アメリカン・クラシックス
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ピューリッツァー賞にも輝いたハービソンによる、演奏効果に富む室内楽曲3曲です。ピアノ、ヴァイオリンに管楽器を加えた2曲の三重奏曲(「変奏曲」ではクラリネット、「トワイライト・ミュージック」ではホルン)では、それぞれの楽器の持つ「らしさ」と、それらの組み合わせの面白さの両者がうまく引き出されています。例えば前者の終曲や、後者の第2楽章に聴く音の渦などは手に汗を握る展開といえましょう。「4つの孤独な歌」は、無伴奏ヴァイオリン曲ですが、しなやかなヴァイオリン的な表現に満ちながら、このジャンルの楽曲にありがちな「力み」が少なく、そのタイトルにもなるほど、といった感があります。(2003/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559173 |
ジャンルの垣根を越えて音楽を楽しむボーダーレスの時代、だからってここまでやるか!と突っ込まざるを得ないパッチワーク的怪作が「ラプソディ」。姉妹関係となる第1・3楽章が平和過ぎるからって退屈(バーバー「ヴァイオリン協奏曲」へのオマージュなんですが...)しないでください。第2楽章、これ、ジャズ100%だし、第4楽章はサルサ。ピアノも活躍しますが、やはりホルンという楽器選択の妙が拍手喝采モノ。特急の終楽章、ソリストは大変。映画「ロード・オブ・ザ・リング」のファンならピンときたでしょう、「ミドル・アース」はトールキンの原作を読んだ作曲者が三日間で書いた組曲。「ゲート・シティ」は作曲者の母への賛歌、平和な祈りが支配します。(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559168 |
修行時代に大リストにも学んだことのあるメイソンのピアノ音楽は、アメリカ音楽の黎明期、まだヨーロッパに追いつき追い越せの時代を感じさせるもので、19世紀ロマン派サロン音楽の典型といってよいでしょう。とりわけそのことを感じさせるのは「銀の泉」で、ゆったり歌われる主旋律、明瞭なバスライン、華麗なアルペジオの三位一体の完璧さは、この種の作品の中でも最上のものといってよいでしょう(お薦め!)。また「キラキラ星」の主題に、ちょっぴり風変わりな和声で味付けをした微笑ましい「グロテスクな奇想曲」など、その他にも、詩情豊かでツボを突いた小品が目白押しです。(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559142 |
当盤ではマッケイの小規模な、しかし大変に気の効いた作品の数々に焦点を当てています。収録曲のうちかなりの部分を占めているのがピアノ独奏曲で(ジャズの影響随所にあり)、その全てが何らかのタイトルを持っていますが、基本的にそのタイトルを意識しながら聴くと、興味深さが増すタイプの楽曲となっています。ここでは、マッケイの弟子でもあるコンポーザー=ピアニストとして高名なボルコムが、実に爽快で歯切れのよい演奏を楽しませてくれます。親しみやすい活気に溢れる歌曲や、ちょっと渋くて機知にも溢れるヴィオラとピアノのための組曲(第2曲の深い瞑想は感動的!) も楽しく聴けます。(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559143 |
当盤の特徴を一言で表現するならば、ギターとフルート、実はこの組合わせがなかなかイケるということが、心の底から納得できる1枚と申せましょう。ミニマル音楽で知られるライリーですが、収録の「見捨てられた歌」では何とも不可思議なエスニック風の響きで、聴くものを魅了します。また、両楽器の名技が華々しいリーバーマンのソナタもカッコいい限りです。しかし単純に最も心を打つのが、初っ端のビーザーによる民謡風の4曲かもしれません。まさにノスタルジー爆発ともいうべき逸品で、両楽器がその進化の歴史においても保存し続けた、原始的な生命力溢れる味わいの豊かさを感じさせてくれます。これは泣ける!(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559146 |
フラジェロの交響曲第1番を一言で形容するならば、「硬派」とでもいえばよいでしょうか。そこに耳に優しすぎる甘いメロディーなどはありませんが、あくまでも調性の枠組みの中で、厳しく誠実・大真面目かつ情熱的に音楽を綴っていきます。ブラームスの交響曲第4番と同様に、終楽章はシャコンヌとなっていますが、変奏の多彩さ、対位法的に錯綜する終盤の盛り上げ、最後の堂々たるコラール風の主題呈示など、見事な手練というべきでしょう。続いて収録されている「海岸の絶壁」はうって変わって静謐で甘美な弦楽合奏曲で、この好対照はフラジェロの懐の深さを、大変よく示すものともいえましょう。(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559148 |
歌曲の分野で名高いローレムが、1950年代に手掛けた交響曲3曲は、いずれもはっきりとした調性によっていますが、これ見よがしに面白さ、親しみやすさをアピールするタイプの曲ではなく、むしろ聴けば聴くほどに味わいの出てくる作品と申せましょう。各曲ともに、純度の高い抒情性の表出は素晴らしく(特に緩徐楽章)、息の長い旋律がしだいに熱を帯びて盛り上がってくるのはまさに感動的、作曲者の良心を感じる思いがします。一方で、弾けるようにリズミカルな展開を見せることもあり、例えば第2番の終楽章、轟くようなティンパニの乱舞と、交響曲としては珍しいピアノの導入が、絶大な演奏効果をあげています。(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559149 |
黒人を巡る歴史はアメリカを語る上で欠かせない側面です。第一次世界大戦後、「ハーレム・ルネッサンス」と呼ばれる、黒人富裕層による文化復興運動が花開きました。その代表的詩人がヒューズで、20世紀の最も音楽的な詩人と呼ばれるほど、彼が紡ぐ言葉は朗読されるだけでも音楽になることはもちろん、作曲家たちに霊感を与え続けています。当盤では朗読も加え、何人かの作曲家(あのクルト・ワイルも登場)による歌曲をアンソロジーとしてまとめました。いずれもわかりやすい作曲技法により、心に響く言葉と音楽が展開されています。アメリカ音楽史の一断面を知るのに不可欠なアイテムと言えるでしょう。(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559136 |
ウルグアイ出身でアメリカを中心に活躍する、知る人ぞ知る名指揮者セレブリエール。彼の作曲者としての顔は知られておらず、世界初録音を含む当盤は聴き手を驚かせることでしょう。「哀歌」は作曲時14歳とは思えない、深い悲しみに満ちています。21世紀の作品「交響曲第3番」は、副題とは無縁の激動で開始しますが、冥界を漂うようなソプラノ・ソロが加わる終楽章には思わずゾクゾク。ストコフスキーが関わったあの名画「ファンタジア」を意識(中身は全く違いますが...)した同名の合奏曲、アコーディオン(5、6)やファゴット(7)をソロとする協奏的作品、コントラバス合奏と合唱のアンサンブル(12)など、職人芸をご堪能ください。(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559183 |
盤をかけたとたん、きっとどなたもが「うわっ何だ、この懐かしい響きは!?」と感じられのではないでしょうか。それもそのはず、1910~20年代という作曲年代がそのまま示すように、ここにあるのは甘い旋律と和声、ちょっとした名人芸と手頃な演奏時間による、サロン風ヴァイオリン・ミニアチュールの世界、クライスラーやティボーといった面々が、SP片面に展開していた「あの」懐かしい時代の空気です。素敵な小品たちの大量出現には、ちょっとしたオドロキを禁じえません。どなたにでもお薦めしたい隠れ名曲ですが、特にコアなロマン派マニア、ヴァイオリン・マニアの方はお見逃しなく!!(2003/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559061 |