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New Releases - 2020年03月 発売タイトル

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    ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集 RV 433, 441, 442, 443, 444, 445/主が建てたもうのでなければ(アントニーニ/イル・ジャルディーノ・アルモニコ)

    【30年を経て進化したイル・ジャルディーノ・アルモニコの21世紀型ヴィヴァルディ、充実メンバーで!】バロック音楽の本場イタリアは、古楽ムーヴメントが決して早くから受け入れられたわけではありませんでした。そのイタリアで1980年代から活動を始め、オランダや英国、ドイツ語圏など古楽先進地とは大きく違った瑞々しい新感覚バロック演奏を披露、一躍世界で注目されるようになったイル・ジャルディーノ・アルモニコ。時は流れ、今やイタリア・バロック作品はイタリアの古楽グループの演奏に頼ることも現実味を帯びてきました。逆に言えば、イタリアでさえ古楽シーンに競合が生まれるほど活況があるのが21世紀。次々とめざましい後進たちが登場するなか、創設者=音楽監督アントニーニが再び独奏者としてリコーダーを手にし、あえて王道のヴィヴァルディ作品と向き合ったということは、今こそ確かな勝算を確信したからに違いありません。2019年に結成30年を迎えたイル・ジャルディーノ・アルモニコは、今やハイドンの交響曲全曲録音にも参画、音楽監督ジョヴァンニ・アントニーニはベートーヴェンの交響曲の指揮でも注目される存在となりましたが、その出発点はあくまでイタリア・バロックにあり、アントニーニのリコーダー奏者としての活動が軸にありました。その軸が今もぶれていないことは、Alphaでのテレマン協奏曲集(Alpha245)やアンナ・プロハスカをゲストに迎えての『蛇と炎』(Alpha250)、前作『理性の死』(Alpha450/国内仕様NYCX-10060)でも立証されています。TELDECでの初期録音から四半世紀を経てのヴィヴァルディ協奏曲集がどのような充実をみせたか、アントニーニがいま何を聴かせたいか――本盤は全トラックを通じて結成当初どおりの室内編成での演奏で、そのことを強く実感する鑑賞体験に出会えることでしょう。しかも結成当初のソリストであるエンリーコ・オノフリやバロックハープのマルグレート・ケルなど、今となっては驚きの豪華ゲスト奏者の参加も聴き逃せません。なお同グループの先行作『理性の死』と同様、国内仕様版には自身リコーダー奏者としても活動しながらバーゼルで音楽学研究にいそしむ菅沼起一氏による書き下ろし日本語解説が添付されます。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA364

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    オルティス:変奏論と16世紀の低音弦~チェロとガンバの源流(コセ/バレストラッチ/レ・バス・レユエ)

    【バロック・チェロの名手コクセが、ガンバを手に紐解く16世紀の低音弦作品集!】バロック初期から初期古典派にかけての低音弦音楽を、それぞれの作品にあわせて周到に研究、「チェロ」の定型に甘んじることなく、時代ごとの低音弦のあり方を追求してきたバロック・チェロ奏者ブリュノ・コクセ。Alphaレーベルでリリースがあるたび、必ず何か新たな発見がそこに詰め込まれているのですが、それは彼が低音弦研究に秀でた音楽学者マルク・ファンスへーウェイクや古楽器製作家シャルル・リシェなど、協力者に恵まれてきたことの結実と言えるでしょう。しかも最近ではヴィオラ・ダ・ガンバの名手グイード・バレストラッチとも協力関係を続け、チェロとガンバの歴史が互いに不可分だった17世紀前後の作品演奏にも積極的に取り組んでいます。本盤はまさにそうしたコクセの活動あればこそ、の注目すべき新録音です。フレスコバルディのカンツォーナ集やガンバの異才トバイアス・ヒュームなど17世紀の低音弦世界の真相を探ってきたコクセは、ここでさらに時を遡り、まだチェロという楽器ができる前の、さまざまな低音弦楽器が併存していた16世紀に光をあてます。重点的に扱われるのは、ガンバのための作曲家として知られたスペイン生まれのローマの巨匠、ディエゴ・オルティス。コクセは俊才バレストラッチ(アルペジョーネを使ったユニークな新譜を出したばかり!)の協力のもと、シャルル・リシェ制作のガンバ属の楽器を自らもさまざまに弾き分けながら、16世紀の低音弦楽器音楽がどのような世界だったかをくまなく探ってゆきます。オルガンやチェンバロ、ビウエラ(ルネサンス期の撥弦楽器)などで同時代音楽を混ぜてゆくアルバム制作姿勢も好感度大。今回も闊達な弓さばきと丁寧な解釈に期待です。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA563

