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ドニゼッティは、学生時代にマイヤーと言う教師から大変厳しく教育されました。ところが、このマイヤー師匠がウィーン古典派に通暁した優れた音楽家だったために、ドニゼッティは極めてがっちりと基礎力を身につける事となります。主に20代前半に集中的に書かれた19曲の弦楽四重奏曲は、この初期基礎教育の見事な成果なのです。しかも、ほとんど曲がマイヤー大先生自身の演奏のために作られました。当然、ますますじっくりと書き上げます。なお、この大先生のご指導では、第10番はほとんど文句なし、第11番は「ハイドンに学べ」、第12番は「べートーヴェンのOp.18に学べ」でしたそうな。以上3曲、習作には違いないものの、ドニゼッティの基礎力の恐るべき高さを確認できる恰好の材料と言えましょう。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999279-2 |
3曲ともドニゼッティの修業時代の作品ですが、明快なストーリーを持った第14番が注目です。テーマは毎度おなじみ「嵐」。雨が降り出し、風が強まり、そして嵐がやって来る。全ては破壊しつくされ、人々は悲嘆に暮れる。再建へ向けて、一歩を踏み出していくが、いつかまた来る嵐への不安はぬぐえない・・・ どうやらこれは作曲者の実体験に基づいて企画された音楽らしいのですが、この内容を長調で書く所などなかなか意表をついた攻撃と言えるでしょう。他では、第13番の緩徐楽章が結構内容の濃い悲哀さを醸し出していたり、無上の幸福感に包まれて始まった第15番が終楽章になると幸福過ぎる不安を隠し切れなくなる所などこまっしゃくれた展開を堪能させてくれます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999280-2 |
第16番はまだ修業時代の作品ですが、第17番は歌劇作曲家としての実質的なスタートを切った後の作品、そして第18番は大人気を確立した絶頂期の作品です。確かに第18番には、音楽に底光りがあり、劇的な部分の緊張力も格段に違いを見せています。ですが、大健闘しているのは第16番! 全曲にみずみずしいセンチメンタリズムが流れ、特に終楽章で出てくるフーガ風の展開は心憎いほどチープな哀感(ホメ言葉です)が、男心に潜む乙女心を刺激してくれます。オススメ!(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999282-2 |
バルトークよりも4年早く生まれたドホナーニは優れたピアニストでもあった作曲家。作品にはハンガリーのさまざまな民族音楽の要素が取り込まれているものの、バルトークの作品ほどに民族色は濃くなく、どちらかというとブラームスに近いドイツ・ロマン派風の音楽です。リヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタは23歳の作品。華やかな演奏効果が得られるとともに高度な演奏技術が要求される曲です。演奏はハンブルク生まれのヴァイオリニスト、ヘレン・ヴァイスを中心としたメンバーによるもの。ヴァイスは幼少期から活躍を開始し、15歳でハンブルク交響楽団と共演し、1年後に若い音楽家のためのコンクール「Concertino Praga」で第1位を受賞。エルプフィルハーモニーやベルリン・フィルハーモニーなどで一流オーケストラと共演し、室内楽にも参加しています。ポール・リヴィニウスは1970年生まれで、5歳からピアノを学びました。ドイツ連邦ユーゲント管弦楽団やグスタフ・マーラー・ユース管弦楽団のメンバーを務め、室内楽トリオでも受賞歴あり。モーツァルト・ピアノ四重奏団のメンバーです。セレナードではNAXOSでもおなじみのガブリエル・シュヴァーベと1981年上海生まれのヴィオラ奏者ツェン・ウェンシャオが参加。親密な演奏を披露しています。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555565-2 |
