん演奏自体も素晴らしいものですが、何と言っても「ナショナル・エディション」のスコアを用いているところに注目です。ポーランドが国家の威信をかけ、実に50年を費やしてショパンの作品を全て見直し出版したこの「原典版」は、「これまで150年使われてきたスコアとパート譜は、ショパン自身が書いたものとはかけ離れていた」という衝撃的な事実を明らかにしています。これを聴いてみると、「ショパンは管弦楽法に疎かった」という既成概念が覆されることでしょう。確かに冒頭から充実した響きに満たされた素晴らしいものとなっています。まず聴き比べてみてください。



ショパン: ピアノ協奏曲第2番/「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲/他

カタログ番号 : NBD0012
アーティスト : エルダー・ネボルシン(ピアノ)/ワルシャワ・フィルハーモニー 管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

ポーランドのナショナル・エディション『新原典版』による、ショパンのピアノ協奏曲第2番。こちらも、第1番と同じネボルシンとヴィトによる演奏です。ヴィトはショパンのスコアを、まるでマーラーのように重厚に響かせ、聴き手に多大なる満足を与えてくれます。既存の版との聴き比べも楽しいですし、ただただ演奏に浸るのもいいでしょう。カップリングの2曲も素晴らしい演奏。どうしても技術面が空回りしがちな初期の作品が、堂々とした名曲として立ち現れます。「アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ」のオーケストラパートも、強烈な存在感を示しています。



R. シューマン: ゲーテのファウストからの情景 WoO3

カタログ番号 : NBD0015
アーティスト : ワルシャワ少年合唱団/ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団/ ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

悪魔に魂を売り渡したファウスト博士の伝説を基に、ゲーテが書きあげた戯曲は様々な芸術家に影響を与え、19世紀の作曲家たちも挙ってこの物語に曲を付けています。中でも「神秘の合唱」はマーラーの交響曲第8番の第2部とリストの「ファウスト交響曲」でご存知の方も多いでしょう。このシューマンの作品はゲーテの物語から「死と変容」というテーマを読み取ったもので、彼の最高傑作のひとつと言われています。早いペースで曲を書き上げる彼にしては、構想から完成まで9年間の長い年月をかけ、じっくりと曲想を練っています。最初に書かれたのは神秘の合唱の部分から。まずクライマックスを仕上げてから、物語を遡るように音楽を書き進め、1853年に序曲が書かれて、雄大なる物語が完成しました。1856年にその生涯を閉じたシューマンですが、最後の3年間は創作することが不可能だったため、この年が実質的に彼の最後の「生きている証」となったのです。「classicstoday.com」レビューでは演奏・録音両面において最高評価を得ています。



ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲「四季」/他

カタログ番号 : NBD0016
アーティスト : チョーリャン・リン(ヴァイオリン)/アンソニー・ニューマン( チェンバロ)/アンソニー・ニューマン(ポジティーフ・オルガン)/セジョン
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

誰でも知ってるクラシック音楽賞でもあれば、絶対ノミネート間違いなしの「四季」ですが、この曲集は「和声と創意の試み」というタイトルの曲集の第1~4曲に相当しています。ソネットを掲げ、その内容を描写的に音楽化するということは、文字通り「和声と創意の試み」であり、ヴィヴァルディの旺盛な意欲が込められた作品となっています。絶大な人気は、題材の親しみやすさだけでなく、音楽そのものが優れているからこそといえましょう。当盤はモダン楽器による演奏となっていますが、ベテランのチョー=リャン・リンとアンソニー・ニューマンのコンビが、近年隆盛のピリオド楽器による過激路線に負けない、豊かな表現力を発揮しています。「エキサイティングな録音」と各所で絶賛されている録音です。



シューベルト: 序曲全集

カタログ番号 : NBD0019
アーティスト : プラハ・シンフォニア/クリスティアン・ベンダ(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