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    ストラデッラ:オラトリオ「洗礼者聖ヨハネ」(ル・バンケ・セレスト/ギヨン)

    実質上の合奏協奏曲の創始者であり、その革新的な作品で当時の人々を魅了しながら、放蕩生活がたたりジェノヴァで刺客の手に倒れたストラデッラ。彼の『洗礼者聖ヨハネ』は宗教劇の要素を劇的なオラトリオに仕上げた作品で、1675年の初演時には大きな成功を収めましたが、そのスコアは1949年に再発見されるまで図書館の奥深くで深い眠りについていました。ペルージャで行われた蘇演時にヘロディアの娘(一般にサロメと呼ばれますが、この作品に名前は出てきません)を歌ったのは、あのマリア・カラスであったと伝わります。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA579

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    ハイドン:交響曲第49番「受難」/グリゼー:戸口を抜けるための4つの歌/ノーノ:ジャミラ・ブーパシャ(ハンニガン/ルートヴィヒ管)

    【ハイドンと20世紀…ハンニガンが提示する世紀を越えた「受難」の響き!】2019年のAlphaレーベルからは、パトリツィア・コパチンスカヤによる戦争の惨禍を見据えた『つかの間と、永遠と』という驚くべき新譜がリリースされ大いに話題を呼びました(Alpha545/NYCX-10086、『レコード芸術』リーダーズ・チョイス2019第8位)。その成果への返歌のように、同じくAlphaレーベルから音盤リリースするようになったバーバラ・ハンニガンも苦難の時代を見据えた新録音を発表します。オランダの精鋭集団ルートヴィヒ管弦楽団を自ら指揮しての本盤に選ばれたのは、これまでもすでに演奏会シーンで彼女が追求しつづけ、絶賛を博してきた三つの演目――すでに亡くなって久しい20世紀の前衛ふたり(グリゼーもノーノも、日本の近現代系オーケストラ音楽ファンにはとくになじみ深い名前ではないでしょうか)と、なんとハイドン中期の交響曲! 「受難」をテーマに掲げるこのアルバムは、二つの20世紀前衛作品のあいだに、ハイドンが受難節の音楽をもとに仕上げたとも言われる交響曲第49番をはさむという、一見意外な展開。ハイドン作品も通り一遍等の交響曲ではなく、短調の長大な緩徐楽章で始まる異色作ですが、この作品はハンニガンが指揮者としても超一流であることを端的に示す絶好のプログラムとなっています。周到に作品美をあぶりだす演奏の前後に、スペクトル楽派や電子音楽のムーヴメントを経験しながら独自の作風へと帰結していったノーノの無伴奏独唱曲と、ハンニガンがラトル指揮ベルリン・フィルとの共演でも歌ったグリゼーの連作が続き、ハイドン作品の現代性が逆に浮き彫りになる流れは絶妙というほかありません。人間性が徐々に失われてゆくさまを古代から現代にいたるさまざまな詩句の引用であぶりだすグリゼー作品は、まさにこの構成でこそ聴きたい一編。アルバムとしての聴覚体験にひときわ意義のある1枚といえます。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA586

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    AKOE~古くて新しい音楽~中世からルネサンスの名曲を古楽器による新しいアレンジで

    マドリードに本拠地を置き、古楽とジャズ、即興を組み合わせた演奏形態で活動するアンサンブル、タラセアのデビュー・アルバム。「タラセア」とは、グラナダに伝わる工芸品の寄木細工のこと。スペインに住み、ルネサンス期スペインのギター型撥弦楽器ビウエラを巧みに操るドイツ人ライナー・ザイフェルトを中心に、サヴァールのアンサンブルの常連であるフルートとリコーダーのスペシャリスト、ベレン・ニエト、そしてジャズやフラメンコで活躍するダブルベース奏者ミゲル・ロドリガニェスというメンバーです。このアルバムには、彼らの活動の先人ともいえるセルパンでジャズを奏でる奇才、ミシェル・ゴダールも参加。洋の東西を超えた様々な打楽器を奏でるダヴィド・マヨラル、スペインの若きシンガー兼パーカッショニスト、イサベル・マルティンのサポートを得て製作されました。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA597