最近は、ドイツ名のエルンストよりもハンガリー名の「エルネー」が親しまれている作曲家ドホナーニ(1877-1960)。彼は音楽学校でバルトークの同窓生でしたが、彼が書いた作品はどれもドイツの伝統に則った堅固な作風を持ち、もちろんハンガリーの民俗要素を持ち込むことはあっても、基本的にはドイツロマン派、とりわけブラームスの影響が強く感じられることで知られています(もともと彼の師ハンス・ケスラーはブラームスに傾倒していた人であったことも影響しているようです)。このアルバムでは初期から晩年に至る3つの曲集を収録、1951年に出版された「3つの小品」は保守的でありながらも、ジャズや民謡への関心も感じられます。シューベルトのソナタ録音で知られるピアニスト、レームによる演奏で。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777970-2 |
1727年イタリア南東部の町ビトントに生まれたトンマーゾ・トラエッタは、ナポリでニコラ・ポルポラらに師事し、オペラ作曲家として名を成した後に、パルマ宮廷の楽長となっています。当地では、ラモーらフランスの作曲家たちの音楽悲劇(トラジェディ・リリク)の様式を取り入れ、大成功を収めました。この成功により、ロシアのエカテリーナ二世から招かれて、宮廷楽長として厚遇を受け、オペラ・セリアや宗教音楽を数多く作曲。しかし、ロシアで体調を崩し、その後、ロンドンを経てイタリアに戻り、ヴェネツィアで没しています。オラトリオ「ソロモン王」は旧約聖書の『列王記』第1章をベースに、ソロモン王とモーゼの十戒の石板が収められた「契約の箱」を題材とした作品で、1766年にヴェネツィアのデレリッティ慈善院(通称:オスペダレット)の合唱指揮者に就任したトラエッタにとって、当地でのデビュー作となったものでした。ソロモン王の他、シバの女王、アビアタル、司祭ツァドク、アモン人のアドンといった登場人物は、オスペダレットの優れた女性歌手のために、すべて女声の音域で書かれています。このオラトリオは大成功を収め、初演以降何度も上演されたことが記録に残っています。1776年の上演に当たっては音楽と台本に変更が加えられましたが、この演奏はこの時の版を基にしています。壮麗さと優美さを兼ね備えたアリアが各場面に1曲ずつ各役柄に与えられ、特に主役であるソロモンのアリアには力が入っており、作品の聴きどころとなっています。少ないながらも効果的に加えられる合唱(女声三部)も注目点でしょう。この録音は、2023年のインスブルック古楽音楽祭においてクリストフ・ルセの指揮で行われた公演を収録したもの。サリエーリやグルックといったバロック以降の18世紀の作曲家たちの貴重な劇作品を演奏・録音してきたルセの卓越した指揮の下、古楽作品やバロック・オペラを得意とする若手実力派女性歌手たちが素晴らしい歌唱を披露しています。テレジアは「女帝」マリア・テレジアの名を冠して2012年に結成されたピリオド楽器オーケストラで、世界約40か国から集められた若手奏者から成り、古典派時代の作品を主要レパートリーとしています。現在では、ヨーロッパ全域に活動の幅を広げ、CPOレーベルから、気鋭の指揮者たちと18世紀の貴重な作品の録音をリリースしています。ジャケット絵画:ジャンバティスタ・ティエポロ派「ソロモン王の前のシバの女王」(1760年)(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555654-2 |
「6つのティンパニと管弦楽のための協奏曲」で知られるチェコ出身の作曲家、ティンパニ奏者ゲオルク・ドルシェツキー。彼はもともとドレスデンで名奏者アントニオ・ベゾッティに学んだオーボエ奏者でしたが、ヘプ(ドイツ名エゲル)の歩兵連隊に参加し、ウィーン、リンツ、ブランナウに駐留、鼓手として名を上げ、自らの楽団を組織しました。1777年には軍隊を退役、その後はウィーンで活躍した後ブラチスラヴァに移住、1808年頃からはハンガリーのヨーゼフ大公の宮廷作曲家となり数多くの作品を書き上げました。その中に含まれる10曲の「オーボエ四重奏曲」はこれまであまり知られていませんでしたが、どれも洗練された筆致によるオーボエの技巧を活かした素晴らしい作品です。第1集と同じくグルントマン四重奏団の演奏で。(2024/02/16 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555370-2 |