歌曲王として知られるシューベルトですが、彼がかなり多くのオペラを書いていたことはあまり知られていません。なぜならば、その作品は大抵初演で失敗し、以降誰にも注目されなかったからです。とは言え、このアルバムに収録された作品の多くはシューベルト10代の頃の意欲作であり、まるでベートーヴェンやウェーバーを思わせる躍動的な旋律に満ちた一連の作品は、そのままにしておくには何とも惜しいものばかり。具体的な題名は付されていないD.556の序曲は、何かが始まる予感に満ちた冒頭部分と、朗らかで軽快な主題が見事な連なりを見せる佳作。比較的耳にする機会のある「フィエラブラス」や「アルフォンソとエストレッラ」もこの機会に再度聴いてみてください。シューベルトの目指した世界に到達できるのではないでしょうか?新たなシューベルトの魅力に開眼の1枚です。



T.ランチーノ: レクイエム

カタログ番号 : NBD0020
アーティスト : ハイディ・グラント・マーフィー(ソプラノ)/ノラ・グビッシュ( メゾ・ソプラノ)/スチュアート・スケルトン(テノール)/ニコラ・クルジャル(バス)/フランス放送合唱団/フランス放送フィルハーモニ ー管弦楽団/エリアフ・インバル(指揮)
仕様: 24bit/48kHz(WAV, FLAC)

まるで巨大な鉄槌を振り下ろすかのように、重々しい打撃音が延々と続くこのフランスの作曲家ランチーノによる「レクイエム」の冒頭。ここを聴いただけで思わず頭を垂れてしまいたくなるような、衝撃的な作品です。20世紀になって書かれたレクイエムは、宗教的な観点よりも、より人間の存在について掘り下げるものが多いのですが、この曲もその一つの形と言えるでしょう。テキストは「めぐりあう朝」の原作者として知られるパスカル・キニャール。彼との3年間に及ぶ共同作業からこの作品が生まれたと言います。 彼らは死と永遠の時間について、答えの出ることのない質問を、レクイエムという形式で聴き手に突き付けます。人生というものは「壮大なフレスコ画と神聖な式典」なのでしょうか?それとも・・・。マーラー、ブルックナーで音楽というものを高みに引き上げた名指揮者インバルによる、人間の暗部に光を当てるかのような明晰な演奏です。「レコード芸術」誌海外盤レビュー特選盤。



シマノフスキ: 交響曲第1番/第2番

カタログ番号 : NBD0021
アーティスト : ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指 揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

最初の交響曲に、自ら「対位法、ハーモニーの怪物的管弦楽作品」とあだ名をつけたシマノフスキ。交響曲第1番には、彼独特の「肉感的なうねり感」がたっぷり。驚くほどに魅力的です。1910年に作曲された交響曲第2番はR・シュトラウスやレーガーの影響は見られるものの、冒頭の深い森を思わせる神秘的なメロディに絡む妖艶なヴァイオリンの調べはまさしくシマノフスキそのもの。「audiophile audition」の “Best of the Year Discs for 2011” に選出された録音です。



シマノフスキ: 交響曲第3番/第4番

カタログ番号 : NBD0022
アーティスト : リシャルド・ミンキエヴィチ(テノール)/ヤン・クシシュトフ・ ブローヤ(ピアノ)/ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
仕 様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

合唱とテノールを伴うシマノフスキの交響曲第3番は、彼でなければ書けない独特の音楽。キリスト教、イスラム教、ペルシアの影響が感じられるエキゾチックで官能的な音の奔流です。
第4番の交響曲ではピアノが縦横無尽野に活躍するストラヴィンスキー風の新古典主義音楽が楽しめます。特に終楽章での燃え上がるマズルカ風の音楽は一聴に値します。こういう曲はヴィトにおまかせ。「classicstoday.com」レビューで「10/10」の最高評価と共に「Disc of the Month」に選出、第52回グラミー賞「Best Orchestral Performance」部門にノミネートされた録音です。



ガーシュウィン: へ調の協奏曲/他

カタログ番号 : NBD0025
アーティスト : オリオン・ウェイス(ピアノ)/バッファロー・フィルハーモニー 管弦楽団/ジョアン・ファレッタ(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

