怪獣の咆哮を「和楽器」で奏でる!
──伊福部昭の名曲『SF交響ファンタジー』を和楽器で演奏した
驚愕のライヴ録音が、特殊アップコンバート技術で蘇る
映画『ゴジラ』でおなじみのあのメロディを和楽器で…!?
伝統的な邦楽の一線を越え、新しい邦楽のあり方を追求する「日本音楽集団」。西洋のクラシック音楽から日本人作曲家のオリジナル作品まで、さまざまな楽曲を和楽器で奏でる楽団として、55年にわたってアグレッシブな活動を続けてきました。
長い歴史のなかでさまざまな名演奏を送り出してきた日本音楽集団の録音のなかから、第213回定期演奏会「伊福部昭生誕100周年 特別記念演奏会」で演奏され、聴衆を驚愕させた『SF交響ファンタジー 第1番』を、192kHz/24bitリマスター版でお届けします。
16bit のオリジナルソースを、多くのオーディオのプロが注目するアイレックス株式会社の独自開発技術「eilex HD Remaster」を用いてアップコンバート。ごく自然な形で倍音成分が補完され、より磨かれたクオリティでサウンドをお聴きいただけるようになりました。ライヴ会場で響いていた自然な倍音を再現し、それぞれの和楽器の立ち上がりやニュアンス、会場の音響特性の表現力が大きく向上。演奏の絶妙な「間」や、奏者の配置の「間」を、より繊細に浮き上がらせています。響きの良い第一生命ホールのステージで展開する、笙・篳篥・笛・尺八・三味線・琵琶・箏(=お琴)・打楽器の30人もの奏者による合奏……その比類のない音楽のリアリティを堪能できるでしょう。
怪獣の迫り来る足音や緊迫した空気を、和楽器特有の「鳴り」や「弾(はじ)き」の震えでもって体感できる、稀にみるユニークなハイレゾアルバムが完成しました。
同演奏会からは他に伊福部昭『日本狂詩曲』『交響譚詩』、第201回定期演奏会からは長澤勝俊『子どものための組曲』を収録。日本音楽集団のこれまでの軌跡をたどるアルバムとしてもおすすめです。
【記事】「尺八が吹き鳴らす怪獣の咆哮!伊福部昭『SF交響ファンタジー』驚愕の和楽器ヴァージョン、配信開始」
e-onkyo music/mora
■レコーディング
(トラック1~4)
2014年11月29日 第213回定期演奏会
「伊福部昭生誕100周年 特別記念演奏会」
会場: 第一生命ホール
(トラック5~9)
2010年11月17日 第201回定期演奏会
「~200回記念シリーズ~ 《200の創造・未来へ》」
会場: 第一生命ホール
■日本音楽集団(PRO MUSICA NIPPONIA)
1964年創立。それまでの伝統的な邦楽の一線を越え、現代のスピード感、力強さをバネにし、誰にでも親しめる新しい邦楽のあり方を求めている。
年間3回の定期演奏会を中心に、全国各地での公演や学校での音楽鑑賞会、さらにはレコード、放送、映画、演劇等さまざまな分野で演奏活動を展開。
これまでにヨーロッパ、アメリカ、旧ソ連、中国、東南アジア、オーストラリア等、世界31カ国151におよぶ都市で公演を行ない、その中でアイザック・スターン、ヨー・ヨー・マやゲヴァント・ハウス・オーケストラ、ニューヨーク・フィルとの共演を実現し、高い評価を得る。
1967年芸術祭奨励賞、1970年芸術祭大賞、1971年芸術祭優秀賞、1978年第2回音楽之友社賞、レミー・マタン音楽賞、1988年松尾芸能賞特別賞、1990年モービル音楽賞をそれぞれ受賞。現代邦楽に新たな可能性を求め、その活力を21世紀に伝え続けている。2019年に創立55周年を迎えた。