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フランスでバロック音楽が最も栄えた時代、優れたフルーティストとして活躍したオトテール(1674-1763)。もともとパリの管楽器職人の家庭に生まれた彼、フルートの大家になるべくしてなったような人でもありました。ローマにも長く滞在したことから「ローマのオトテール」とも呼ばれています。これは彼の家系に音楽家が多かったため、区別するためでもありました。彼は当時のフルート演奏の可能性を押し広げ、楽器にもさまざまな改良を加えたことでも知られ、これらは現代にもしっかり受け継がれています。このOp.2の小品集は1708年にパリで出版されましたが、後の1715年に改訂され、リコーダーでも演奏できるようになっています。どの曲も美しく、また軽やかで当時の趣味を映し出すものばかりです。今後カメラータ・ケルンはオトテールの全作品の録音を計画、4枚のCDとなる予定です。(2014/02/19 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777790-2 |
フランス・バロック期の作曲家オトテール。管楽器職人の家に生まれた彼は、優れたフルート奏者であるとともに、楽器の設計にも長けており、とりわけフラウト・トラヴェルソの発展に力を尽くした功績は大きく、当時の管楽器のレパートリーを飛躍的に広げたとされています。このアルバムは、cpoレーベルのオトテール:室内楽全集の最終巻となります。若い頃にイタリアに留学したオトテールは、イタリア様式とフランス様式を融合させた数多くの組曲を作曲、その中の何曲かは調性を置き換えながら、他の楽器でも演奏できるように書かれており、演奏の可能性が広がることで知られています。また「前奏曲の技巧」はそれぞれ、同じ調性を持つ組曲を演奏する際の導入として使えるように工夫されていたり、トラヴェルソのための独奏曲ではフランスの良く知られたメロディを使っていたりといろいろな試みがなされています。どの作品も「オトテール装飾」と呼ばれる華麗な装飾音符で彩られており、聴き手だけでなく演奏者も楽しめる曲集です。(2018/09/05 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555038-2 |
16世紀ドイツのリュート奏者・作曲家、ゼバスティアン・オクゼンクンが編纂した「リュートのためのタブラチュア集」は、ラテン語のモテット、ドイツ語の詩篇と歌、イタリアとフランスの曲を含む当時最先端の音楽をリュート独奏用に編曲して1558年に出版されました。ジョスカン・デ・プレを筆頭にニコラ・ゴンベールやイオアネス(ヨハネス)・ムートンなど、当時の宮廷で流行した音楽をうかがい知ることができます。オクゼンクンはプファルツ選帝侯のオットー・ハインリヒお抱えのリュート奏者。当時のリュート用編曲(インタブレーション)は、多声音楽を2声か3声に編曲するのが通常でしたが、リュート奏者のアーレントと歌手のクリストフ・ブルメスターはオクゼンクンのアレンジが声のパートを付け加えるのに向いていると考え、独自に歌のパートを加えています。ここではドロテー・ミールズとヤン・コボウによる優れた歌唱を聴くことができます。(2022/01/14 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555267-2 |
あの誰もが知ってる「カルミナ・ブラーナ」の作曲家、カール・オルフ(1894-1982)はモンテヴェルディ(1567-1643)を精力的に研究し、知られざる作品をいくつも世に出した功労者でもあるのです。1920 年代に舞踊教師のドロテー・ギュンターとともにミュンヘンに「ギュンター・シューレ(体育、音楽、舞踊を教える学校)」を設立し、そこで教えていたオルフは、音楽学者クルト・ザックスの提案に従い、モンティヴェルディの劇作品を発見、管弦楽部分に補筆を加え、その舞台を復活させました。オルフ自身も、彼の語法を偉大なるバロック作曲家の作品の中に見出し、その素晴らしき邂逅は大きな実を結ぶことになったのです。(2011/08/10 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777656-2 |
文楽や歌舞伎でお馴染み、菅原道真の生涯を描いた「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)の中の一つの段である「寺子屋」は、宮仕えの身とは言え、道真の子供を守るために、わが子を身代わりにしなくてはならなかった松王丸とその妻千代の物語。この物語のドイツ語訳に感銘を受けたのが18歳のカール・オルフ(1895-1982)でした。彼は登場人物の名前はほとんどそのままに、内容も変えることなくこの物語をオペラにしたのです。オルフはこの日本の悲劇にギリシャ悲劇を重ね合わることで独自の見解を加え、日本という枠を超えた独創的な作品へと仕立て上げたのです。またこの作品に影響を受けた、あのワインガルトナーも同じ素材でオペラを書いています(cpo 777813)。(2016/02/24 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777819-2 |
1964 年、カール・オルフ(1895-1982)はシュツットガルトで「真夏の夜の夢」の改訂版の初演を行いました。オルフはこの作品に1938 年頃から取りかかり、1952 年にダルムシュタットで演奏するまでに、幾度となく書き直しをしたり、と、彼の人生の多くの部分をこの作品が占めていた計算になります。そのせいか、彼の作品の中でもとりわけ優れたものとして評価されています。「比類なき古典の名作」に音楽、言葉(シュレーゲルが翻訳したドイツ語)、舞踊、ファッションなどの当時の最先端の流行を取り入れ、総合舞台芸術へと生まれ変わらせた作品、今回は音のみで残念ですが、その気合いは充分に届くことでしょう。(2011/08/10 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777657-2 |
17世紀初頭、楽器伴奏による初期のバロック独唱曲は、それまで主流であったルネサンス期の多声合唱作品との共存を始めました。これは、もちろん音楽の形態は違えども、表現の多様性を求めてのことであったとされています。タイトルに付された「オルフェウス」とはギリシャ神話に登場する詩人、音楽家であり、彼が弾くリラの音色に全ての動物、草花が魅了されたと言われ、17世紀終わりのイギリスでは「オルフェウス・ブリタニクス」という歌曲集が出版されるほど、その名前は音楽と一体化していました。このアルバムでは現代の名歌手ユリアン・プレガルディエンがオルフェウスを讃え、イギリス、ドイツ、イタリアの歌曲を歌い、キュッペルスが指揮するテアトロ・デル・モンドが、様々な舞曲で曲間を繋いでいくという趣向です。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555168-2 |