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    J.S. バッハ/ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲(カルミニョーラ/ブルネロ/アッカデーミア・デラヌンチアータ/ドーニ)

    【カルミニョーラとブルネロによる二重協奏曲集!バッハの名曲2台ヴァイオリンも収録!】名手カルミニョーラがARCANAレーベルに登場。ブルネロとのデュオで、バッハとヴィヴァルディの二重協奏曲を聴かせる驚きのアルバムを世に問います。ここでブルネロが奏でるのは、『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』を全曲移調無しで弾いた(A469/NYCX-10100)4弦のチェロ・ピッコロ。この楽器は、通常のチェロに張られる4本の弦に上のE弦を足し(バッハの「無伴奏チェロ組曲第6番」は、この5弦のチェロ・ピッコロを想定していると言われます)、さらに一番下のC弦を省いて4本としたもので、アルバム・タイトルのSonar in Ottava (オクターヴで鳴る)が示すように、ヴァイオリンの丁度1オクターヴ下の調弦となっています。ヴァイオリンとチェロ・ピッコロを独奏として奏でられるのは、バッハの名曲BWV1043を始めとした、主に2つのヴァイオリンと弦楽のための協奏曲。通常は同音域で重なるため区別し辛い2つの声部が、片方がオクターヴ低いことでたいへん引き立ちます。2つのチェンバロが原曲(ヴァイオリンとオーボエでもお馴染み)のBWV1060ではさらにくっきり。その結果立ち上がるのは二人の丁々発止のやり取りと、目から鱗が落ちるような旋律の綾の面白さ。ドーニとアッカデーミア・デラヌンチアータによるアンサンブルも、非常に前掛かりの演奏で名手たちの競演を大いに盛り立てています。それぞれの作品がぐっと身近に、面白く感じるアルバムです。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A472

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    サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」/プーランク:オルガン協奏曲(アプカルナ/バイエルン放送響/ヤンソンス)

    2019年3月、ライヴ収録。名手イヴェタ・アプカルナをソリストに迎えたマリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団のコンサート!この日の演目は、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」とプーランクの「オルガン協奏曲」の2曲であり、どちらもオルガンをメインに据えた、華やかで壮大な響きを特徴とする作品です。ヤンソンスには、1994年に録音された、オスロ・フィルハーモニーとの迫力たっぷりの「オルガン付き」の録音がありますが(オルガン独奏はウェイン・マーシャル)、今回の録音では、気鋭のオルガニスト、イヴェタ・アプカルナを独奏者に迎え、前作よりも更にゆったりとしたテンポで壮大かつ自然な音響による素晴らしいサン=サーンスを聴かせています。活発な第1楽章から第2楽章での深い静寂、激しい第3楽章と雄大な終楽章を経て、曲を閉じるときには、まるで名残りを惜しむかのような長奏を聴かせ、聴き手を感動に導きます。1976年、ラトヴィア出身のイヴェタ・アプカルナは古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持つオルガニスト。2016年からはエルプフィルハーモニーのオルガニストを務めており、その才能は高く評価されています。ヤンソンスとは2013年にヤナーチェクの「グラゴル・ミサ」で共演、素晴らしい演奏を披露していました。アプカルナの華やかな演奏がたっぷり堪能できるのが、プーランクの「オルガン協奏曲」でしょう。プーランクはあえて“オルガンの響きに似た”管楽器を用いることなく、伴奏を弦楽器と打楽器のみに委ねることで、オルガンの音色を存分に引き立てています。全曲は切れ目なく演奏され、バッハを思わせる冒頭の主題に始まり、さまざまな楽想が次々と登場しながらも、最後の部分では冒頭の主題を回想し、荘厳に終わるという作品です。ここでのヤンソンスは、弦をたっぷり歌わせながらも、オルガンを的確にサポート。全体をまとめながら作品のすばらしさを伝えています。また、サン=サーンスとプーランクの両曲で重要な役割を果たすティンパニを担当するのは、バイエルン放送交響楽団の首席奏者レイモンド・カーフス。アバドがルツェルン祝祭管弦楽団を立ち上げた際、そのティンパニストに指名された世界的名手です。こけおどしの表現とは無縁の洗練された音楽性と完璧なテクニックから生み出される美しいサウンド。そして、ここぞというところでの決めの一撃は他の追随を許しません。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900178

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    スーク:アスラエル交響曲(バイエルン放送響/フルシャ)

