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『彼方への扉』と題されたこのアルバムは、1920年から1943年にドイツで作曲された4つの作品が、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを囲むように配置されており、ヒンデミットを除く3つの作品は世界初録音です。冒頭のエルトマンのソナタは、謎めいた6つの音符で幕を開ける初期モダニズムのスタイルで書かれた作品。第二次世界大戦中に亡くなったボルクの神秘的な前奏曲が続きます。バッハのソナタの次に置かれたのはヒンデミットの「外はとても良い天気だ」の副題を持つヴァイオリン・ソナタ。終楽章にモーツァルトの歌曲「春への憧れ」の旋律による変奏曲を持ちますが、美しい主題は全く別の音楽に変貌しています。最後のハインツ・シューベルト(1908-1945)の作品は不安な時期に作曲されたにもかかわらず「幻想曲」というタイトルが与えられた作品。苦しみの中の絶望が表現されています。ルーカス・ブルンネルトは1989年、ボンで生まれたヴァイオリニスト。8か月かけて製作されたこのアルバムでは、バッハと現代の表現主義を繋ぎ、興奮に満ちた音楽をヴァイオリン一挺で紡ぎあげています。(2020/06/26 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola98006 |
オーストリアで生まれ、ナチスの迫害を受け亡命、イギリスで生涯を終えた作曲家ハンス・ガルのヴァイオリン作品集。若い頃ブラームスから強い影響を受けた彼、その伝統をしっかりと受け継ぎ、決して前衛には手を染めなかったガルの作品は、一時期は忘れられてしまったにもかかわらず、21世紀になって復興の兆しを見せています。このアルバムにはヴァイオリン協奏曲と2曲のヴァイオリン・ソナタを収録。重苦しさが漂う協奏曲、ユーモラスな第2楽章が特徴的なソナタ変ロ短調、軽やかなスケルツォが印象的なソナタニ長調、どれも知られざる作曲家の作風を雄弁に物語っています。(2019/11/15 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola98921 |
ジョージア(グルジア)出身の作曲家ギヤ・カンチェリ。地質学を学んだ後、トビリシ音楽院で作曲を学び作曲家として活動、1971年から20年間、トビリシのルスタヴェリ劇場の音楽監督を務め、舞台作品、映画音楽などを数多く手掛けたことで知られますが、このアルバムには彼が得意とした映画と舞台の作品に基づいた短編集となっており、その幅広い創造性がうかがえます。このアルバムではジョージア出身のピアニスト、セバシュヴィリを中心に、彼女と同郷のフルート奏者ハルシラーゼ、ソプラノのカルベリが参加。親密な演奏で、一つ一つの小さな曲に命を吹き込んでいます。(2020/12/18 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99235 |
オーストラリア出身のフルート奏者サビエル・ラックと彼の友人でピアニスト、ダニエル・リントン=フランスによる「マジックのレッスンで」と題されたアルバム。歌曲や歌劇の旋律からインスピレーションを受けた作品が選ばれており、その中心となるのはシューベルトの「しぼめる花の主題による変奏曲」です。リントン=フランスの作品はどちらも世界初録音で、なかでも「マジックのレッスンで」はモーツァルトの《魔笛》のフレーズが用いられた技巧的な作品です。またディアベリがフルート用に編曲したシューベルトの「小川の子守歌」も世界初録音。(2023/10/20 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99301 |
作曲家ペーター・ニクラス・グルーバーは熱心な蒐集家としても知られています。自身の蔵書は15,000冊を超え、自宅は本で埋め尽くされているといいます。もともとはコントラバス奏者として活動を始め、グラーツ交響楽団で演奏する傍ら、ポップスグループ“Opus”でも活躍していましたが、活動を一旦中止し美術史と哲学を学びなおすという異色な経歴の持ち主でもあります。このアルバムは、彼が演劇やダンスのために書いた曲や、即興的なモティーフによる曲を集めた1枚。グルーバー自身が弾くコントラバスのメロディーを他の奏者たちが発展させ、更にヴィンクラーのドラムが刺激的な色彩を加えています。(2018/08/29 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99193 |
「ベニ・シュミット」の名前でジャズ・ヴァイオリニストとしても活躍するベンヤミン・シュミット。今作ではハンスイェルク・アンゲラーが指揮するザルツブルク・ウインド・フィルハーモニーとともにフリードリヒ・グルダとクルト・ヴァイルの協奏曲に挑みます。グルダの曲はもともとチェロのために書かれたもので、独奏楽器にはマイクを用いることが指定されていますが、この録音ではエレクトリック・ヴァイオリンを使用。作品にふさわしい響きを得ています。技巧的なカデンツァや終楽章での祝祭的な盛り上がりが聴きどころ。クルト・ヴァイルのヴァイオリン協奏曲の伴奏は、管楽器、打楽器、コントラバスのみで構成されており、特にユーモラスな第2楽章では、この編成ならではの独創的な響きが生み出されています。アルバムにはクルト・ヴァイルの「ユーカリ」と、ベンヤミン・シュミット自身の「フリッツへ」も収録されています。(2025/03/14 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99340 |
ベンヤミン・シュミットはクラシックだけでなく、ジャズや即興演奏にも強い関心を抱き、以前にも少年時代から憧れていたというステファン・グラッペリにインスパイアされたアルバムを出すなど、幅広い活動をしています。このアルバムでは、スウェーデンの室内オーケストラ「ムジカ・ヴィーテ」と共に、オーストリアの3人の作曲家のジャズ・コンチェルトを演奏。ヘルベルト・ベルガーの「メトロポール組曲」は、本来のクロマティック・ハーモニカの独奏部を今回の録音のためにヴァイオリンへとアレンジ。ジャズ・ピアニスト、ザビーナ・ハンクの「見捨てられた天使のための3つの歌」はシュミットのために書かれた作品です。また、フリードリヒ・グルダの「ウィングス=翼」は4つのセクションから成る18分ほどの曲で、シュミットによればツィガーヌ風、バロック風、グルーヴ風のセクションがあり、最後にリディア旋法(リディアンスケール)を強く意識した即興的な部分があり、彼はここでオリジナルの即興演奏を加えているそうです。(2023/09/15 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola99284 |
19世紀の美術界を席巻した「ロマン主義」の潮流。この中では自然の不可解な力の探求、とりわけ水のモティーフが重んじられていました。それに伴い、水辺に棲む自然の象徴・・・人魚、ニンフ、サイレーンなども題材として多く採り上げられました。これは作曲家たちも例外ではなく、シューマンの「ローレライ」やシューベルトの「美しき水車小屋の娘」など“水”による多くの音楽が生まれたのもこの時期です。北欧の作曲家ゲーゼも「人魚」や「妖精」に魅せられた一人。タイトルこそ付されていないものの、彼の3つのヴァイオリン・ソナタにも幻想的な雰囲気が漂っており、至るところに水の反映と思われる美しいパッセージを聴くことができます。また、1曲挿入されているシューマンの「ノルウェーの歌」はゲーゼへのオマージュであり、曲の冒頭のメロディはG-A-D-E=ソ・ラ・レ・ミとゲーゼの名が織り込まれています。(2019/11/15 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
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カタログ番号 | :Gramola98867 |