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アメリカン・クラシックス

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    バーンスタイン:セレナード/ファクシミリ/ディヴェルティメント(ボーンマス響/オルソップ)

    少女時代の五嶋みどりがソリストを務め、弦を2度も切りながらも、冷静にオーケストラのメンバーから楽器を借り受けて完奏、もはや伝説ともなったエピソードを生み出したのが、当盤収録の「セレナード」です。ただし、弦が切れるくらいだから、ド派手なショーピースかと思いきやさにあらず。確かにヴァイオリン独奏パートは技巧的に困難を極めますし、彼ならではのジャズ的な楽想も頻出しますが、極めてシリアスな雰囲気が漂います(実はプラトンの「饗宴」からインスピレーションを受けた作品)。併録の「ファクシミリ」、さらに「ディヴェルティメント」はもう少し肩の力が抜けてる感じで、前者に登場するピアノ独奏など、なかなかイカしてます。(2006/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559245

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    ホヴァネス:交響曲第4番、第20番、第53番(ウォーレス/スコットランド王立音楽演劇アカデミー・ウィンド・オーケストラ/ブライオン)

    67曲もの交響曲を含む、膨大な作品を遺したアラン・ホヴァネスですが、その多作振りと調性の枠を重視した作風により、重厚長大派のクラシックファンからは、濫造系作曲家という色眼鏡で見られがちなのは残念なことです。しかし少しでも耳にしていただければ、協和的な美しい響きの中に、安直なヒーリング・ミュージックとは一線を画す、独特の個性を感じ取っていただけることと思います。金属系打楽器を巧みに用いて、無重力空間を漂うな効果を演出した「星の燭光」など、思わずうっとりとしてしまいます。当盤では吹奏楽用の作品ばかりがセレクトされていますが、「ブラバンなんて!」との先入観をお持ちの方にも、オススメです。(2006/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559207

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    バウアー:管弦楽と室内楽曲集(アンバッハー室内管)

    バウアーは、作曲のみならず、批評や教育といった分野においても大変な情熱を注ぎ、八面六臂の大活躍をしました。そんな彼女の立場をよく表しているのが、ニューヨークの高校生のために作曲された「アメリカの若者の協奏曲」です。伴奏部、ピアノ独奏部とも「大人・プロ仕様」のものと比べると、若干薄めの物となっていますが、それが表現力の弱さではなく、独特の味わいに転化しています。特にケークウォークなどを取り入れ、サックスも大活躍する賑やかな終楽章は、楽しいことこの上ありません。その他の作品も、洗練された響きが素晴らしく、トリオ・ソナタや二重奏曲など、夢見るような美しさと申せましょう。(2005/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559253

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    W. シューマン:交響曲第7番、第10番(シアトル響/シュワルツ)

    「古典的な形式」ともいえる交響曲というジャンルで、正面勝負の作品を10曲も作曲したということ自体が物語るように、W.シューマンの音楽に前衛的な要素は希薄です。もっとも心地よいだけの安直さに満ちているかといえばそうでもなく、むしろ辛口でシリアスな作風といってよいでしょう。といっても、やたら難解なわけでもなく、緩急の対比がしっかり効いた構成、楽器群ごとのコントラストが明瞭でよく鳴るオーケストレーションは、大変耳に馴染みやすいものです。特に第7番の第4楽章や第10番の第1楽章のような、「これぞアメリカ!」といいたくなるような、急速楽章での弾けるようなリズムの饗宴は、ウキウキするような楽しいものです。(2005/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559255

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    ズウィリック:ヴァイオリン協奏曲/5人の打楽器奏者とオーケストラのための「儀式」(パメラ・フランク/スターン)

    アメリカの権威ある音楽賞、ピューリツァー賞の女性初の受賞者となったツウィリッチの実力を多くの方に知っていただくためのアルバムです。世界初録音となる収録曲2曲は、内容的には好対照で、共に本格的な芸術音楽です。「ヴァイオリン協奏曲」は、ストコフスキーの棒の下、オーケストラでヴァイオリン奏者として活躍していた作曲者の、この楽器への「ラヴ・ソング」とも評された、正に入魂の作品です。第2楽章でバッハの名曲「シャコンヌ」が登場するのが聴きどころ。打って変わって「リチュアルズ」は、打楽器と管弦楽によるエギゾティックでスリリングな音の饗宴。パメラ・フランク、ネクサスと豪華演奏家陣を起用した録音です。(2005/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559268

