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アメリカン・クラシックス

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    フラジェッロ:交響曲第1番/主題、変奏曲とフーガ(スロヴァキア放送響/エイモス)

    フラジェロの交響曲第1番を一言で形容するならば、「硬派」とでもいえばよいでしょうか。そこに耳に優しすぎる甘いメロディーなどはありませんが、あくまでも調性の枠組みの中で、厳しく誠実・大真面目かつ情熱的に音楽を綴っていきます。ブラームスの交響曲第4番と同様に、終楽章はシャコンヌとなっていますが、変奏の多彩さ、対位法的に錯綜する終盤の盛り上げ、最後の堂々たるコラール風の主題呈示など、見事な手練というべきでしょう。続いて収録されている「海岸の絶壁」はうって変わって静謐で甘美な弦楽合奏曲で、この好対照はフラジェロの懐の深さを、大変よく示すものともいえましょう。(2003/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559148

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    ローレム:交響曲第1番 - 第3番(ボーンマス響/セレブリエール)

    歌曲の分野で名高いローレムが、1950年代に手掛けた交響曲3曲は、いずれもはっきりとした調性によっていますが、これ見よがしに面白さ、親しみやすさをアピールするタイプの曲ではなく、むしろ聴けば聴くほどに味わいの出てくる作品と申せましょう。各曲ともに、純度の高い抒情性の表出は素晴らしく(特に緩徐楽章)、息の長い旋律がしだいに熱を帯びて盛り上がってくるのはまさに感動的、作曲者の良心を感じる思いがします。一方で、弾けるようにリズミカルな展開を見せることもあり、例えば第2番の終楽章、轟くようなティンパニの乱舞と、交響曲としては珍しいピアノの導入が、絶大な演奏効果をあげています。(2003/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559149

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    ドリーマー - ラングストン・ヒューズの肖像

    黒人を巡る歴史はアメリカを語る上で欠かせない側面です。第一次世界大戦後、「ハーレム・ルネッサンス」と呼ばれる、黒人富裕層による文化復興運動が花開きました。その代表的詩人がヒューズで、20世紀の最も音楽的な詩人と呼ばれるほど、彼が紡ぐ言葉は朗読されるだけでも音楽になることはもちろん、作曲家たちに霊感を与え続けています。当盤では朗読も加え、何人かの作曲家(あのクルト・ワイルも登場)による歌曲をアンソロジーとしてまとめました。いずれもわかりやすい作曲技法により、心に響く言葉と音楽が展開されています。アメリカ音楽史の一断面を知るのに不可欠なアイテムと言えるでしょう。(2003/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559136

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    レフラー:4つの弦楽器のための音楽/弦楽四重奏曲(ダ・ヴィンチ四重奏団)

    ボストンで活躍したレフラーの、それぞれに仕掛けのある弦楽のための室内楽曲たちです。「4つの弦楽器のための音楽」は、第1次大戦で戦死したパイロットを悼む音楽で、全曲から悲しみの感情がうかがえますが、第2楽章ではチェロが特殊な調弦をすることによって、通常ではこの楽器が出すことのできない低音(楽章終結部では何と短6度低いミまで!) を出し、絶妙な効果を上げています。またヴァイオリンを3つにする、というのは弦楽五重奏曲としては変り種の編成ですが、見事にその編成の妙が活かされており、こちらでも高音域で絡み合う3本の線という、他ではあまりない響きを聴くことができます。(2003/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559077

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    バーリン:バーリン・フォー・ブラス(チェスナッツ・ブラス・カンパニー)

    純粋クラシックばかりではないのが、ナクソスが誇る「アメリカン・クラシックス」シリーズのいいところ。バーリンと言えば、あの「ホワイト・クリスマス」の作曲家。旧ロシアでユダヤ人の両親のもとに生まれ、マンハッタンに逃亡して貧乏な生活の中で作詩作曲を独学で習得、数々のヒット作を生み、ついには「彼こそがアメリカ音楽だ」と称されるほど、アメリカン・ドリームの体現者になりました。そのバーリンの名曲の数々を、トランペット2、ホルン、トロンボーン、チューバのクィンテットにアレンジし、アメリカの人気演奏家が吹くアルバム。まさに、これぞアメリカ音楽と言える楽しみが充満しています。(2003/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559123

