「Quiet – サティからペルトまで」は、エレクトロニカ、アコースティック、ポストクラシカル、
アンビエント、チルアウト好みのリスナーに向けたクラシックコンピレーションアルバムです。
ナクソスの膨大なレパートリーの中から選ばれた18曲は、ポスト・クラシカルな雰囲気を湛えた、
どことなく夏の終わりから秋の始まりを感じさせるサウンドスケープ。
ドビュッシーやケージ、ペルトなどのクラシックや現代音楽の愛聴者にもおすすめです。
また、メシアンほかフランス系の作曲家が使用した、オンドマルトノや、テルミン、録音した鳥の鳴き声や、
ヒストリカル・レコーディング特有のノイズなどのサウンドにも注目。
ポスト・クラシカルでは比較的主要に用いられる“ピアノ”以外の豊かな音色が、
イメージをさらに膨らませ、まるで映画のワンシーンを見ているような空間さえ作り出してくれます。
採り上げた作曲家は、民族音楽の素材と西洋の作曲技術を結合させたスタイルが光るヒナステラや、
レピティション(繰り返し・反復)の先駆者であり、後のヴァレーズ、ケージ、ライヒなど20世紀の音楽家に
多大な影響を与えたエリック・サティ。
さらに、サティと同学出身で民衆音楽を研究したセヴラック。
電子楽器オンドマルトノを用いた作品を発表したトマ・ブロシュ。
色彩豊かな作風が印象的なドビュッシー、叙情性と現代性をあわせもつブリテン。
神秘主義と正教会の影響を受け、歌姫・ビョークとの親交も深かったジョン・タヴナー。
映画音楽にテルミンを用いたショスタコーヴィチ。
『偶然性の音楽』によって音楽界に大きな衝撃を与えたジョン・ケージ。
ミニマリズムにあえてクライマックスを導入しドラマを演出したジョン・アダムズ。
そして独自の語法をもつポスト・アヴァンギャルドのアルヴォ・ペルトなど、
フランス近代以降の幅広いジャンルの中から厳選して収録。
まぶたの裏に焼きついた夏の記憶とゆるやかな秋のうつろい。
そんな心の機微に寄り添ってくれるコンピレーションアルバムをぜひご堪能ください。
■ 収録楽曲:
【音楽聴き放題アプリ“スマホでUSEN”チャンネルで紹介】
2014/8/22 12:00~8/29 12:00の間、
音楽聴き放題アプリ“スマホでUSEN”の「NEW ARRIVAL CLASSIC」チャンネルにて
当アルバムが新譜として紹介されています。