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    スティル:ピアノ作品集(ブーザー)

    アメリカにおける黒人の、クラシック音楽家の偉大なるパイオニアであったスティル(ポピュラーでも活躍しましたが)は、保守的なチャドウィック、前衛的なヴァレーズという対照的な二人の師についたという興味深い経歴を持ちます。そのヴァレーズを通じた影響か、彼のピアノ曲には、フランス風の洗練された響きを随所に聴くことができます。そしてその根底を流れるのは、単なる演出としてではなく、黒人としてのスピリットの表出でもある、ジャズ、黒人音楽的要素です。例えば死後の世界という、宗教的題材を扱った「3つのヴィジョン」の気高さを感じさせるような澄み切った響きの美しさ!本当に涙が出るほどです。(2005/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559210

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    ロックバーグ:交響曲第2番/イマーゴ・ムンディ(ザールブリュッケン放送響/リンドン=ジー)

    ロックバーグは兵役のため、音楽を学ぶ学生生活と新婚生活から引き離されたあげく、バルジ戦線で大怪我をしてしまいました。そんな彼の戦争に対する感情が反映されたのが、交響曲第2番です。彼自身が「ハード・ロマンティシズム」と形容したこの曲は、独自の12音技法によっており、憤怒に満ちたような、厳しい響きで全曲が支配されています。一方「イマーゴ・ムンディ」は、日本訪問をきっかけに、雅楽からのインスピレーションを得て、生まれた作品です。オーケストラによる「ピー・ヒャラ・ドン」雅楽そのもののイミテーションと、雅楽とも西洋音楽ともつかぬ、不思議な楽想が交錯しており、特に日本人にとっては楽しみやすい音楽と申せましょう。(2005/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559182

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    トムソン:声楽と室内楽作品集(コンティヌム)

    ヘラルド・トリビューン紙の毒舌評論家としても活躍し、「アメリカのサティ」ともいわれるヴァージル・トムソンの作風は、独特のワサビの効いたユーモア感覚が加わったものといえましょう。比較的キャリア初期に書かれた器楽曲、老境に差し掛かった頃の声楽曲のいずれとも、調子っぱずれを思わせるような不思議な音のぶつかり合いを見せながらも、素朴さすら感じさせる叙情性を持っているという点では、共通しているといえましょう。また、当シリーズで主流ともいえる、「過剰なまでの音の洪水」といった風情の作品たちとは、一味違っているともいえましょう。(2005/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559198

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    フックス:アメリカン・プレイス/夕暮れ/闇の外(ロンドン響/ファレッタ)

    オクラホマ大学音楽学部の学長を務めた、ケネス・フックスの音楽は、非常に爽やかな叙情性に満ちていて、その耳当たりのよさには驚かされてしまいます。特にイングリッシュ・ホルンを独奏楽器とした珍しい「夕暮れ」は、スピリチュアル・ソングの影響を受けて書かれているということもあるのでしょう、その楽器の何か物悲しいような音色もあって、感動的な音楽となっています。「アメリカン・プレイス」は、アメリカ音楽の先達に対するオマージュということですが、これも多彩で親しみやすいサウンドに満ちています。「闇の外」では、一部ゲンダイオンガク的な響きも登場しますが、全体としては、やはり爽やか系です。(2005/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559224

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    タワー:室内楽と独奏曲集(東京クァルテット/バウアー/タワー)

    女流ながら、といったら失礼になるのか、ジョーン・タワーの音楽にはただならぬ熱気が渦巻いており、その気迫には圧倒されるものがあります。例えばピアノ独奏のための「じっと鼓動する」がよい例でしょう。ストラヴィンスキーとバッハに対するオマージュでもある同曲には、有名な「春の祭典」の一部にそっくりな楽想も登場しますが、和音打撃などの激しさにはちょっとオドロキです。これまた異様にヴィルトゥオジックな、無伴奏ヴィオラ曲の「野性的な紫」、作曲者の友人の死や、9・11同時テロに対する、文字通りの慟哭である弦楽四重奏のための「想い出に」なども(静と動の対比も見事)、凄まじいテンションです。(2005/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559215