ガーシュウィンの「もう一つのピアノ協奏曲」である「へ調の協奏曲」です。代表作「ラプソディ・イン・ブルー」に比べると、古典的な形式に近づいているのは、この曲を作るためにガーシュウィンは、わざわざ音楽理論書を購入して、楽典から学びなおしたのだとか。もちろん前作のように、オーケストレーションを他の人の手に委ねることはなく、全て自らの手でスコアを書いたというのだから、その努力の凄まじさには敬服する他ありません。初演はガーシュウィン自身のピアノと、彼にこの作品を委嘱したダムロッシュの指揮、ニューヨーク交響楽団によって行われ、ジャズでもなくクラシックでもない新しい音楽は当時の聴衆を翻弄しました。もともと映画音楽として構想された「ラプソディ第2番」はマンハッタンの街並みを音に映したもの。彼の最後のフルスコアである「アイ・ガット・リズム」変奏曲も泣かせます。



ヤナーチェク: グラゴル・ミサ

カタログ番号 : NBD0026
アーティスト : ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団/ワルシャワ・フィルハー モニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

晩年になって、人生の輝きを取り戻したヤナーチェクは、堰を切ったように次々と名作を生み出します。この「グラゴル・ミサ」と「シンフォニエッタ」もその中に含まれる人類の至宝とも言える傑作です。「グラゴル・ミサ」のグラゴルとは、スラヴ人が使った最古の文字と言われることから、この曲はスラヴ文化のための奉祝であると同時に、彼にとっての最高の人であったカミラへの思いが結実しているようです。大規模な管弦楽、合唱、独唱、そしてオルガンが織り成す、神秘的で輝くような調べは聴くものの心を躍らせます。「シンフォニエッタ」は最近人気が急上昇している曲でもあり、本来は軍楽のために構想された作品。金管が大活躍する冒頭から、わくわくするような楽想に満ちています。ヴィトとワルシャワ・フィルという最高の演奏者による2つの作品、まさに文句のつけようのない名演が繰り広げられています。「audiophile audition」の “Best of the Year Discs for 2011” に選出、「classicstoday.com」レビューでは演奏・録音両面において最高評価を得ています。



ヴェルディ: オペラの中のバレエ音楽全集

カタログ番号 : NBD0027
アーティスト : ボーンマス交響楽団/ホセ・セレブリエール(指揮)
仕様 : 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

もともとバレエは、イタリアの合唱曲に踊りを加えたことが起源とされますが、19世紀前半のフランスではオペラの中に必ずバレエを含むことが条件とされ、ヴェルディ(1813-1901)のみならず、ワーグナーさえ、自作をパリで演奏するためにはバレエを付け加えなくてはいけなかったエピソードが知られています。このユニークなプログラムは、ヴェルディのオペラから全ての「バレエ音楽」を集めたものです。なんといっても、「アイーダ」「オテロ」「シチリア島の夕べの祈り」を除くと、他のほとんどの作品はバレエ部分をカットすることが通例であり、これらを耳にする機会はなかなかないのです。セレブリエールとボーンマス交響楽団は、この珍しいレパートリーを血気盛んに演奏することで、曲の必然性を炙り出すことに成功しています。「classicstoday.com」レビューで演奏・録音両面において最高評価を得ています。



ロッシーニ: 序曲全集 第1集

カタログ番号 : NBD0028
アーティスト : プラハ・シンフォニア管弦楽団/クリスティアン・ベンダ(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

NAXOSの膨大なレパートリーの中にありそうでなかったのが、ロッシーニ(1792-1868)歌劇の序曲全集です。もちろん有名曲を一通りつまんだアルバムなど、一部の曲は楽しめたのですが、折角ならば全曲を聴いてみたいと熱望するファンの声に応えて、この度4枚からなる全集を企画、その第1集となるのがこちらというわけです。さて、冒頭から聴いてみてください。抜けの良い録音と闊達なるベンダの指揮は、耳をわくわくさせること間違いなし。第3曲目はタイトルこそ「イギリスの女王エリザベス」ですが使い回しの多いロッシーニのこと、今では「セビリアの理髪師」の序曲として知られているものです。喜劇あり悲劇ありのロッシーニの奥深い世界、まずは序曲から足を踏み入れてみませんか?<この解説はBlu-ray Audioディスク版です。ディスクと配信アルバムでは楽曲構成が異なります>



ベルリオーズ: 幻想交響曲(第2楽章のコルネット付きヴァージョン入り)/序曲「海賊」

カタログ番号 : NBD0029
アーティスト : フランス国立リヨン管弦楽団/レナード・スラットキン(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

