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New Releases - 2020年01月 発売タイトル

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    J.S. バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲集(フォルティン/フランケンベルフ/マスク)

    【18世紀の最先端としてのバッハ像を、当時最も一般的だった室内編成で!】バッハは若い頃からオルガンの名手として頭角をあらわし、後年はチェンバロ演奏でもたくみな即興を聴かせたことで知られています。息子たちをはじめ腕利きの門弟も多く、ライプツィヒに移りコレギウム・ムジクムの指揮も任されるようになってからは、複数台のチェンバロと弦楽器が共演する二重協奏曲・三重協奏曲も続々仕上げてゆきました。バッハの伝記作者フォルケルによれば、ただでさえ独奏者の数が多いためか、これらの協奏曲は弦楽器奏者が各パートひとりずつの室内編成で演奏される、という前提があったようです。しかし今日、これら2台のチェンバロのための協奏曲をそのような室内楽編成で録音した例というのは、きわめて稀といわざるを得ません。ラ・フォル・ジュルネTOKYOでたびたび来日もしている国際派の古楽器集団アンサンブル・マスクの最新新譜は、そうした当時流儀の極小編成でバッハの二重鍵盤協奏曲全3曲を網羅したアルバム! チェンバロには18世紀ドイツの楽器をモデルとした綿密な再現楽器が使われ、俊才二人の闊達なソロのかたわら、弦楽パートは低音部をチェロ&コントラバスで重ねている以外は各パートひとりずつ。この編成だからこその見通しのよいサウンドのなか、明確に浮かび上がる音の綾の複雑さ……バッハの偉大さにも改めて気付かされる充実の新録音、さすがAlphaのリリースだけはある傑作盤の登場と言えるでしょう。ライプツィヒ・バッハ協会にも名を連ねる碩学ペーター・ヴォルニーが、最新の知見にもとづいた作品解説を寄せている点も注目に値します。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA572

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    ハイドン/ヘンデル/A. スカルラッティ:メゾ・ソプラノのための作品集(アリアンナ)(リンジー)

    【古楽からヴァイルまでこなす新世代、才人集団アルカンジェロとの篤い信頼を感じさせる共演!】アメリカから世界へ活躍の場を大きく広げ、ジャズや近代作品から古楽まで広範な演目で注目を集め、ついに英国さえ席巻しつつある新世代歌手ケイト・リンジー。ヴァイオリンのアリーナ・イブラギモヴァやテノール歌手イェスティン・デイヴィスら、気鋭プレイヤーたちとの共演盤がめだつ英国随一の古楽器集団アルカンジェロとともに、Alphaレーベルから新たに世に問うアルバムのテーマは「捨てられたアリアドネ(イタリア語でアリアンナ)」。恋する男に思いがけないタイミングで捨てられてしまった女性の心情を、3人の巨匠の作例を通じてじっくり解き明かしてゆきます。アリアドネは古代神話に登場するミノス王の娘で、王国の迷路にひそむミノタウロスを彼女の手引きで倒した勇者テーセウスに恋し、ともに国を離れたものの、ナクソス島で思いがけず見捨てられてしまいました。卑怯な勇者への怒りと絶望を巧みに描き出した傑作楽曲は過去少なからず、本盤ではバロック後期のA.スカルラッティ(イタリア)とヘンデル(ドイツ&英国)、そして古典派のハイドン(オーストリア)らの圧倒的な作風の違いを、アルカンジェロのセンス抜群な古楽器演奏とともに堪能できます。当初ピアノひとつで伴奏できるよう作曲されていたハイドン作品が、大がかりな管弦楽伴奏版で聴ける点も見過ごせません。アルカンジェロとの共演でその魅力をさらに引き出されたケイト・リンジーの面目躍如。今後への大きな躍進も垣間見える圧倒的な解釈にご注目ください。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA576

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    ハイドン:交響曲集 8 - 第28番、第43番、第63番(ハイドン2032プロジェクト 8 - ラ・ロクソラーナ)(イル・ジャルディーノ・アルモニコ/アントニーニ)

    【ハイドン2032第8集は東方との関り イル・ジャルディーノ・アルモニコによるバルトークを収録!】100曲以上の楽譜が伝えられているハイドンの交響曲を、作曲者生誕300周年にあたる2032年まで全曲録音してゆくジョヴァンニ・アントニーニの体系的録音シリーズ。毎回テーマが設定され、必ずハイドン以外の作曲家の関連作が取り上げられるのがこの全曲録音の特徴ですが、今回は実に驚くべきことに、作曲者不詳の17世紀作品に加え、なんと20世紀のバルトーク作品がカップリングされるという、初めて18世紀に偏らないゲスト作曲家選択がなされています。演奏はこのシリーズを担う二つの団体のうちのひとつ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ。18世紀の楽器で奏でられるバルトーク作品の鮮烈な解釈はさすがアントニーニで、民俗音楽にも通じるテイストがさらに浮き彫りに……というのも、今回のテーマは「東」。オーストリアの東部、ハンガリーとの国境地帯に所領をもっていたハイドンの雇用主エステルハージ侯爵のもと、現地で聴かれたスロヴァキア人たちの伝統音楽やロマ、トルコ文化などへのハイドンの関心が浮き彫りになる選曲。初期と中期の傑作群3作のなか、異国情緒をほんのり漂わせた艶やかな緩徐楽章が美しい交響曲第63番「ラ・ロクソラーナ」を最新の古楽器演奏で聴けるのは実に貴重と言えるでしょう。今回もテーマをじっくり解き明かすアントニーニ自身の言葉をはじめ、Magnum Photoから提供された美麗図版満載の解説書の充実度も目を見張るばかりです。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA682

