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天使のハープ ~ 5台のヒストリカル・ハープがいざなう、中世のダンス・パーティ、ダ・ヴィンチのアトリエ、マリー・アントワネットのサロン<配信限定>

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DXDマスターによるハイレゾ録音 × 5台のヒストリカル・ハープ で、
西洋史の舞台へタイムスリップ。



中世のダンス・パーティ。ダ・ヴィンチのアトリエ。マリー・アントワネットのサロン。絢爛たる西洋史の舞台には、つねに、時代の象徴としての美しいハープが在りました。ヒストリカル・ハープ奏者の西山まりえによる、年代の異なる5台のハープを自在にあやつる演奏と、空間の広がりや音の香りをリアルに表現するハイスペック録音(マスター DXD: 32bit/ 352.8 kHz)が、聴く人をいにしえのヨーロッパへいざないます。1枚のアルバムで、5台のハープの音色を聴き比べ、いくつもの時代を追体験することができる、イマジネーティヴなハイレゾリューション・アルバムです。

e-onkyo musicmoraでアルバム1位を獲得した「天上のオルガン」に続く、エンジニア深田晃によるハイレゾ新録プロジェクト“Monster Master”シリーズ第2弾。


※ハイレゾ(Hi Resolution)とは… CDをはるかに上回る高解像度音源のこと。詳しくはこちら

※“DXD”とは… “Digital eXtreme Definition”の略。「352.8kHz/24bit or 32bit」というモンスター級のハイ・クオリティであり、かつDSD(1ビットオーディオ)が原理的に編集できないことから、Sony/Philips がSACDの制作のために採用したフォーマットです。SACDではDXD制作はDSD制作として表記されています。最近はハイクオリティを自認する多くのレコーディングでマスターとして採用されています。



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2015.09
雑誌「レコード芸術」2015年10月号特集「「ハイレゾ・クラシック」時代到来」の「「音&演奏」で選ぶ私のオススメ!ダウンロードの“名”ハイレゾ音源」(選者:村井裕弥氏)に選評が掲載されました。
2015.04.03
e-onkyo musicでDSD(11.2MHz)の配信が開始されました。
2015.01.28
VICTOR STUDIO HD-Music.で配信が開始されました。
2015.01.21
moraでDSD配信が開始されました。
2014.12.29~31
NHK-FMで 「西村由紀江の古楽器さんぽII」が再放送されました。(ナビゲータ:西村由紀江)
2014.12.28
インターネットラジオ「OTTAVA」内「OTTAVA Domenica」(プレゼンター:林田直樹・高野麻衣)にて
「天使のハープ」が特集されます。
2014.12.26
e-onkyo music内 「連載『厳選 太鼓判ハイレゾ音源はこれだ!』第18回(西野正和執筆)」にて「天使のハープ」が紹介されました。
2014.12.26
「天使のハープ」が e-onkyo musicとmora(ハイレゾミュージック(圧縮音源))でリリースされました。
2014.12.22~24
NHK-FMで 「西村由紀江の古楽器さんぽII」が放送されました。(ナビゲータ:西村由紀江)



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■ 商品タイトル:
天使のハープ ~ 5台のヒストリカル・ハープがいざなう、中世のダンス・パーティ、ダ・ヴィンチのアトリエ、マリー・アントワネットのサロン

■ 販売サイト(詳しくはこちら):
・e-onkyo music
・mora
・VICTOR STUDIO HD-Music.

