アメリカン・クラシックス
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作曲当時の楽器、スタイルで演奏すると、その楽曲の「らしさ」が聞えてくるというのは、何も古楽に限った話ではありません。当盤は、「草競馬」「夢みる人」「主人は冷たい土の中に」など、「世界の愛唱歌」といってもよいフォスターの名旋律の数々を、19世紀の楽器を用いたブラスバンドで演奏したものですが、アレンジの効果はまさに絶大、写真による記録や映画で目にする「古き佳きアメリカ」そのものの世界に、トリップしたような気分にさせてくれます。古い楽器ならではのナチュラルな音程感、ややのんびりとしたテンポ設定などが、何とも懐かしく、レトロな雰囲気を醸し出しています。(2005/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559124 |
20世紀が生んだ「ミニマリズム」による音楽のうち幾つかは、世紀を越えて評価も定まり、定番の位置を揺ぎ無いものとしています。代表作がアダムズの「シェイカー・ループス」。作曲手法がどんなものであれ、音楽の力に満ちた名曲を、全ての音楽愛好家にお薦めします。コンサートの冒頭に、こんな曲があったら嬉しい1は、聴き手のアドレナリンを一気に高めます。詩人ホイットマンが自らの戦争における看護体験を綴った2や瞑想的な3は、アダムズの音楽は疾走するばかりではないことを主張します。アメリカの名曲を次々とモノにするオルソップの手腕が、相変わらず冴え渡ります。(2004/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559031 |
「何じゃこのタイトルは!」というような曲は少なからずありますが、これは横綱級のトンデモでしょう。「UFO」は、何とあの「ロズウェル事件」を題材にした打楽器協奏曲で、サイレンが鳴りわたったりなど、UFOや宇宙人が登場するB級SFを髣髴させる、不思議サウンドが満載です。脱力を誘う、各楽章のタイトルも気が利いています。 また「フィラデルフィア・ストーリーズ」の方も、文字通りご当地に縁のある事物を音楽で綴ったものです。例えば第3曲は、大指揮者・ストコフスキーへのオマージュですが、ソロ・ヴァイオリンやオルガン、バッハの平均律第1巻第1番の自由な変容が登場する、オモシロ曲となっています。(2004/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559165 |
ピアニストとしても知られるロバート・ヘルプス(ショパン/ゴドフスキーの練習曲の録音も存在)の自演を含む作品集、当盤を特色付けるのは、陶酔的な静謐美といえましょう。多くの曲では、ピアノが大いに活躍するのですが、その高音域におけるクリスタルが煌くかのような響きの美しさは絶品です。もちろん激しく音量が増大する場面もありますが、そんなときでも独特の緊張感と甘美さが、ただならぬ密やかな雰囲気を演出しています。これ見よがしのところはありませんが、当然ピアノ書法も大変に見事なものです。ピアノが入らない弦楽四重奏曲も同様の傾向に貫かれた小品で、思わず聴き惚れてしまいます。なお最終トラックは自演ではありませんが、ヘルプスの美学が伝わってくるかのような演奏です。(2004/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559199 |
シュワントナーはアメリカで最も成功し、尊敬を集める存命の作曲家の一人。主にドビュッシー、メシアン、クラムの影響を受けていると言われる彼の室内楽を、世界初録音曲2つを含めて収めた当盤。我々日本人には嬉しい作品から始まります、小林一茶の15の俳句の英訳版をテキストに用いているのですから!俳句の世界をそのまま音楽化するというよりも、内容をシュワントナー独特の夢幻的とも言える美しいサウンドで表現することに成功しています。こんなわかりやすい現代音楽なら大歓迎!他の収録作品も、基本的に無調の音楽ではありますが、その幻想的な音空間に酔い痴れます。演奏家に2人の日本人が参加しています。(2004/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559206 |
スーザ作品でも日本人に特に馴染みがある行進曲「雷神」や、作曲者自身のお気に入りの 行進曲「外交官」などが聴けるのも嬉しいですが、聴けば聴くほどスーザは楽しい!最後に置かれた行進曲「アトランティック・シティー・ページェント」(ジャケット写真もご覧ください)は笛などの鳴り物いっぱいというだけで胸が躍ります。特にお薦めは、キューバの支配国を歴史順に並べ、それぞれの国の旋律を引用した「キューバランド」。「アメリカの旗の下で」には、フォスターの「スワニー河」に加えて、日本では馬をテーマにした"あの"歌の旋律が登場し、そのほのぼの感がたまらなくイイかと思うと、トランペットが反復音の技巧を披露したり。「キューバの旗の下で」の陽気さも最高です。(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559131 |
演奏者に難行苦行を強いる複雑怪奇なリズム進行、一方で誰の耳にもわかりやすい、賛美歌やフォークソングの引用の洪水と、4曲のヴァイオリン・ソナタも、他のアイヴズ作品と同様の語法に貫かれています。聴くものにとってもなかなか一筋縄ではない面もある作品たちですが、親しみやすさという点では、演奏時間もコンパクトにまとまった第4番「キャンプの集いの子供の日」が一番でしょうか。快活、簡潔な第1楽章、深く瞑想的、哲学的で美しい第2楽章、そして実は賛美歌でもある「たんたんたぬき」のメロディーが、どことなくひねくれた装いで奏される第3楽章と、各楽章ともわかりやすく性格的です。(2004/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559119 |
「ラグタイム王」とも呼ばれるジョプリンの作品はまさにラグタイムの王道を行くものです。とってもゴキゲンな代表作「エンターテイナー」や「メープル・リーフ・ラグ」は、映画「スティング」に使用されたことも手伝って、世界中で最も人口に膾炙したメロディーの仲間入りをしています。こういった超有名曲ももちろんですが、ラグタイムマニアでなければ、普段聴く機会がそれほどない作品も、実は名曲揃いです。例えば最終トラックの「ベシーナ」、非常にスローなテンポのワルツですが、これが何ともセンチメンタルで、懐かしくなるような味わい。ピアニズムの単純さも、むしろ絶妙な効果となっています。(2004/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559114 |
20世紀末になって再評価が著しいアメリカの女性作曲家エイミー・ビーチ。彼女はコンサートピアニストとして活躍する一方、ほぼ独学でピアノ曲や室内楽曲などを多く作曲。その個性は、実は歌曲で最高に発揮されています。ぜひ先入観無しで接してみてください!ショパンの夜想曲を思わせるような美しい旋律の連続に魅了されてしまいます。当盤では、12歳で作曲した「雨の日」(ベートーヴェンのピアノ・ソナタ「悲愴」第3楽章を引用)に始まり、ほぼ作曲順に収録し、作曲家としての進歩がわかる構成となっています。ビーチを得意とするメゾ・ソプラノ歌手ケルトンを起用した理想的な演奏でお届けします。(2004/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559191 |
ダイアモンドは、バーバーやハリス、ピストンらと同様、20世紀の音楽界において常にロマン的であることを保持する音楽を書き続けてきた人物です。まずお薦めは「交響曲第3番」。第一楽章冒頭を聴けば誰でも嬉しくなってしまう、リズミカルな楽想のわかりやすさはダイアモンドの真骨頂。第三楽章のドラムの大活躍も一聴の価値ありです。それと比較すると「詩篇」はずっとシリアスで、モントゥーやストコフスキーらの大指揮者も取り上げた、祈りに満ちた佳品。ヨー・ヨー・マのために書かれた「カディッシュ」は、ヘブライの死者への祈りの意味。ここではチェロの巨匠シュタルケルがソロを務めます。(2004/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559155 |