  • 太鼓道 TAIKO DO -エコー・オブ・ザ・ソウル -

    2004年から活動しているイタリアの太鼓演奏集団"響心道(KyoShinDo)"は日本の伝統的な打楽器である太鼓に、ユニークなアプローチで取り組んでいます。空手の型のチャンピオンであるルチアーノ・パリ―ジを師と仰ぎ、空手のエキスパートであるも彼らは、スペクタクルな要素を取り入れたステージで観客を魅了しています。2009年よりコラボレートしている打楽器奏者、廣田丈自によるプロデュースです。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:ARC
    カタログ番号:EUCD2884

  • ノバスコシアの音 - スコティッシュ・カナダのケルト音楽

    カナダ、ノバスコシア州のケープ・ブレトン島は、17世紀よりスコットランド系の移民が入植し、スコットランドの伝統文化や音楽が色濃く残っています。フォレスターズ・ケープ・ブレトン・スコティッシュ・ダンス・カンパニーは、アイリーン・フォレスターによって1965年に設立されたフォレスター・スクール・オブ・ケルティック・ダンスのパフォーマンス集団であり、カナダはもとより、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの祭典に招かれ、活動を行っています。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:ARC
    カタログ番号:EUCD2886

  • ケルティック・エッセンシャルズ

    ARC Musicレーベルに数多くある優れたケルト音楽の中から魅力的な楽曲を選んだ、お手頃価格のコンピ―レーション・アルバム。ケルトの人々の豊かでフォーキーな音楽は、広がりのある不規則なメロディ、アップビートなリズム、思わず引き込まれるストーリーなどの特徴で知られています。心沸き立つジグ(ダンス音楽)からロマンティックな情景が目に浮かぶバラードまで、聴けばすっかりケルト音楽の虜です。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:ARC
    カタログ番号:EUCD2887

  • ポルトガル・ギターで奏でるアマリア・ロドリゲスの名曲集

    ポルトガル・ギターの名手クストディオ・カステッロによる、"ファドの女王"アマリア・ロドリゲスのカヴァー曲集。哀しみに満ちたファドの名曲の数々をギター・インストゥルメンタル演奏で見事に表現しています。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:ARC
    カタログ番号:EUCD2890

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    ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「4人の田舎者」(リン/クシュプラー/ランツハーマー/フランケ/ミュンヘン放送管/シルマー)

    1906年に作曲、同年3月にミュンヘンで初演され大成功を収めた《4人の気むずかし屋》とも訳されるヴォルフ=フェラーリの3幕の歌劇。カルロ・ゴルドーニの喜劇をもとにしたこの歌劇は、“あまりにも頑固過ぎて妻たちからも見放されている4人の商人、ルナルド、マウリツィオ、シモン、カンチャンが巻き起こす傍迷惑なエピソード”を、ヴォルフ=フェラーリ特有の甘く美しいメロディで包んだ洒落た作品。間奏曲が演奏されることはあるものの、全曲を楽しむ機会はほとんどありません。今回、ウルフ・シルマーと歌手たちはこのミュンヘン所縁の作品に光を当て、楽しく丁寧な演奏を聴かせます。主役ルチエタを歌うクリスティーナ・ランツハマーは2019年に来日し、感動的な歌唱で聴衆を魅了しました。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555140-2

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    ヴァイグル:弦楽四重奏曲第7番、第8番(トーマス・クリスティアン・アンサンブル)

    最近注目が高まる「退廃音楽」作曲家の一人カール・ヴァイグル。cpoレーベルからの2枚目のリリースは、ヴァイグルの最後の作品となった弦楽四重奏曲第7番と第8番の組み合わせ。作曲家の生前に演奏されることがなかった晩年の2曲で、1956年にニューヨークで初演された第7番、1973年にリンカーンセンターで初演された第8番。どちらの曲も抒情性を湛えた豊かな音楽であり、この時代の作品にしては、ほとんど不協和音が使われていません。しかし和声の変化やユニークな転調などで、夜の孤独や、漂う悲劇性などがしっかり表現されています。演奏する「トーマス・クリスティアン・アンサンブル」はウィーン・フィルのメンバーを含む名手たちの集まり。各々の音楽性を生かしながら巧みな演奏を披露しています。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555201-2

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    ヴァインベルク:チェロ協奏曲/幻想曲/チェロ・コンチェルティーノ(ウォルフィッシュ/クリスチャンサン響/ボロヴィチ)

    シリーズ「亡命ユダヤ人作曲家たちのチェロ協奏曲集」をリリース、好評を博しているラファエル・ウォルフィッシュの新しいアルバムは、近年注目が高まる作曲家ヴァインベルクの作品集。ワルシャワで育ち、自らをポーランド人と見做していたというヴァインベルクですが、ルーツはユダヤにあり、作品にもポーランドとユダヤの伝統が織り込まれています。1948年に作曲されたチェロ協奏曲では、全編にわたりユダヤ伝統の「クレズマー」風の哀愁に満ちた旋律が使われていますが、第3楽章はポーランドの舞曲風であるところがユニーク。力強いリズムに心が躍ります。長い間紛失していて2016年に発見された「コンチェルティーノ」はチェロ協奏曲の下敷きとなった作品。合奏協奏曲のような雰囲気を持ち、オーケストラ・パートが充実していますが、ヴァインベルクはチェロを更に活躍させるためにこれを「チェロ協奏曲」へと改作したようです。幻想曲は陰鬱な雰囲気で始まりますが、中間部は賑やかな旋律がたっぷり含まれた聴きどころの多い作品です。(2020/01/31 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555234-2