準・メルクルが任期を終えたリヨン国立管弦楽団が2011 年のシーズンからの音楽監督として迎えたのは、1944 年生まれの名指揮者レナード・スラットキンでした。レパートリーの広さは幅広く、何よりアメリカ音楽を得意としているスラットキンは、既にNAXOS にも数多くの録音がありますが、今後はまた違った世界を切り開いていくことは間違いないでしょう。記念すべき第1 作目は、ベルリオーズ(1803-1869)の「幻想交響曲」で思い切りはじけた音楽を聴かせてくれます。何より注目したいのは、第2 楽章に2 つのヴァージョンが用意されていること。通常版も興味深いのですが、なんといっても「コルネット付き」のトラック10 が凄いことになっています。ベルリオーズが当時の名手ジャン=バティスト・アルバンにせがまれて書き加えたとされるコルネット・パートですが結局最終稿には採用されることのなかった華やかなオブリガードです。楽しさ全開!



ラヴェル: 管弦楽作品集 第1集

カタログ番号 : NBD0030
アーティスト : フランス国立リヨン管弦楽団/レナード・スラットキン(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

スラットキンとリヨン管による新プロジェクト、ラヴェル(1875-1937)の管弦楽作品集の第1集です。華麗オーケストレーションに彩られた音楽は、これまでにも多くの名指揮者たちが思い思いの色を塗った演奏を聴かせてきましたが、ここにスラットキンの新たな筆致による音の絵画を届けることとなりました。 まずはスペイン風のリズムが楽しい「道化師の朝の歌」。この曲の解釈にはいろいろなものがありますが、このスラットキンの演奏は、前夜の過ぎた悪ふざけを思い出し、ちょっと苦笑しながら自己反省をする……もちろんちょっとまだ二日酔い? のような、シニカルさが漂うもの。落ち着いた「亡き王女のためのパヴァーヌ」、はじけまくりの「スペイン狂詩曲」などを経て、最後はお楽しみ「ボレロ」で締めくくります。決して羽目を外すことなく、上品さを保ちながらもやっぱり最後は爆発してしまう……。そんな人間味あふれるこのボレロが好きです。



プロコフィエフ: 交響組曲「1941年」/交響曲第5番

カタログ番号 : NBD0031
アーティスト : サンパウロ交響楽団/マリン・オールソップ(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

1944 年に作曲された「交響曲第5 番」は、プロコフィエフ(1891-1953)の最大傑作の一つとされています。これは、当時、ヒトラー率いるドイツ第三帝国が、一方的にソ連に攻め入ることで祖国愛に目覚めたというプロコフィエフが、自ら持てる音楽の力で、祖国に貢献すべく作曲した作品であり、構想からわずか1 か月でピアノ・スコアが完成、そこから1 か月でオーケストラのスコアが完成したというのですから、その創作意欲には並々ならぬものがあったのは間違いありません。ピアノやハープ、充実した打楽器群を含む3 管編成のオーケストラで奏されるこの作品、最初は静かに始まりますが、曲が進むにつれ、少しずつ盛り上がり、暴力的なスケルツォを経て、第3 楽章の葬送行進曲風の音楽へと進み、最終楽章で音楽は最高潮に達します。いささか唐突に終わるのは、人類に対して何かを問いかけているのかもしれません。交響組曲「1941年」はその先駆けとなった独ソ戦争勃発を契機として書かれた作品。オールソップの冷徹な指揮が曲全体を引き締めています。



メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調/ニ短調/他

カタログ番号 : NBD0032
アーティスト : 楊天堝(ヴァイオリン)/シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ/パトリック・ガロワ(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

数あるヴァイオリン協奏曲の中でもとりわけ知名度が高く、また完成度の高い作品であるメンデルスゾーンのホ短調。しかし、あまりにも知られすぎているためか、却ってあまり耳にすることもない。という不思議な存在でもあります。 さて、NAXOS期待のヴァイオリニスト楊天堝(ティアンワ・ヤン)によるこの名曲の演奏は、この曲にしみ込んだ手垢のようなものをきれいさっぱり洗い落としたかのような新鮮な感触であり、曲の持つ天真爛漫な美しさと技巧性を再確認させてくれること間違いありません。あまり耳にすることのない「ニ短調」も素晴らしい演奏であり、メンデルスゾーンを聴く喜びを再確認させてくれることでしょう。ガロワ指揮するシンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラの揺るぎない伴奏も見事。14歳の作品である「ソナタ」も、その完成度の高さに息を飲むことでしょう。