※今後予定
・iTunes Store
・Amazonデジタルミュージック

■ ハイレゾスペック:
・PCM Stereo: WAV, FLAC
(24bit/192kHz or 96kHz)
・DSD Stereo: DSF
(1bit/11.2MHz or 5.6MHz)

※今後予定
・PCM Surround: 5.1ch WAV, 5.1ch FLAC, 5.1ch Dolby HD
(24bit/192kHz or 96kHz)

■ 価格(ハイレゾ):
アルバム2500円(税別)~
(スペックにより異なります)

■ 発売日:
2014年12月26日

■ 収録楽曲:

  • ラウダ「キリストは生まれた」
    作者不詳(コルトナ写本より)
  • エスタンピー
    作者不詳(ロバートブリッジ写本より)
  • エスタンピー「トリスタンの哀歌」
    作者不詳(ロンドン写本より)
  •   ~ゴシックハープ(15世紀ボス・モデル)

  • サルタレッロ
    作者不詳(ロンドン写本より)
  • 美しい花の踊り
    作者不詳(ファエンツァ写本より)
  •   ~ゴシックハープ(15世紀メムリンク・モデル)

  • エスパニョレタス
    ルカス・ルイス・デ・リバヤス
  • 愛だけが私を思い出させて
    レオナルド・ダ・ヴィンチ(ウィンザー手稿12697より)
  • ある若き娘
    ジェアン・シャルダヴォワーヌ
  • 花咲く年頃にある限り
    クロダン・ド・セルミジ(ピエール・アテニャン編)
  • 何でお顔を洗いましょうか
    ファン・バスケス(ミゲル・デ・フエンリャーナ編)
  •   ~ルネサンスハープ(16世紀)

  • 美しい知らせ
    作者不詳(ナポリ古謡)
  • 君主のフランス風カンツォン
    カルロ・ジェズアルド
  • 前奏曲 ハ長調 BWV846
    J.S.バッハ
  •   ~バロックハープ(17世紀)

  • 哀れなジャック
    マリー・アントワネット伝
  • それは私の恋人
    マリー・アントワネット伝
  • ボレロ
    マリー・アントワネット伝
  •   ~シングルアクション・ハープ
      (1775年製パリ ナーデルマン作オリジナル)



    ■ 演奏:
    西山まりえ


    ■ 販売サイト(ダウンロードorDVD-R販売):

    ◇圧縮音源(一般的なPC、スマートフォン、デジタルオーディオプレイヤーで再生可能です)
    ※iTunes Store, Amazon デジタルミュージック等で2015年1月以降追加予定

     

    ◇ハイレゾ音源(高音質/ハイレゾ対応機器、対応アプリ等で再生可能です)
    ※楽天ナクソスミュージックストアでご購入の際は、MP3が同梱されます。


    ・PCM Stereo: 24bit/192kHz
        

     

    ・PCM Stereo: 24bit/96kHz
      

    ・DSD Stereo: 1bit/11.2MHz
      

    ・DSD Stereo: 1bit/5.6MHz
        

     

    ・PCM Stereo: 32bit/ 352.8 kHz DXD(マスターコピー)
     


    ■ レコーディングデータ:
    ・日時・会場
    2014年11月10日~12日(軽井沢コルネ)

    ・使用楽器
    ゴシックハープ(15世紀ボス・モデル)
    ゴシックハープ(15世紀メムリンク・モデル)
    ルネサンスハープ(16世紀)
    バロックハープ(17世紀)
    シングルアクション・ハープ(1775年製パリ ナーデルマン作オリジナル)

    ・ハープ調律
    加屋野木山(atelier響樹)

    ・レコーディング&ミキシングエンジニア
    深田晃(dream window inc.)

    ・マスター
    “DXD” = PCM 32bit/ 352.8 kHz Recording


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■ アーティストプロフィール:

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西山 まりえ (にしやま・まりえ)
東京音楽大学ピアノ科卒業。同大学研究科チェンバロ科修了。渡邊順生氏に師事。大学在学中、17世紀イタリアのフレスコバルディやピッキなどのチェンバロ作品に接し、深く内省的でありながら音楽の喜びに満ちていることに魅せられ、チェンバロの道に進む。研究科終了後イタリア、ミラノの市立音楽院、スイス、バーゼルのスコラ・カントールムに留学。13-17世紀にかけての中世およびルネサンス音楽を学び、ヒストリカル・ハープをM.ガラッシ、H.ローゼンツヴァイクに師事。また、イタリアのチェンバリスト、R.アレッサンドリーニにも師事。卒業後、「コンチェルト・ヴォカーレ」や「アントネッロ」のメンバーとして活躍、チェンバロとハープ両方を操るソリストでもある。栃木蔵の街音楽祭、大分長湯ルカス音楽祭、目白バ・ロック音楽祭に招かれ、霊感に満ちた演奏で聴衆を魅了する。また海外でも評価が高く、2008年オランダ・ユトレヒト音楽祭よりソロ・リサイタルに招聘され好評を博した。
古楽器を奏でる上では、バッハやそれ以前の作曲家たちがそうであったように、即興演奏を音楽の重要な要素としてとらえ、山下洋輔などジャズ・ミュージシャンとの共演を通じて、内面から溢れ出るさまざまな感情の一期一会の表現を追求している。 国内外レーベルへの録音も多い。J.S.バッハ・シリーズCD「インヴェンション&シンフォニア」「イタリア協奏曲&フランス風序曲」「フランス組曲」最新アルバム「ドメニコ・スカルラッティ ソナタ集」以上すべて「レコード芸術」誌、特選盤。「バロック・ハープとの出会い」準特選盤/朝日新聞推薦盤。「ファンタシーアの奏法 イベリア半島の鍵盤音楽」スペイン「リトゥモ」誌、最優秀推薦盤など、CDへの評価がすべて高い実力派才華である。 また、邦人としては類のないヒストリカル・ハープ奏者として、演奏や録音活動、後進の指導あたっている。第11回山梨古楽コンクール・チェンバロ部門第1位。上原賞および栃木蔵の街音楽祭賞受賞。第23回同コンクール審査員。レコード芸術「読者が選ぶピープル2007」、HMV「2008年度期待のアーティスト5名」に選出。
http://marienishiyama.com/ 

*西山まりえ演奏のハイレゾ・アルバム

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■ エンジニアプロフィール:


5harps 深田 晃 (ふかだ・あきら)
作曲活動、CBS/SONY(現Sony Music Entertainment)録音部チーフエンジニア、NHK放送技術局制作技術センター番組制作技術部チーフエンジニアを歴任。アーティストのCD制作、ドラマ、ドキュメンタリーなどの音楽録音、N響などのオーケストラレコーディングを主に担当。また、テクニカルディレクターとして大型中継番組やウィーンフィルニューイヤーコンサートなどのサラウンド伝送、海外中継などにも関わる。
1996年以降はサラウンド音響について研究をはじめ1997年のニューヨークでのAESコンベンションで「Fukada Tree」を発表、様々な文献で紹介されている。以降多くのサラウンド番組制作・国際共同制作などに関り、ドイツ・カナダ・アメリカ・中国などでも多数講演を行っている。 AES(Audio Engineering Society) Fellow, IPS 英国放送音響家協会会員、JPRS 日本音楽スタジオ協会個人正会員、洗足学園音楽大学 音楽・音響デザイン 客員教授、dream window inc. 代表。
http://dreamwindow.info/homepage/

*深田晃レコーディングのハイレゾ・アルバム

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15世紀のフランドルの画家、ヒエロニムス・ボス (1450頃-1516)の作品「快楽の園」(1490年頃-1500年頃作)[現・プラド美術館蔵]に描かれているハープを、現代のドイツのハープ製作家がデザインし、再現した楽器です。メイプル製で、民族楽器を連想させるような、古雅で味わい深い音色が特徴。このボスの絵画の天国と地獄図のハープは、古代より、祈りや神を称える祭礼の場などで演奏されてきた楽器としての象徴的な意味合いを秘めています。調律は完全5度音程に基づくピタゴラス音律。ピッチ=466kHz。



Tr.1 ラウダ「キリストは生まれた」 ~ 作者不詳(コルトナ写本より)
~クリスマスの時期にちなんで…中世のキリスト賛歌~
キリストの生まれを讃える古いイタリアの宗教曲です。当時の教会旋法を用い、即興的で、クリスマスのイルミネーションのようにきらびやかな装飾で演奏します。「ラウダ」とは庶民の賛歌であり、公式の典礼以外の場で歌われ演奏された宗教曲。コルトナ写本はその最古のもので、貴重な資料とされています。

