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フィンランドの知られざる作曲家トイヴォ・クーラの作品集。作曲家、指揮者として名声を獲得し始めたさなか、酒宴の席で口論となり34歳の若さでこの世を去ってしまった悲劇の作曲家です。彼はシベリウスに作曲を学びましたが、自身は管弦楽作品はあまり好まず、ピアノ曲や合奏曲、室内楽作品などに関心を向けていました。とりわけ、ヴァイオリニストを目指していたせいもあり、作品の中でヴァイオリン曲が大きな比重を占めています。アルバムの中で中心となるヴァイオリン・ソナタは1907年、24歳の作品ですが、すでに確立された作風を備えています。ニーナ・カーモンは以前にも他のレーベルでクーラのソナタを録音するほど、彼の作品に心酔しているヴァイオリニスト。フィンランドの風景が映し出された表情豊かな小品も聴きどころです。
(2018/10/05 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555148-2 |
カナダの天才ピアニスト、グレン・グールドとドイツの作曲家ハインリヒ・カミンスキ。2人の間には共通性がないように見えますが、どちらも我が道を行くことにかけては他に類をみないほどのユニークな人物です。若きグールドは新ウィーン楽派の作風に傾倒、この1955年に書かれた弦楽四重奏曲もシェーンベルクを思わせる大作で、当時の彼の内面を表現している作品として評価されています。グールドは以降曲を書くことはほとんどありませんでしたが、ピアノ演奏に大きな喜びを見つけ独自の道を歩んでいきます。かたやカミンスキはポーランド系ユダヤ人の家庭に生まれ、最初は政治学を学んだものの、やがて音楽の道に転向。合唱指揮者や作曲教師を務めながら作品を書きますが、政治的信条」¥を理由に職を失い、その後もユダヤ系の血統を理由に作品の上演が禁じられたため、ほとんど公の場に姿を現すことはありませんでした。彼は「作曲は常に精神的な創造行為である」と感じ、常に宇宙の神秘を探求しつづけ、それは自身の作品にも投影されています。そんな2人の作品をミンゲット四重奏団の演奏で。(2023/04/07 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555072-2 |
パルナッシ・ムジチは、南西ドイツ放送響の第2ヴァイオリンのメンバーを中心に結成された団体です。基本はヴァイオリンが2人、チェロ、チェンバロで構成されていますがその時に応じてメンバーを加え、自由自在な演奏を繰り広げるアンサンブルです。とりわけ「テレマンのスペシャリスト」でありcpoにも数多くの録音があります。今回彼らが取り上げたのは、ほとんど知られていないヴェネツィアの作曲家グェッリエリのソナタです。1673年に出版された5部からなるこのコレクションは、すべてグェッリエリの作品であり、その曲には、グェッリエリのパトロンやプロモーターの名前が「献辞を込めて」つけられています。当時活躍していたビーバーやシュメルツァーの作風を感じさせ、また多彩な舞曲の融合も見られる素晴らしい曲集です。これはとにかく面白い1枚です。(2012/04/11 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777543-2 |
今世紀初めにウィーンに生まれたクルシェネクの交響曲集です。彼が20歳そこそこで書いた「第1番」はシェルヘンの指揮の下で初演され、好評を博したようです。注目すべきことは、この若造の作品が極めて熟達した作曲技法・管弦楽法により作られた大曲・難曲であること!9つの部分からなり、切れ目なく演奏されますが、無調ではあるものの後期ロマン派的クロマティシズムの中でいかにも「これが絶対音楽だ」的な楽想が展開されます。「第5番」は彼の最後の交響曲ですが「作品がより演奏されることを選ぶか、それとも己の信ずる道をひたすら歩むか」の葛藤の中で作曲され、一時傾斜したセリー技法をほぼ捨てています。この過程でミトロプーロスの「聴衆が君を忘れたのは、君が聴衆のことを忘れているからだ」という忠告が効いたようです。確かに彼の抽象的楽想は当時の一般聴衆には敬遠すべきものだったかも知れません。とは言え、この曲は結構面白い。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999359-2 |
