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アメリカン・クラシックス

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    スティル:ピアノ作品集(ブーザー)

    アメリカにおける黒人の、クラシック音楽家の偉大なるパイオニアであったスティル(ポピュラーでも活躍しましたが)は、保守的なチャドウィック、前衛的なヴァレーズという対照的な二人の師についたという興味深い経歴を持ちます。そのヴァレーズを通じた影響か、彼のピアノ曲には、フランス風の洗練された響きを随所に聴くことができます。そしてその根底を流れるのは、単なる演出としてではなく、黒人としてのスピリットの表出でもある、ジャズ、黒人音楽的要素です。例えば死後の世界という、宗教的題材を扱った「3つのヴィジョン」の気高さを感じさせるような澄み切った響きの美しさ!本当に涙が出るほどです。(2005/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559210

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    ロックバーグ:交響曲第2番/イマーゴ・ムンディ(ザールブリュッケン放送響/リンドン=ジー)

    ロックバーグは兵役のため、音楽を学ぶ学生生活と新婚生活から引き離されたあげく、バルジ戦線で大怪我をしてしまいました。そんな彼の戦争に対する感情が反映されたのが、交響曲第2番です。彼自身が「ハード・ロマンティシズム」と形容したこの曲は、独自の12音技法によっており、憤怒に満ちたような、厳しい響きで全曲が支配されています。一方「イマーゴ・ムンディ」は、日本訪問をきっかけに、雅楽からのインスピレーションを得て、生まれた作品です。オーケストラによる「ピー・ヒャラ・ドン」雅楽そのもののイミテーションと、雅楽とも西洋音楽ともつかぬ、不思議な楽想が交錯しており、特に日本人にとっては楽しみやすい音楽と申せましょう。(2005/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559182

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    トムソン:声楽と室内楽作品集(コンティヌム)

    ヘラルド・トリビューン紙の毒舌評論家としても活躍し、「アメリカのサティ」ともいわれるヴァージル・トムソンの作風は、独特のワサビの効いたユーモア感覚が加わったものといえましょう。比較的キャリア初期に書かれた器楽曲、老境に差し掛かった頃の声楽曲のいずれとも、調子っぱずれを思わせるような不思議な音のぶつかり合いを見せながらも、素朴さすら感じさせる叙情性を持っているという点では、共通しているといえましょう。また、当シリーズで主流ともいえる、「過剰なまでの音の洪水」といった風情の作品たちとは、一味違っているともいえましょう。(2005/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559198

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    タワー:室内楽と独奏曲集(東京クァルテット/バウアー/タワー)

    女流ながら、といったら失礼になるのか、ジョーン・タワーの音楽にはただならぬ熱気が渦巻いており、その気迫には圧倒されるものがあります。例えばピアノ独奏のための「じっと鼓動する」がよい例でしょう。ストラヴィンスキーとバッハに対するオマージュでもある同曲には、有名な「春の祭典」の一部にそっくりな楽想も登場しますが、和音打撃などの激しさにはちょっとオドロキです。これまた異様にヴィルトゥオジックな、無伴奏ヴィオラ曲の「野性的な紫」、作曲者の友人の死や、9・11同時テロに対する、文字通りの慟哭である弦楽四重奏のための「想い出に」なども(静と動の対比も見事)、凄まじいテンションです。(2005/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559215

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    フックス:アメリカン・プレイス/夕暮れ/闇の外(ロンドン響/ファレッタ)

    オクラホマ大学音楽学部の学長を務めた、ケネス・フックスの音楽は、非常に爽やかな叙情性に満ちていて、その耳当たりのよさには驚かされてしまいます。特にイングリッシュ・ホルンを独奏楽器とした珍しい「夕暮れ」は、スピリチュアル・ソングの影響を受けて書かれているということもあるのでしょう、その楽器の何か物悲しいような音色もあって、感動的な音楽となっています。「アメリカン・プレイス」は、アメリカ音楽の先達に対するオマージュということですが、これも多彩で親しみやすいサウンドに満ちています。「闇の外」では、一部ゲンダイオンガク的な響きも登場しますが、全体としては、やはり爽やか系です。(2005/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559224

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    タルマ:アンビエント・エア/サウンドショット/フル・サークル(ペイルソープ/レスター/ハーバート/アンバーチェ)