Tr.3 エスタンピー「トリスタンの哀歌」 ~ 作者不詳(ロンドン写本より)
~中世の騎士と貴婦人は竪琴が愛のメッセンジャー~
中世の時代、竪琴は人々に愛され、また演奏される機会も多かったようです。ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」はクラシック界で有名な悲恋オペラですが、元々この物語がヨーロッパ中に広く知れ渡ったのは13世紀から14世紀にかけてのこと。13世紀のウィーン写本「散文トリスタン」では、ハープが、叶わぬ恋を伝達させるための大事な役割を果たしています。主人公トリスタンと、恋人イズー(イゾルデ)が、お互いにハープを歌い奏でて吟遊詩人に覚えさせ、遠く離れた場所に住む愛しい恋人へ密やかに自分の愛と旋律を託す、というロマンチックなやり取りのシーンが、ドラマを盛り立てます。このように昔は、恋愛、よく知られた物語、神や聖母マリアへの賛歌、奇跡の話などを弾き語り、伝承して、生き生きと音楽を奏でていたのです。



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15世紀の画家ハンス・メムリンク(1430年/1440年頃 – 1494年)の作品「天使と聖母子」 (1479年以降作) [現:ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵]に描かれているハープを元に、現代のドイツのハープ制作家が再現した楽器です。ボス・モデルと同じくメイプル製ですが、やや大型、クリアでおおらかな響きを持っています。中世の宗教画には、この作品のように、最も高貴で聖なる聖母マリアを称える楽器として、聖母の傍らで天使がハープを奏でている構図が多く描かれています。



Tr.4 サルタレッロ ~ 作者不詳(ロンドン写本より)
~中世のダンス・パーティ~
約700年前の舞曲「サルタレッロ」は、イタリア語のサルターレ(Saltare[ジャンプする)を語源にしたダンス曲。当時の人々がこうした器楽曲に合わせ、飛び跳ねるように踊りに興じていた風景が伺える作品です。




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16世紀イタリアの製作家不詳のオリジナル・ハープ(現:ボローニャ・国際博物館と音楽図書館蔵)を正確にコピーした楽器。長さ127cm、幅46cmと小型で、音域はFF-e3。弦が2列に並んでいるところが特徴で、ディアトニックとクロマティックの弦が1列ずつ、計2列の構造になっているところから、英語ではダブル・ハープ、イタリア語ではアルパ・ドッピアと呼ばれます。調律は純正な長三度を得られる中全音律(ミーントーン)。ピッチ=440kHz。



Tr.7 愛だけが私を思い出させて ~ レオナルド・ダ・ヴィンチ(ウィンザー手稿12697より)
~万能の天才・レオナルドによる愛の旋律~
「モナリザ」や「最後の晩餐」の画家であり、ルネサンスのイタリアを代表する芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)は、彫刻、建築、科学、発明、解剖学など様々な分野で業績を残し、いわゆる「万能人」でした。彼はリラ・ダ・ブラッチョ という擦弦楽器を得意とする音楽家でもありましたが、主に即興で演奏を行っていたため、楽譜はほとんど残っていません。しかし彼の残した1つのメモ書きのような詩を解読すると、それは美しい旋律となっているのです。謎解きをした神秘的なメロディを、約500年前の当時、イタリアで演奏されていたルネサンスハープで再現します。


~愛だけがわたしを思い出させて~
Amore la sol mi fa remirare

愛だけがわたしを思い出させて
それだけがわたしを求め苦しめる

詩:レオナルド・ダ・ヴィンチ
訳:西山まりえ




Tr.9 花咲く年頃にある限り ~ クロダン・ド・セルミジ(ピエール・アテニャン編)
~儚い青春を表現するフランス、フランソワ1世時代の流行曲~
イタリアで活躍したレオナルドは、晩年期にフランスにて幸せな時を過ごし、若きフランソワ1世 (1494-1547)と理想郷ユートピアの構想や芸術論を毎夜交わしました。そのレオナルドのアイディアは、今も私達が美しい都と絶賛するパリの都市計画に大いに役だったのです。レオナルド亡きあとも、文芸に秀でたフランソワ1世の時代には、優美で可憐なフランス古謡が一世を風靡しました。王の楽譜印刷出版屋兼音楽家として活躍したアテニャン編による作品です。


