オペラ・クラシックス
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ドニゼッティのこのオペラは、悲劇の運命に弄ばれた女王メアリーと、彼女のいとこエリザベス1世の息詰まる女同士の心理戦を描いた名作です。プライドと恋心を天秤にかけ、お互いに相手をぐいぐい追い詰めていく場面は思わず手に汗を握ることでしょう。今までにもマリブランやグルベローヴァ、そしてバルツァらがこのヒロインたちを歌っていますが、今回の若き2人の歌手ポルヴェレッリとピシテッリも、上品さと激しさを兼ね備えた素晴らしい歌を聴かせてくれます。フリッツァの引き締まった指揮による端正な音楽も聴きどころです。(2010/02/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660261-62 |
冒頭の不協和音が有名なバレエ組曲「四大元素」で知られるバロックの大作曲家ルベルの長男、フランソワ・ルベルも優れたヴァイオリン奏者でした。1715年、彼は友人フランクール(こちらはヨーゼフ・フランクールの息子)とともにプラハに行き、そこでフックスのオペラ「忍耐と堅忍」の上演に立ち会い、刺激を受けました。彼ら2人はそれからパリに行き、より友好を深め、以降49年もの長い間、強い友情で結ばれ、その結果いくつものオペラが生み出されたのです。このオペラは1745年にベルサイユで上演された楽しいロココ調の牧歌劇です。ずっと忘れられていた作品ですが、ラファイエットによるこの素晴らしい演奏で色鮮やかに蘇りました。フルオーケストラと合唱付きでの演奏は世界初録音となります。(2009/12/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660224 |
バラダの問題作「クリストーバル・コロン」(8.660237?38)の続編である「コロンブスの死」の登場です。前作では若干バラダ色が抑えられていましたが、こちらでは冒頭から不気味さ全開。聴き手を時を超えた超現実的な世界へと誘ってくれるのです。コロンブスが西インド諸島へ到着したところで終わった前作ですが、こちらはバルセロナに帰還したコロンブスの到着を讃える場面から始まります。しかし少しずつ物語には狂気と幻想が入りこみ、主人公の精神は錯乱していきます(ここら辺の表現はまさにバラダの面目躍如と言ったところでしょう)。僧による彼のための祈り、時折聞こえてくるインディアンや密林の鳥の声、これらも渾然一体となりますます音楽も混迷の一途を辿るのです。現在一層オペラに力を入れていると語るバラダですが、2009年もマドリードで新作「Faust-bal」が初演されるなど世界的に注目されていることは間違いありません。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660193-94 |
「マクベス」はジュゼッペ・ヴェルディが33歳の時フィレンツェのペルゴラ劇場で初演されたオペラで、通算して第10作となる作品です。1865年にパリで上演されるにあたり、改訂され、この2007年のプロダクションも1865年版のものとなっています。ヴェルディにとって、シェイクスピアの作品を原作として取り上げた最初の作品ですが、原作の素晴らしさを損なうことなく、特にマクベスの野心と動揺、マクベス夫人の雄弁なキャラクター描写には優れたものがあると言えるでしょう。期待の若手バリトン、アルトマーレをタイトルロールに迎えたこの演奏は、隅々まで若さ漲る溌剌たるもの。ベテラン指揮者カッレガーリのツボをおさえた棒さばきもご堪能ください。NAXOS DVD 2.110258にて映像発売中。(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660259-60 |
「イギリス小説の父」と称されるフールディングの代表作「捨て子トム・ジョーンズの物語」に基づく楽しいオペレッタの登場です。ギルバート&サリヴァンに続くイギリスのオペレッタ作曲家ジャーマンのこの曲は一種の冒険物語。エピソードはそれこそ無限大にあるので、音楽も次から次へと溢れだしてくるかのようです。この録音は世界初の完全版で、初演時にカットされた3つの曲も含んでいます。女好きで享楽好きの主人公ではありますが、何とも憎めない良いオトコですね。(2009/10/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660270-71 |
プッチーニのこのオペラ「つばめ」は彼の作品のなかでもとりわけ感傷的で、人気も高くありません。プッチーニ自身もこの作品の出来には不満を抱いており、2つの異なるエンディングを書き、また死の年まで改訂をくわえていたのでした。ここではピアノ・スコアでのみ残存した断片を含むさまざまなヴァージョンを組み合わせ、本来の「捨てられる女」から「捨てる女」として描かれるマグダの姿をご堪能いただけます。この録音の映像はNAXOSDVD 2.110266でご覧いただけます。マグダ役のヴァッシレーヴァの美しい姿もぜひご覧ください。(2009/10/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660253-54 |
1931年に書かれたこの「永遠に愛せよ」は1985年までニューヨークのメトロポリタン・オペラで最も演奏回数の多いアメリカのオペラです。幼い頃に家の事情で引き離されてしまった幼なじみの事が忘れられないピーター・イベットソン、成長した彼が出会った愛しい人はすでに他の人の妻になっていました。結局彼女の夫を殺してしまい罪に服するのですが、その際彼自身も怪我をしてしまい魂だけが愛しい彼女の元を訪れます。2人が年老いるまでその関係は続き、彼女の命が尽きた時、ピーターの命も尽きるのです。1935年にゲイリー・クーパー主演で映画化もされていますのでご存知の方も多いのではないでしょうか。(2009/09/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.669016-17 |
ストラヴィンスキー(1882-1971)の新古典主義を代表する作品「放蕩息子のなりゆき」は、かなり理不尽で夢見心地な内容なのですが、多くの演奏家たちを魅了してきたことでも知られ、最近では、あの大物指揮者アーノンクールでさえが振ってしまったことで話題となりました。このクラフトのものは様々な演奏の中でもきわめてオーソドックスな解釈として知られるものです。各々の登場人物のキャラの立ち具合、チェンバロまでを含んだ妙に整った音楽。作曲家と実際に親交のあったクラフトならではの説得力ある音作りは、まさに「安心して聴ける」アブナイ音楽と言えるでしょう。(2009/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660272-73 |