    20世紀において、回顧的なロマンティシズムに浸るわけでもなく、極端な前衛に走るわけでもなく、フツーに美しい音楽を創る、ということは容易なようで、実はそうではない命題であり続けましたが、フランス生まれのアメリカの女流ルイーズ・タルマは模範解答の一つを与えた作曲家といえましょう。収録曲の大半が、ピアノを中心として、切り詰められた編成による室内楽曲ですが、独特の温かみのある響きは、安心して聴けるゲンダイオンガクといった感じでしょうか。やや異色作ながらユニークなのは、教育用のピアノ作品である「サウンドショット」で、表題どおりの曲想が機知豊かな筆致で描かれています。(2005/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559236

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    キム:ヴァイオリン協奏曲/対話/コルネット(アイルランド国立響/ヨー)

    その名前からわかるように、キムは韓国移民の子として生まれたアメリカの作曲家ですが、その音楽も純西洋クラシックというよりも、アジアンテイストを帯びたロマンが薫る、神秘的な美しさを持ったものとなっており、極めて個性的と申せましょう。パールマンに捧げられているヴァイオリン協奏曲は、確かに難曲なのですが、名人芸を披瀝するというよりも、美しい旋律を歌ったかと思うと、不可思議なパッセージを弾きまくったりと、謎めいた味わいです。また、「コルネット」はリルケの詩(の英訳)の朗読と音楽を融合させた作品ですが、詩の内容と言葉の抑揚に対する音楽のシンクロぶりには、うならされるものがあります。(2005/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559226

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    クロフォード=シーガー:声楽・室内楽器楽作品集

    アメリカ前衛音楽における女流として知られるシーガーの音楽は、特にその1920~30年代の作品が「いかにも前衛」な作風で刺激的です。中でもインパクト絶大なのは、「3つの歌」でしょう。メゾ・ソプラノ、オーボエ、打楽器、ピアノが独奏的な主要な役割を務める、室内オーケストラのための作品ですが、特に謎めいた超低音を終始奏し続ける打楽器の存在感は異様ですらあります。低音楽器2台によるディアホニック組曲第2番も、ユニークな楽器用法に驚かされます。またヴァイオリン・ソナタは、作曲者によって破棄された(写しが現存)若書きの作品ですが、後期ロマン派的要素を残しているところが魅力的です。Musical Heritage Society の再発売盤です。(2005/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559197

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    ナンカロウ:小管弦楽のための小品/タンゴ?/弦楽四重奏曲第1番(セルツァー/コンティニューム/ザックス)

    ナンカロウといえば、人間には演奏不可能な超複雑なリズムや対位法、猛スピードのパッセージを駆使した、自動ピアノ用の作品群が有名ですが、当盤は「生身の人間」による演奏にこだわった内容となっています。そのため、収録曲の構想自体は、彼の作品の中では最も過激なものとはなっていませんが、そのリアライズ=生身の人間による表情豊かな演奏までを含めたトータルの面白度では、決して自動ピアノ作品に劣るものではありません。特に楽想の類似性が高い「小品第2番」などでは、強くその感を受けます。また、彼の音楽のもう一つの魅力であるジャズ、ブルース系の哀感も、生身の演奏ではより魅力的に引き出されているといえましょう。(2005/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559196

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    ボルコム:歌曲集(ファーリー/ボルコム)

    貴方のステレオのヴォリュームに注意!このディスクは、いきなり女性の悲鳴から始まります(この曲を含め、世界初録音曲を多数含みます)。アメリカを代表する作曲家ボルコムの声楽曲は、作曲手法の多彩さと切れ味鋭い楽想で、聴き手を飽きさせることがありません。ブロードウェイっぽいナンバーからシリアスな芸術音楽的歌曲まで、ベルクのオペラ「ルル」の主役で成功したファーレイの見事なソプラノが、表現の幅広く描き切ります。名歌手マリリン・ホーンのために書かれた、アメリカの女性詩人たちの詩による歌曲集(アイ・ウィル・ブリーズ・ア・マウンテン)は紛れも無く20世紀歌曲の名曲です。随所で存在感をアピールするピアノ伴奏は作曲家自身です。(2005/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559249