cpoレーベルでは、およそ20年前にクルシェネク(1900-1991)の交響曲の録音を続けていました。しかし、その時点で第4番は録音されることがありませんでした。その後、今から5年前にcpoのスタッフがクルシェネク研究所から呼び出しを受け、「ぜひとも交響曲全集を完成させてほしい」と懇願されたとか。それにより実現したのがこの録音です。この交響曲第4番は、クルシェネクがアメリカに亡命していた時期の作品で、大指揮者ミトロプーロスの依頼で書かれたものです。初演の指揮を担ったのもミトロプーロス。新古典主義、無調など当時の趨勢を見極めた意欲的な作品で、強い表現力と力溢れる音楽に満ちています。1920年代に書かれた合奏協奏曲も歯切れのよい作品です。(2011/06/22 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777210-2 |
ライプツィヒの伝統ある教会の一つ、聖トーマスは信仰と音楽の分野で重要な役割を果たしていることで知られます。1212年に修道院が設立されると同時に、少年合唱団も創設され、J.S.バッハをはじめとした音楽家たちが聖歌隊を指揮し少年たちを指導してきました。このアルバムのカンタータを作曲したクニュプファーは、1657年に前任者トビアス・ミヒャエルの死去に伴い、聖歌隊指揮者に就任し、約20年に渡ってこの地位にあった作曲家です。その当時の彼の人気はとても高く、その周囲には才能ある音楽家たちが集まる中でも中心的存在として活躍。その名声は他の都市にも轟き、たくさんの招聘依頼がありましたが、彼は聖トーマスを離れることなく、三十年戦争後の混乱したこの地で音楽を続けていたのです。そんなクニュプファーのカンタータは、福音書と詩篇からテキストを採り、優れた対位法と美しいメロディーに彩られた、17世紀の伝統的なスタイルを取り入れた見事なものです。“知られざる名作”の発掘に尽力するコルテスとブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスの演奏で。(2017/01/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777884-2 |
グノー(1818-1893)の作品で人気ランキングをつけるとしたら、1位はあのバッハの曲に基づいた「アヴェ・マリア」であり、その次には一連のオペラが来ることでしょう。そんなグノー、実は素晴らしい交響曲を書いているのですが、あまり聞かれることはありません。音楽辞典には「2曲の交響曲」のみが掲載されていますが、実はもう1曲あることを知っている人はどれほどいるのでしょうか?彼の交響曲は、どれもハイドンの影響が感じられる古典的なものであり、第3楽章にはスケルツォ(メヌエット)が置かれるなど、極めて整った形式を有しています。問題の第3番(世界初録音)は、この録音のために、グノーの関係者からスコアの使用許可を取ったという貴重なもの。ファン必聴の1枚と言えるでしょう。(2014/10/22 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777863-2 |
2021年に90歳の誕生日を迎えたソフィア・グバイドゥーリナ。このアルバムには彼女のほぼ20年間にわたる期間に書かれた3つの管弦楽作品が収録されています。冒頭の「プロ・エト・コントラ」は「賛と否」といった意味を持つタイトルの1989年の作品。清澄なロシア聖歌を「プロ」のモチーフとして使い、それに対抗する「コントラ」の要素を激しい旋律で絡めた壮大な曲。最終部分では遥か彼方から金管で奏される聖歌が聴こえてきます。この曲は不法入国者を含む旅人たちと老司祭との、宗教を超えた交流を描いたエルマンノ・オルミ監督の映画『楽園からの旅人』(2013)で使用されたことで話題になりました。他には小編成のアンサンブルが奏でる緊張感溢れた音による「コンコルダンツァ」(1971)、幻想的なハープの響きが印象的な「おとぎ話の詩」を聴くことができます。(2022/01/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999164-2 |
オランダ、ハーグで長く宮廷楽長を務めたドイツ出身の作曲家グラーフ(1723-1804)。父がヴァイオリニスト、音楽教師であり、他にも多数の音楽家を輩出した家に生まれ、早期の音楽教育を受けたことはわかっていますが、詳しい生涯はあまりわかっていません。ただモーツァルトとは面識があり、1765年にハーグを訪れたモーツァルトの演奏会でグラーフが指揮を務め、その翌年、モーツァルトふぁグラーフの主題を用いた変奏曲を出版するなど、交流が伝えられています。彼の生きた時代はバロックから古典派への移行期間であり、音楽の作風も用途も変化していました。グラーフの弦楽四重奏曲は、貴族たちだけの楽しみではなく、一般のアマチュアや音楽愛好家たちも演奏できるように、比較的易しく書かれています。もちろん遊び心も盛り込んだ、なかなかオシャレな曲でもあります。ここではピリオド楽器を用いたヴィア・ノヴァ弦楽四重奏団の洒脱な演奏でお楽しみください。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777865-2 |