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    バーリー:ヴァイオリンとピアノのための音楽(シフ/バランガー)

    盤をかけたとたん、きっとどなたもが「うわっ何だ、この懐かしい響きは!?」と感じられのではないでしょうか。それもそのはず、1910~20年代という作曲年代がそのまま示すように、ここにあるのは甘い旋律と和声、ちょっとした名人芸と手頃な演奏時間による、サロン風ヴァイオリン・ミニアチュールの世界、クライスラーやティボーといった面々が、SP片面に展開していた「あの」懐かしい時代の空気です。素敵な小品たちの大量出現には、ちょっとしたオドロキを禁じえません。どなたにでもお薦めしたい隠れ名曲ですが、特にコアなロマン派マニア、ヴァイオリン・マニアの方はお見逃しなく!!(2003/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559061

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    セレブリエール:交響曲第3番/弦楽のための哀歌/幻想曲(トゥールーズ国立管/セレブリエール)

    ウルグアイ出身でアメリカを中心に活躍する、知る人ぞ知る名指揮者セレブリエール。彼の作曲者としての顔は知られておらず、世界初録音を含む当盤は聴き手を驚かせることでしょう。「哀歌」は作曲時14歳とは思えない、深い悲しみに満ちています。21世紀の作品「交響曲第3番」は、副題とは無縁の激動で開始しますが、冥界を漂うようなソプラノ・ソロが加わる終楽章には思わずゾクゾク。ストコフスキーが関わったあの名画「ファンタジア」を意識(中身は全く違いますが...)した同名の合奏曲、アコーディオン(5、6)やファゴット(7)をソロとする協奏的作品、コントラバス合奏と合唱のアンサンブル(12)など、職人芸をご堪能ください。(2003/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559183

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    ダイアモンド:交響曲第1番/ヴァイオリン協奏曲第2番/巨大な部屋(タルヴィ/シアトル響/シュワルツ)

    新ロマン主義としての立場を旗幟鮮明にしていたダイアモンドですが、「交響曲第1番」や「ヴァイオリン協奏曲第2番」は、どちらかといえば新古典主義的な作風が支配的で、簡潔な形式の中で手際よく表現されている明朗快活な曲想と、スパイスの効いたオーケストレーションが聴きものです。一方、幻想曲との言明の通り、自由な形式による「巨大な部屋」は、行き違いで投獄された体験に基づく、E.E.カミングズの戦争小説にインスパイアされた作品ですが、こちらではより生々しい表現が前面に出てきており、ゆったりとした流れの中で繰り返される、情感のうねりが静かな感動を誘います。(2003/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559157

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    ロックバーグ:ブラック・サウンズ/聖歌「何ゆえに悲しむや、わが心よ」/7つの情景によるモノドラマ「パイドラ」(ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト/ローズ)

    たまには現代音楽らしい現代音楽を聴きたくなる貴方に推薦するのが現代アメリカのロックバーグ。神話に題材を求めた「パイドラ」は、半音階的な音の洪水が何故かカッコよく感じられるから不思議、手に汗握る迫力で、最後まで飽きさせません。叫び声まで使う、女性歌手の表現力の幅広さは拍手喝采もの!バレエのための音楽「ブラック・サウンド」のオーケストレーションも素晴らしく、演奏時間12分過ぎからの猛烈な高揚は、この部分だけ繰り返し聴きたくなるほど。「ドイツの三大S」と称される一人シャイトによる管弦楽曲には、作曲者の作曲様式の多様性が伺えます。作曲者自身による曲へのコメント付き。(2003/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559120

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    ロックバーグ:交響曲第5番/ブラック・サウンズ(ザールブリュッケン放送響/リンドン=ジー)

    ニュージャージー生まれの現代ロマン派の大御所ロックバーグの作品は、聴くものの胸を直接揺さぶるようなものを持っており、現代音楽としては「敷居の低い」部類に入るのではないかと思います。「交響曲第5番」は、12音技法によるところも大きいですが、生々しい情念を感じさせるような卓抜なオーケストレーションにより、必ずしも難解な印象を与えません。一方弦楽オーケストラのための「超絶変奏曲」は、スローテンポを基本とし、イ長調という明確な調性を中心にした音楽ですが、その繊細にして豊麗な弦の絡み合いは、まさに超絶的な美しさ、天国的な響きとすら申せましょう。(2003/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.559115