    チェコの気鋭指揮者ヤクブ・フルシャが振る、ヨーゼフ・スークの代表作「アスラエル」!ドヴォルザークの娘婿で、才能ある弟子でもあった作曲家ヨーゼフ・スーク。彼は義父ドヴォルザークやブラームスの作風を継承しながら、後期ロマン派特有の半音階的な和声を作品に導入し、個性的で複雑な様式を生み出した人として評価されています。この交響曲「アスラエル」は1906年に完成されたスーク2番目の交響曲で、作曲の動機となったのは、1904年、彼が敬愛していた義父ドヴォルザークがこの世を去った上、その翌年には最愛の妻オティリエも亡くすという悲劇でした。しかし、彼はその悲しみを克服するためにこの交響曲「アスラエル」(死を司る天使の名)を作曲、自身の心境を描き出したこの交響曲は彼の代表作の一つになりました。演奏機会は少なかったものの、最近、録音や演奏会が続き、この悲しくも美しい作品が多くの人に知られるようになりました。作品全体は大きく2つに分かれており、悲痛な叫びで始まる第1楽章、やるせない気持ちを慰めるかのような第2楽章、嘲笑的な第3楽章までが第1部。オティリエへの追悼である美しい第4楽章を経て、終楽章では苦しみを乗り越えた彼の姿が描かれています。スークの同郷である指揮者ヤクブ・フルシャはこの作品を最も得意としており、プラハ芸術アカデミーの卒業コンサートの演目でもこの曲を選択したほど。作品を完全に掌握した上で愛情と共感に満ちた表現を施した演奏は、スークの想いを聴き手に届けるにふさわしい風格を有しています。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:BR-Klassik
    カタログ番号:900188

  • ルベル/ボワモルティエ:2台のクラヴサンのための組曲集(バルカン/ジェフロワ)

    フランス・バロック最盛期に活躍した二人の作曲家による作品を、2台のクラヴサン(チェンバロ)で演奏したアルバム。18世紀中盤にかけ、フランス・クラヴサン音楽の語法が格段に華やかになってゆく時期の音楽の魅力が、歴史的楽器で最大限に伝えられます。使われている楽器は2台ともヴェルサイユ宮殿に伝わるもので、ルイ15世の娘でクラヴサン演奏を愛したヴィクトワール王女の居室だった場所に置かれています。うち1台は18世紀フランスで名高かったアントウェルペンのリュッケルス製。早い時期にヴェルサイユに持ち込まれ、やがてフランス・バロック型へ大きな改修(ラヴァルマン)を受けています。もう1台の楽器にはパリの楽器製作者フランソワ=エティエンヌ・ブランシェによる1746年の署名があり、ルイ15世の治世のパリにおける典型的な楽器。2台のクラヴサンがたいへん豪華に響き、『四大元素』の冒頭「カオス」の有名な不協和音のインパクトも絶大です。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:Château de Versailles Spectacles
    カタログ番号:CVS021

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    ゴトヴァツ:歌劇「いたずら者エロ」(フィヤッコ/コルディッチ/ムジェク/クロアチア放送合唱団/ミュンヘン放送管/レプシッチ)

    ヤコブ・ゴトヴァツは現代クロアチアを代表する作曲家の一人。ウィーンでヨーゼフ・マルクスに師事、ザグレブ歌劇場の指揮者として歌劇を演奏しながら、作曲家として歌劇、管弦楽、ピアノ曲、歌曲など多数の作品を残しました。作風は後期ロマン派の様式を踏襲しており、どれも民俗的要素に溢れた聴きやすいもので、日本では、彼の作品を愛した巨匠マタチッチがNHK交響楽団とともに、いくつかの舞曲を演奏したことでも知られています。1935年に作曲された歌劇《いたずら者エロ》は、ユーモアに満ちた物語とクロアチアの民族性が融合したゴトヴァツの最も成功した作品。ザグレブ歌劇場で初演されたのち、作品は9か国の言語に翻訳され、ヨーロッパ中の80を超える歌劇場で上演され続け、2018年には700回目の記念すべき上演が行われるほどの人気作となっています。700回目の上演時にはドイツ語版での演奏でしたが、このアルバムに収録されたミュンヘンでの上演はオリジナルのクロアチア語版が用いられており、指揮者のレプシッチを始め、主役の歌手たちは全てクロアチアのネイティブ・スピーカーを起用、合唱団はクロアチアからわざわざ呼び寄せるという念の入った演奏です。(2020/03/27 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555080-2