ガーシュウィン: ラプソディ・イン・ブルー/キャットフィッシュ・ロウ/他

カタログ番号 : NBD0033
アーティスト : オリオン・ウェイス(ピアノ)/バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団/ジョアン・ファレッタ(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

現在、NAXOSアーティストの中で最も注目されているジョアン・ファレッタによる香り高いガーシュウィン・アルバムです。彼女とバッファロー・フィルの演奏はどれも外れなし! 文句なしの名演と断言できますが、今回のガーシュウィン(1898-1937)はいつにも増して伸び伸びしているようなのは、彼女の気質にぴったりマッチしているからに他なりません。まるで「おもちゃ箱」のように楽しいメロディが溢れ出してくる「ストライク・アップ・ザ・バンド」、誰もが知っている「ラプソディ・イン・ブルー」も、通常よりも即興的なテイストが強くなっています。若手ピアニスト、オリオン・ウェイスの煌めくピアノも魅力的。映画音楽「シャル・ウイ・ダンス」~犬と歩けば」から再構築された「プロムナード」もゴキゲンな曲。そしてキャットフィッシュ・ロウでのやるせなくもガーシュウィン節全開の音。これらが混然一体となって押し寄せてくる喜びは、言葉にできないほどの快感をもたらすでしょう。



ラヴェル: 管弦楽作品集 第2集

カタログ番号 : NBD0034
アーティスト : フランス国立リヨン管弦楽団/レナード・スラットキン(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

第1集は超有名曲の「ボレロ」を始めとしたラインナップで、たちまちファンの耳を虜にしたスラットキン&リヨンのラヴェル(1875-1937)管弦楽作品集。第2集では、2つのワルツを含むピアノ曲からの編曲物を集めています。どれも一筋縄ではいかない作品ですが、そこは名手スラットキン。きっちりコントロールした美しい響きを届けてくれます。「高雅で感傷的なワルツ」はもともとシューベルトのワルツをモティーフにして書かれたという作品で、ピアノによる初演時には作曲家の名を伏せ「誰の曲か」を当てるという試みがなされたといいます。ピアノ版では他の作曲家の曲と思った人もいたようですが、管弦楽版になれば、まさしく「音の魔術師」ラヴェルならではの音世界が展開しているので、これなら間違える人もいないのでは?「夜のガスパール」はラヴェル自身の編曲ではありませんが、「オンディーヌ」の冒頭のピアノの幽かなさざめきが見事にオーケストラに移し替えられています。「クープランの墓」は第1次世界大戦で命を落としたラヴェルの友人たちへの思い出を綴ったもの。ラ・ヴァルスはウィンナ・ワルツへのオマージュ。しなやかさの中に強かさが感じられるラヴェル。これはステキです。



ロッシーニ: 序曲全集 第2集

カタログ番号 : NBD0035
アーティスト : プラハ・シンフォニア管弦楽団/クリスティアン・ベンダ(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

19世紀の最も偉大なオペラ作曲家ロッシーニ(1792-1868)。序曲のほんの少しを聴いただけでも、劇的で華やかな舞台がたちまち目の前に浮かびあがります。このディスクにはCDの第3集と第4集の2枚分を収録。有名な「チェネレントラ」や「セヴィリャの理髪師」を始めとした15曲の序曲を収録。もちろん珍しい作品も含まれており、ロッシーニ好きならば感涙にむせぶこと間違いありません。冒頭の「マオメット2世(メフメト2世)」は1820年の初演時には序曲はついておらず、1822年の再演時に付け加えられたものです。他の序曲もお馴染みの作品ですが、トラック4の「大序曲」だけは歌劇のためではなく、彼が学生時代にコントラバスのために書いた「独立した作品」です。劇的な風情と快活な表情を併せ持つ見事な転換が心地よい、いかにもロッシーニらしい音楽と言えそうです。また「シンフォニア 変ホ長調」も学生時代の作品で、後に「結婚手形」、「ボルゴーニャのアデライーデ」の序曲へと改編されたものです。<この解説はBlu-ray Audioディスク版です。ディスクと配信アルバムでは楽曲構成が異なります>



