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結成から30年、忙しいコンサート・スケジュールをこなしながら、これまでに40枚以上のCDをリリースしている英国のピアノ・デュオ「ゴールドストーン&クレモウ」。いくつもの珍しいレパートリーを持つ彼らですが、今回も2つの世界初演を含む、シューベルト(1797-1828)の知られざる作品を演奏しています。「死と乙女」のピアノ・デュオ版は、歌曲作曲家として知られるローベルト・フランツの編曲によるもので、こちらは原曲を忠実に移し替えた興味深い音楽となっています。もう一つの「未完成」完成版のピアノ・デュオ版は、様々な英知が結集したもので、第1楽章と2楽章はシューベルトと同時代に生まれたフッテンブレンナーによる編曲、第3楽章はシューベルトのスケッチをゴールドストーン自身がピアノ・デュオ版に作り変えたもの、そして謎の第4楽章は、ロザムンデの間奏曲のピアノ・デュオ版を転用したもので構成されています。このパターンは管弦楽版としては、しばしば見られるものですが、やはりピアノ・デュオ版として耳にするのは初めての経験であり、たくさんの驚きが得られるのではないでしょうか。(2015/08/26 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25125 |
50年の歴史を誇るフィッツウィリアム弦楽四重奏団によるシューベルトの後期弦楽四重奏集です。彼らが取り上げているのは、1824年、晩年のシューベルトが病に侵されながら書き上げた「ロザムンデ」と「死と乙女」。どちらの曲も、死に魅せられた人間の緊張感や不安感と、時たま訪れる安息が描かれた名作です。この演奏には、ガット弦使用の古楽器が用いられており、シューベルト時代の響きを反映した正統的、かつ堂々とした表現が見事です。フィッツウィリアム弦楽四重奏団は、1968年にイギリスで結成されたアンサンブル。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲ツィクルスが作曲家本人に認められ、後にそれをDECCAレーベルでセッション録音し、高い評価を得ました。メンバーの交代はあるものの、創立50周年を迎えた今も、変わらずイギリスを中心に活動を続けています。 (2020/02/14 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25197 |
31年という短い生涯に、歌曲を中心に夥しい数の作品を残したシューベルト。親しい友人たちと演奏した「ピアノ・デュオ」も作品の中で重要な位置を占めています。「人生の嵐」や「グラン・デュオ」などの大作から、誰もが知っている「軍隊行進曲 第1番」、気の置けないレントラーや舞曲など作品の趣きは様々ですが、どれも流麗なメロディと親密な雰囲気を持ち、時には思いがけないほどの深淵が顔を見せるシューベルトらしい作品です。演奏しているのはゴールドストーンとクレモウ夫妻。長年培った息のあった演奏は、まさに一心同体です。 この全集は以前、OLYMPIAレーベルから7枚の分冊としてリリースされていたもので、今回のBOX化にあたっては全収録曲をそのままリマスタリングしての再発となります。/(2017年1月2日、ゴールドストーンはBOXの完成を見ることなく、この世を去りました)/(2017/05/26 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA21701 |
ハリウッドで活躍する女性作曲家、ナン・シュワルツの作品集。グラミー賞受賞(ノミネートは5回)、エミー賞は7回ノミネートされるなど、その実力は存分でありながら、日本であまり知られていない彼女の作品をケヴィン・パーセルが演奏しています。余白にはブロードストックの「オーケストラのための協奏曲」を収録。こちらは1959年に発表されたマイルス・デイヴィスの「Kind of Blue」にインスパイアされた作品です。日本語解説付き。(2018/04/27 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25165 |
「Transformations=変容」と題されたオルガン作品集。荘厳でありながら内省的な主題が変貌していくジョンゲンの「英雄的ソナタ」、現代イギリスで最も注目を集めるジョナサン・ダヴの軽やかで繊細なな旋律が楽しい「ダンシング・パイプ」、マイアベーアの歌劇から素材を採り、超絶技巧を駆使したパッセージで飾ったリストの大作「コラール“アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム”による幻想曲とフーガ」、この3つの作品は、作曲された時代こそ違うものの、どの曲にも“変奏”が含まれており、一つの旋律が様々な形に変わっていく様子を楽しむことができます。2017年に修復されたばかりのチェルトナム・カレッジ教会のノーマン・ビアード・オルガンの素晴らしい音色も聴きどころです。(2019/09/27 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25193 |
ハイドンのスペシャリストとして知られると同時に、バロック作品の解釈でも定評があった英国出身の名ピアニスト、ジョン・マッケイブ(1939-2015)の演奏を集めたアルバム。バッハやヘンデルと同時代に多数の鍵盤楽器のためのソナタを残したドメニコ・スカルラッティと、その100年後に活躍した「ソナチネ」でお馴染みのムツィオ・クレメンティによるソナタ集です。1981年にロンドンで録音され、ハイペリオン・レーベルより発売された2枚のLPをアナログ・ソースよりリマスターし、CD化したもの。収録されている作品はいずれも、モダン・コンサート・グランド・ピアノの機能を生かした素晴らしい演奏です。(2019/11/08 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA21231 |
ポーランドの作曲家、教師として活躍したスタトコフスキ(1859-1925)は、アントン・ルビンシテインとリムスキー=コルサコフに作曲を学び、20世紀ポーランドの音楽家たちに多大なる影響を与えた人として知られています。彼の作品は後期ロマン派のスタイルで書かれており、とりわけピアノ曲は、ショパンの伝統を受け継ぎながら、それを更に発展させた聴き応えのあるものです。しかし、彼は後進の指導に専念するため、1904年に作曲活動をやめてしまい、その後21年間はずっと教師として尽力したとされています。ピアニスト、カラスキエヴィチはカトヴィツェの音楽大学を卒業後、ワルシャワ大学で博士号を取得、ヨーロッパから南米で演奏旅行を行うなどして好評を博しています。彼女は忘れられた作曲家の作品の復権を数多く行うことで知られていて、このスタトコフスキのアルバムもピアノ音楽ファンへの素晴らしい贈り物となることでしょう。また、この録音ではファッツィオーリのピアノが使われています。その重厚でニュアンスある響きをぜひお楽しみください。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25129 |
1958年、イギリスのウェールズで生まれた作曲家ロビン・スティーヴンス。幼い頃から聖歌隊で歌うとともにピアノを学び、大学ではチェロと音楽学を専攻。20代から教会の音楽監督をするかたわら、作曲に励みました。イギリス国内で高い人気を誇っています。このアルバムでは彼のアンサンブルのための作品を紹介。アルバムタイトルでもある「Chasing Shadows」と「Obsession」の2作品では、コントラバスを主役にし、楽器の魅力を探ります。「Fantasy Trio」「Romantic Fantasy」の2曲はフルートを中心に、ギターやハープなどの楽器を組み合わせることで新鮮な響きを追求。また最近の作品で、4つの楽章で構成された「クラリネット五重奏曲」ではA管クラリネットを使用。少し憂いを帯びたような音色と弦楽器とのアンサンブルが心を捉えます。(2023/03/17 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25236 |