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特徴は3列に張られた弦です。両脇にはピアノの白鍵列が、中央には黒鍵列が連なっている構造です。教会旋法が用いられていた頃からさらに時代が進み、長調や短調といった調性が確立したため、半音操作を合理的にした構造であると推測されます。調律は純正な長三度を得られる中全音律(ミーントーン)。ピッチ=415kHz。



Tr.11 美しい知らせ ~ 作者不詳(ナポリ古謡)
~400年前のプロポーズは物悲しく甘い旋律で~
カンツォーネで知られるナポリ民謡は、実は古くから続く歌唱芸能です。17世紀にも、こんなにステキな旋律がありました。当時の人たちの恋愛模様がうかがえるような歌詞もついています。「君に美しい知らせだよ……結婚しよう」物悲しく甘い旋律を、17世紀イタリアのモデルであるバロックハープにのせてお聴きいただきます。

Tr.13 前奏曲 ハ長調 BWV846 ~ J.S.バッハ
~アヴェ・マリアの極上の伴奏はバッハ作曲~
グノーの「アヴェ・マリア」は、緩やかで清らかな名旋律にラテン語の歌詞が付けられていることで有名です。この作品は、バロック時代を代表する作曲家J.S.バッハによる「平均律第1巻 第1番 前奏曲 プレリュード」に、19世紀のグノーがインスパイアされて誕生したもの。「アヴェ・マリア」では伴奏として用いられている原曲の「平均律」を、「中全音律」によるバロックハープが奏でます。




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フランス王妃マリー・アントワネット(1755-1793)御用達のハープ製作家・ナーデルマンが、1775年に製作したオリジナル楽器です。シリアルナンバーは29号という刻印があり、残る資料とも形、タイプが合致します。深い緑色と金色、美しい装飾から、身分の高い持ち主を象徴したデザインとみられます。ナーデルマン製作の初期のハープの現存品は珍しいですが、とくにこのハープは、アクションはほぼオリジナルのまま、新しい部品を最小限にとどめ、丁寧な修復が施されたものです。その弦のテンションの柔らかさ、繊細な音色からは、いかに当時の貴婦人たちの手がセンシブルであったかを教えられるようです。足のペダルによって半音操作が出来るようになったことは、ハープの歴史上、まさに画期的なことでした。この機能は、時計職人が発明したといわれています。調律は平均律の先がけといわれる、バランス感のあるヴァロッティ音律。ピッチ=392kHz。



Tr.14 哀れなジャック ~ マリー・アントワネット伝
~ハープを愛した王妃の旋律 1775年製オリジナルのハープにて~
フランス王妃マリー・アントワネットは、幼少期より、ハープと鍵盤楽器を好んで演奏していました。また作曲も楽しんだといわれ、現在、パリ国立図書館には、王妃作曲と伝えられる作品が12曲残っています。アントワネットは当時、女性のファッションリーダーとして常に注目されていたため、彼女がハープと鍵盤楽器を演奏する姿は、周囲の貴族の子女たちにも多大な影響を与え、両楽器はご令嬢の趣味として大ブームとなりました。王妃は、フランス革命の渦中にタンプル塔で軟禁されていたときも、ハープを死の直前まで側に置き、毎朝娘にレッスンをしたり、演奏したりしていたといわれています。つまり、王妃にとってハープは、単なる嗜みではなく、大切な生涯の友であったようです。王妃作曲と伝えられる旋律を、アントワネット御用達のハープ工房・ナーデルマンのオリジナル楽器で聴いていただきます。