ムソルグスキー: 展覧会の絵/死の歌と踊り/子供部屋(ブレイナーによる管弦楽編)

カタログ番号 : 8.573016h/NBD0036
アーティスト : ニュージーランド交響楽団/ピーター・ブレイナー(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

お馴染みの楽曲をバロック風に料理した「ビートルズ・ゴー・バロック」や「クリスマス・ゴー・バロック」など、気の利いたアレンジで人気の高いマルチ・アーティスト、ピーター・ブレイナーの新たなオーケストレーションによる「21世紀の『展覧会の絵』」がお披露目となりました!誰もが知る この名曲中の名曲をより現代的なサウンドに。ただし特殊な楽器やプログラミングは使用せず、伝統的なオーケストラ編成の範疇で創意工夫を凝らした もの。主に木管楽器と打楽器を拡張し、アイディア溢れるコンビネーションで誰も聴いたことのない『展覧会の絵』を描き出しています。特に「ブイドロ」「カタコンベ」「キエフの大門」などのどっしりとした曲では打楽器が強調され、そのまま大作映画のスコアに転用できそうなスケール感を演出。 他では決して聴くことのできない「エクストリーム・ムソルグスキー」を是非体感してください!



ブラームス: ドイツ・レクイエム Op.45

カタログ番号 : NBD0039
アーティスト : ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

コントラバス奏者を父とし、ハンブルクで生まれたブラームス(1833-1897)。彼は幼い頃からピアノの才能を示し、10歳の頃から家計を助けるためにレストランや居酒屋でピアノを演奏したと言います。そんな彼、若い頃から自身の作品については懐疑的であり、かなりの数を破棄してしまいました。この「ドイツ・レクイエム」も24歳の頃に構想されるも、なかなか完成することはなく、ずっと仕舞われていたのですが、1865年に彼の母が死去。これが引き金となり、ようやく全曲が完成したというものです。初演2年前の1867年、出来上がっていた3つの楽章のみが試演されましたが、聴衆の反応は最悪であり、毒舌批評家ハンスリックも皮肉めいた批評を書きました。しかし、ブラームスは諦めることなく作曲を続け、何度も試演を繰り返し、1869年にようやくライネッケ指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団により全曲が初演され、この曲の真価が知られるようになったというものです。曲はご存知の通り、ドイツ語のテキストが用いられ、随所に高度な対位法が使われた壮大かつ深淵なもの。ここでは大曲を得意とするヴィトが絶妙のタクトで、全曲を纏め上げています。



グリエール: 交響曲 第3番 ロ短調 Op.42「イリヤ・ムーロメツ」

カタログ番号 : NBD0041
アーティスト : バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団/ジョアン・ファレッタ(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

ロシア、キエフで生まれ、モスクワ音楽院でタネーエフ、アレンスキーらに作曲を学んだグリエール(1875-1956)。しかし実は彼の父はドイツ人で、母はポーランド人。祖先を辿ってもロシア人はいなかったようです。そんなグリエール、バレエ音楽「けしの花」や幾つかの協奏曲が知られていますが、この交響曲第3番は彼の最高傑作として讃えられる見事な作品です。このイリヤ・ムーロメツとは中世ロシアの伝説上の英雄の名前。並外れた力持ちであったとされ、数多くのエピソードが伝えられています。グリエールはそんな英雄にまつわる4つのエピソードを選び出し、重厚な交響曲を描きだしました。ロシア国民主義と後期ロマン派の手法を結びつけた表現的で雄大な作品からは、例え、ムーロメツの個性を知らずとも、各々の聴き手の脳裡にその人物像が鮮明に浮かび上がるだけの表現力が溢れ出しています。ファレッタの指揮は、グリエールの完膚なきまでの構築性を存分に浮かび上がらせています。



ベルリオーズ: イタリアのハロルド/他

カタログ番号 : NBD0042
アーティスト : フランス国立リヨン管弦楽団/レナード・スラットキン(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

