「ジョスカン・デ・プレ ミサ曲全集」
ヴォーカル・アンサンブル カペラ
Regulusレーベル
*第1集~第8集の配信が開始されました。(2021.8.20)
*全集の紹介記事が掲載されました。(2021.8.20)
e-onkyo music
日本屈指の中世・ルネサンス専門の古楽声楽グループ「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」が取り組む、ルネサンスを代表する天才作曲家ジョスカン・デ・プレのミサ曲全曲録音プロジェクト。2009年より第1集の録音を開始し、12年をかけて8作をリリース(2021年8月現在)。「一切のごまかしのない誠実な歌声」(皆川達夫氏[レコード芸術誌])、「独自の美意識」(美山良夫氏 [レコード芸術誌])という高い評価を得る。 2021年8月、ジョスカン・デ・プレ没後500年を記念してデジタル配信をスタート。2022年に最終アルバムの第9集をリリース予定。
ジョスカン・デ・プレ(1450年/1455年? – 1521年8月27日)
レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代に活躍し、マルティン・ルターも絶賛したルネサンス期の作曲家。15世紀から16世紀末までに栄えたフランドル楽派最大の巨匠とされている。ミラノ、ローマ、フェラーラなどの都市で声楽家、作曲家として活動。18曲のミサ曲、約60曲のモテット、シャンソン、器楽曲を書き残す。
2021年に没後500年を迎える。
ヴォーカル・アンサンブル カペラ Vocal Ensemble Cappella
古楽演奏家花井哲郎を音楽監督として、古楽に取り組む声楽家によって1997年に結成された古楽声楽グループ。グレゴリオ聖歌とルネサンス音楽をレパートリーとする。作品の真価が最大限に発揮されるよう、時代様式にふさわしい発音、発声法、音律などを追求し、グレゴリオ聖歌は10世紀の古いネウマに基づき、またルネサンス音楽は15、16世紀の計量記譜によるオリジナルの楽譜を使用して演奏する。宗教音楽は歴史的な典礼の枠組みを尊重して、グレゴリオ聖歌、祈祷、朗読などにルネサンスのポリフォニーを交えたミサや晩課といった形式でプログラムを組む。2001年以来13枚のCDをリリース、レコード芸術特誌選盤などに選ばれる。特にフランドルの巨匠ジョスカン・デ・プレには力を入れ、ミサ曲全集を好評リリース中。2015年に第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞。2020年以降インターネットを通じた演奏配信にも力を入れ、2021年8月にはベルギーの音楽祭 Laus Polyphoniaeに東京から配信の形で参加予定。
花井哲郎(音楽監督)Tetsuro Hanai
古楽演奏家。「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」音楽監督としてグレゴリオ聖歌とルネサンス音楽の演奏を20年以上にわたって続ける。CDを13枚リリース、特にジョスカン・デ・プレには力を入れ、ミサ曲全集が間もなく完結する。また古楽アンサンブル「コントラポント」のリーダーとしてバロック時代の宗教音楽演奏を行う。長野県原村で「はらむら古楽祭」を開催、古楽の新しい楽しみ方を提唱する。フランス・バロック宗教音楽専門の合唱団フォンス・フローリスを始め、様々な古楽アンサンブルを指揮・指導。フォンス・フローリス古楽院院長、国立音楽大学講師。