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Tr.15 それは私の恋人 ~ マリー・アントワネット伝
~王妃の恋のメロディ~
この作品には、愛する男性がいかにチャーミングで大切な人なのかというキュートな歌詞に、王妃自身の作曲と伝えられる、恋の気持ちがたっぷりこめられた旋律が付けられています。まるで、恋人であったフェルゼン伯との幸せだった恋愛の日々を、音楽が物語っているようです。

~それは私の恋人~
C’est mon ami

ああ!もしあなたの村に
思いやりあるチャーミングな羊飼いがいて
一瞬にして人を恋におとし
すぐ優位にたって愛するのならば
それは私の恋人、私に返して。
彼の愛は私のもの。私の誠意は彼のもの。

もし彼の甘く満ちた声で
あなたの森のこだまが魅了され
もし彼の笛の抑揚で
羊飼いの少女が物思いに耽ったならば
それもやっぱり彼。私に返して。
彼の愛は私のもの。私の誠意は彼のもの。

もし貧しいわらぶき小屋の脇を
家畜の群れが通り過ぎ
厚かましくも子羊をねだり
そのうえ母羊まで手に入れるなら
ああ、それはまさしく彼。私に返して。
彼の愛は私のもの。私の誠意は彼のもの。

詩:ジャン=ピエール・クラリス・ドゥ・フロリアン
訳:西山まりえ



Tr.16 ボレロ ~ マリー・アントワネット伝
~オリジナルハープで知る王妃の音楽的素養と才能~
歴史上においてマリー・アントワネットは、革命の戦犯であるがゆえか、短絡的に「世の中を知らない女性」または「あまり勉強が好きではなかった」などと語られることが多いですが、この、王妃作曲といわれる作品の旋律の美しさと魅力的な妖艶さからは、いかに彼女が音楽に長け、また類まれなる高い文化的価値を知っていたかが証明されます。異国スペイン女性の官能的な美を、見事にサウンドで表現しているこの音楽からは、王妃自身の才能の一部を垣間見ることができるでしょう。



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シングルアクション・ハープ〜 マリー・アントワネット御用達のハープ工房ナーデルマン製作(1775年)によるオリジナルのシングルアクション・ハープ。西山さんがパリ留学時に偶然アンティークショップで出逢ったもの。 この時の貴重かつとても楽しいエピソードは、西山さんのコンサートや今後開かれる予定の「天使のハープ」試聴会などで聞けるかもしれません。 素晴らしい装飾や色使いから、身分の高いオーナーのための作であることが推測されます。 足元には現代ではおなじみとなったペダルが装備され、これを操作することで音高を半音変化させます。#天使のハープ #ハープ #ハイレゾ

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センターのLRは位相を考慮してこのように左右クロスして設置されます。#天使のハープ #ハープ #ハイレゾ

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リアのマイクは空間の広がりを捉えるため後方に向けて #天使のハープ #ハープ #ハイレゾ

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持ち込んだ収録機材。Horus (A/Dコンバーター) と Pyramix (DAW) #天使のハープ #ハープ #ハイレゾ

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収録フォーマットはご覧のとおり “DXD”(352.8kHz/32bit)#天使のハープ #ハープ #ハイレゾ

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録ったばかりのテイクをチェックする西山さん #天使のハープ #ハープ #ハイレゾ

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レコーディング終了後も愛おしそうにハープを奏でる西山さん〜 チェンバロとヒストリカル・ハープを自在に弾きこなすことだけでも世界的に稀有な演奏家である西山さんですが、そのハープも時代や個体によって全く構造や調律が異なることを教わり、スタッフ一同改めて驚かされました。 そして楽器や音楽のお話を引き金に、歴史的背景や当時の人物たちの様子を「歴女」さながらに愛を持って楽しくお話する西山さんのトークも、機会があれば是非お楽しみいただきたいものです。#天使のハープ #ハープ #ハイレゾ

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アルバムジャケット撮影のためにならんだハープたち #天使のハープ #ハープ #ハイレゾ

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