イギリスの名詩人、第6代パイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロンが1812年に出版した「チャイルド・ハロルドの巡礼」は当時大ベストセラーになりました。彼は当時の偽善と偏見に果敢に立ち向かい、また恋多き男でもあり、そんなところもベルリオーズ(1803-1869)がこの物語に音楽を付けるモチベーションになったのではないでしょうか。この作品は当初、パガニーニが演奏することを想定して書かれましたが、パガニーニが曲の出来に不満を漏らしたという説や、ベルリオーズが途中で書く気を失ったという説など様々な原因があったようで、結局のところ、第1楽章でふんだんに使われたヴィオラは、楽章が進むにしたがって姿を潜めてしまいます。しかしながら、曲全体の物語はとても面白く、まだベルリオーズ特有の「イデー・フィクス(固定観念)」もふんだんに登場し、特に第4楽章での楽器たちの喧騒と狂乱は幻想交響曲を超えるほどの熱狂を呼ぶものです。ヴィオラのリーズ・ベルトーは1982年生まれの才能あるヴィオラ奏者。この難曲を容易く手中に収めています。残りの3曲は、全て歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」に関係する作品で、有名な「ローマの謝肉祭」も元々はこの歌劇の間奏曲として作曲されたものです。「夢とカプリース」はテレサのアリアを編曲したもの(このアリア自体は初演前に削除されてしまった)で、現在では独立した曲とされています。



プロコフィエフ: 交響曲第1番「古典」/第2番/交響的絵画「夢」

カタログ番号 : NBD0044
アーティスト : デトロイト交響楽団/レナード・スラットキン(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

1917年にプロコフィエフ(1891-1953)が完成させた「交響曲第1番」は、彼が学生時代にニコライ・チェレプニンの教室で研究したハイドンの技法をもとにして書かれたもの。ピアノ協奏曲第2番などの、それまでの革新的な作品に比べ、古典的で整然とした佇まいを持つ音楽であったため、周囲はとても驚いたと言います。確かにハイドンやモーツァルトを思わせる親しみやすい表情を持っていますが、様々なところに仕掛けたっぷりの「新古典派」そのもののいたずらっぽい顔がたまりません。それに引き換え、第2番のまあ難しいこと。これは作曲当時パリに住んでいたプロコフィエフが「6人組」の作品よりももっと前衛的な作品を書こうと試みた結果出来上がったもので、当然ながら初演を聴いたパリの聴衆は冷淡な反応をしたと言われています。しかし、大編成のオーケストラにピアノ、様々な打楽器を加えたカラフルな音楽、これこそがプロコフィエフの本領発揮と言えるのではないでしょうか。交響的絵画「夢」はスクリャービンからの影響が感じられる小さな作品。大きな起伏を伴う若干陰鬱な雰囲気を持った音楽です。



ドヴォルザーク: レクイエム new

カタログ番号 : NBD0046
アーティスト : ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団/ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/アントニ・ヴィト(指揮)
仕様: 24bit/96kHz(WAV, FLAC)

2人の子どもを相次いで失うというドヴォルザーク(1841-1904)自身の悲しい経験に基づいた「スターバト・マーテル」とは違い、この「レクイエム」はイギリスのバーミンガム音楽祭からの新作依頼に応えて作曲されたものです。彼は1884年と1885年にイギリスを訪れており、1884年にロイヤル・アルバート・ホールで演奏した「スターバト・マーテル」が好評だったため、この作曲依頼が来たのでしょう。曲は1890年の1月から10月にかけて作曲され、全曲は素朴で美しいメロディに満ち溢れており、曲の冒頭には彼が敬愛したバッハの最高傑作「ロ短調ミサ」からの引用もあるなど、渾身の力が込められた大作となっています。通常の典礼文とは一部変更が加えられているため、教会で演奏するよりも、あくまでも演奏会用の作品として位置づけられています。 1891年にバーミンガム音楽祭でドヴォルザーク自身の指揮で初演された際は、もちろん大好評を持って迎えられました。古今東西のレクイエムの中では、かなり地味な風情を持っていると指摘されることもありますが、この静かな感動はじっくり聴いてみてこそ味わえるもの。もちろん「怒りの日」は充分な激しさを有しています。このような声楽付きの大作は、ポーランドの名指揮者アントニ・ヴィトにお任せを。清冽な響きが心の隅々まで浸透します。